同人誌が届いた

4/2 に入稿した同人誌が『ねこのしっぽ』さんから届いた
やったー!
ちゃんと印刷屋にすってもらった自分の本は、実は初めてである(同人誌としては以前、とある絵描きさんの小説を書いたことがある)。

さて、これから作業がある。というのも本とカバーは別々で仕上がってきている。さらに栞もある。なので、本に栞を挟みカバーを掛けるという作業がのこっているのだ。今日はこのカバーかけで色々悪戦苦闘した話をしたいと思う(笑)。

まず前提条件として、ボクは DEX が 3 である。DEX とはなんぞや!? RPG によくある、敏捷さ・器用さを表す数値である。それが 3 ということはつまりボクは不器用だと言うことである。
ボクは持っているものをよく落とすことで有名で、親戚からは「手に穴が開いている」とまで言われている。
さらに以前にも日記に書いたが、「じゅる手」というあだ名もいただいており、手の平にひじょうに汗をかく。
このボクが、本のカバーをかけるのである。いつも手がさらさらに乾いている人ならともかく、いつもぬめぬめべとべとのボクが、人様に渡すものを折らなくちゃいけないのである。

ポリエチレン手袋作戦

そこで買ってきたのが、使い切りのポリエチレン手袋である。凄く薄いヤツ。これなら商品を汚さずに出来る! というわけでさっそくこれを付けてやってみたのだが、まず摩擦が凄い! カバーの表面もなんかほらビニール的なものが施されてるじゃない? PP 加工だっけ? それとポリの手袋がきゅっきゅきゅっきゅと摩擦しまくって、表紙があらぬ所で降り曲がりそうな感じになってしまう。
さらにあんなに薄いのに、意外と感触が解らない。
んでもって、手袋に余裕がありすぎ、手袋の中でボクの手が踊り、位置がちゃんと合わせられない。
というわけで、手袋作戦は失敗に終わった。

結局ここは生の手でやるしかないようだ。そこで作業をする前に手をしっかり洗い、扇風機で常に手に風を当てるという方法をとった。幸い、本はそこそこ重いし、カバーは折り曲げるところさえしっかり押さえつけておけば、扇風機の風によって飛んでいったり位置がずれたりすると言うこともなくなった。

カバーの折り目をどうやって探るか?

次は折り目位置の問題である。
印刷であがってきたカバーは、1 ページ側に折り目は付いているが、最終ページ側に折り目はない。そこは自分で決めなければならない上に、真っ直ぐちゃんと折る必要がある。
位置の合わせ方は実はボクは知っていた。と言うのもボクが中学生の頃、いわゆるオタクになり始めた頃、買ってきた単行本を丁寧に自作のカバーで保護していた。この時、1 ページ目側の折り込みを作り、そこに本を合わせてカバーをくるっとすると、最終ページ側の折り返しの位置がちゃんと決まるのだ。
だから今回も同じように、1 ページ目側を降り、そこに本をセットし、くるっとカバーを回して最終ページ面に来たらそこで自分で折り目を付け、改めてそこで折る。
うまく言った……!
と、思いきや、これがなかなか個体差がある……orz

どういうこと??

しかもまだ余ってる方に折れればいいけど、足りないこともあって、カバーの折り目が本の幅より狭いという事態も起きることがある。あぁ、これが DEX 3 の運命か……orz
そんなわけで、結局 6 冊ほど失敗する(涙)。しかもこの時点では本のカバーが多めに刷られていることを知らなかったので、うわぁ 6 冊も無駄になってしまった……と嘆き悲しんだ(実際はカバーと栞は 10 枚以上も多めに印刷してくれていた)。

で、結局どうしたかというと、折り目の大きさの型紙を作り、その型紙をカバーの端に当ててその型紙の幅で折るようにした。これで折り目のミスはなくなった。

ブックカバーを使う

さて、できあがった本はカバーがまだ折れグセがついてないため、どんどんと膨らんでしまう(カバーが真っ直ぐになろうとするので)。別にそのまま上にどんどんと重ねていけば、何日もするウチに折れグセが付いて真っ直ぐになるのだが、何というかカバーに傷(擦り傷とか、凹みとか)とか出来てもいけないなと思い、何か手立ては無いものかと考えた。
そういえば昔、アニメイトとかにビニール製のブックカバーがあったなぁと思い出す。ただアレには確かアニメイトのロゴが入ってしまっていたはずだ……と思いながら検索すると、あった。25 枚入りで 300 円(1 冊あたり 12 円のコスト)。
さっそく買いに行きたいと思ったが、時間は既に深夜。これ、ドンキホーテとかでも売ってるんだろうか……とまぁここでは逸る気持ちを抑え、このカバーは翌日、シモジマで買ってきた。

そんなわけで会社から戻ったらせこせことブックカバーを掛ける毎日が続き、4 日目にしてようやくカバーをかけ終わった。冊数は 104 冊。つまり『OZ Meets OZ !』を刷った冊数は 100 冊である(4 冊は予備)。
1 日に 26 冊しかかけられなかったんだなぁ……100 冊なんて一日で出来ると思ったのに……。
ちなみに個人的に 10 冊くらいしか売れないんじゃないかと思っていて、でもせっかくの初の自分の本だし、周囲の人に配りまくろうということで 40 冊、あとは 3 年かけて売れるといいなという残りの 50冊 という計算での 100 冊である(笑)。

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2 thoughts on “同人誌が届いた”

  1. 表紙自体が普通紙とかではなくちゃんとした表紙なのに、その上さらに透明なカバーまで付いていて超丁寧だと思っていたら、そういう意図もあったんですね。結果的に高級感がアップしてた気がします!
    シモジマって初めて知りました、楽しそう。

    1. 喜んでいただいて、よかったです。カバーって人それぞれにもポリシーがありそうですから(カバー掛けないとか、ビニールのカバーじゃなくて紙がイイとか)、少し悩んだのですが……まぁ、嫌な人は外せばいいわけで、つけることにしました。
      シモジマ、面白いですよ。各階で 1 時間は時間がつぶせますw

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