都内のヴィッツは面白い

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ボクは普段はエスティマに乗っているわけだけれども、この車は排気量が 3.5L もあり、馬力も 280 馬力にトルクも 35.1kgf・m ある。前に載っていたアコード EURO-R も 2.2L で 220 馬力、22.5kgf·m とどちらもそこそこハイパワーな車だった。だから峠や高速道路なんかでは面白いんだけど、街中で乗るとソロソロという運転することになる。ちょっとのアクセル開度で大抵すんでしまうし、ハンドリングも余裕をもってできるし、困ることはないのだが、逆につまらない。まぁ、街中で面白いもつまらないもないのだが、どんなときでも運転を楽しんでいたい=つまり本気で運転したいと思っている人間にとっては、逆にこれが油断や漫然運転の原因となってしまう。
だから自分の車で運転するときと言うのは、そういった操作的な部分ではなく、交通の流れ、信号のタイミング、周囲の地理(特に学校の把握は重要である。子どもの動きは予想出来ないため、学校が近くにある場合の運転は気を遣う)、地方ナンバー車の動き、天気による差異、警察車輌の存在と動向、工事箇所、バスの経路(○○行きはどの交差点から入ってきて、どの交差点で曲がるか)などなど、そういった情報をつかみつつ、周囲の交通の動きや変化を楽しんでいる。

で、我が家にはもう一台車がある。初代トヨタ・ヴィッツである。コイツは親が使っているのだが、親が長期に帰郷しているため、バッテリーが心配だということでヴィッツで会社に行ってみることにした。こっちもオートマだし、つまんないんだろうなーなんて思って乗ってみたんだけど、これが思いの外面白かったのでびっくりした。
というのもこのヴィッツのスペックはまったく知らないのだが、とにかくいろいろと非力なのだ。だが、それがいい。例えば片側 2 車線のような大きな道路の場合、前の車についていくのも大変なのである。そうするとアクセルは全開、コーナリングは足回りがドタバタするのでスムーズに曲がるためにアクセルワークとブレーキングとハンドリングを一体に動かさないといけない。これがエスティマだと、ハンドルだけで曲がってしまうので何の工夫も必要ないのだが、ヴィッツはそうもいかないのだ。
やばい、面白いよ! 街中でも全然運転に集中出来るよ!! しかもマニュアル車じゃないのに色々やることあるよ。文字通りキビキビ運転しないと交通の流れに乗れない感じ。エスティマだと車間が開いてものぼーっとしてればいつの間にかつまってしまうし、交通の流れを遮ることもないんだけど、ヴィッツでそれをやるとあっという間に置いて行かれて、後ろの人に迷惑がかかる。
表現としては、なんて言うんだろうね、ちんまい女の子が一生懸命、歩幅のある背の高い彼氏についていく感じ(笑)? 彼氏は点滅している信号をさっさと渡っちゃうんだけど、彼女は小走りで「まってー!」ってついていく。曲がり角も彼氏はサッと曲がるんだけど、彼女はいったん止まって、それからくるーって回って、でもその頃には彼氏は遙か前方にいるのでまたてててー!っと走って追いつく、みたいな(笑)。そんな表現がしっくりくる運転だった。

こんどこの車で峠行ってみようかなぁ。いったいどんな運転になるんだろ?

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