Diary/2007-07-22

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尾張名古屋は城で持つとは言うけれど……

さて、今日は AM5:00 に起き、友人二人と名古屋に行ってきました。
朝 5 時に起き、準備をして二人をピックアップして、中央高速に乗ったのがなんだかんだで 7:00。それから、水曜どうでしょうでも寄っていた諏訪湖サービスエリアで休憩をとって名古屋の友人とランデブーできたのは 11:13 でした。名古屋入りをしたのが 10:45 だったので、時間的にはそこそこいいペースだったともいます（待ち合わせ場所まで迷ったのは秘密だ！）。

さて、何のために名古屋に行ったかというと、単純に「食い倒れる」ためです。
名古屋でうまいもの食おうツアー。
本当は水曜どうでしょうのふじやんの実家も行ってみたかったのですが、調べる時間がなくて断念。

まぁそれはさておき、名古屋の友人 MM に名古屋の道案内を委託。
さっそく案内してもらったのが、「茶っきり娘」というアイスクリームのお店。
え、名古屋でアイス？なんでやねん？？
そう簡単にアイスで切り捨てるなかれ、そこはさすが名古屋。

名古屋名物がそのままアイスの上に乗っています。

どういう意味かって？つまり、アイスクリームの上に普通に「味噌カツ」「親子丼」「ひつまぶし」などが載っているんです。味もそのまま、素材もまったくおなじものをですｗｗｗ
ボクは最初、たとえばひつまぶし丼アイスなんてのは、濃いカラメルソースなんかをつかって、あのウナギのタレを表現しているのかと思ったんですよ。うなぎなんかは、たとえばクッキーやパンの生地なんかをチョコか何かで焦げ目をつけたりとか、そういうのを予想してたんですよ。
全然違います！本物がそのまま、載ってます！ｗｗｗ

えーと、まずいです（ぉ

次はやはり名古屋名物ラーメン、「寿がきや」。安くてかなりうまいラーメンと聞いていたので、前々から食べたかったのです。
で、こちらなんですが、なんと「豚骨塩」でした（たぶんだけど）。
そして魚だしが入ってますね。この味は何十年も前からそうだったらしく、いまでこそ豚骨塩なんていうのはおなじみになってますが、これをその当時からやっていたのには驚きです。
味の方は市販スープの味を隠すことなく（笑）、出汁も渋くなってしまっていますが、しかしラーメン一杯 250 円だったかな？それを考えると非常にリーズナブルでうまいです。

お次は名古屋ことははずれますが、岐阜県にあるお千代母(ちょぼ)稲荷。
ここの稲荷の前には大小様々な露店があって、日曜日ということもありものすごい人出でした。
土産物屋はもちろんのこと名物のナマズ、フナなどの川魚料理、そしてもろこの佃煮などが売っています。あと、漬け物！付け物好きのボクにはたまらない場所でした。そしてなんと言ってもここに来た一番の理由は、ここの露店で売っている土手煮や串カツです。
ここの土手煮で使われている赤味噌は、何十年もその店で使い続けた鍋で成熟した赤味噌。だから一点一点味が違うのです。ボクもさっそく二つの店で食べてみました。

うまい！！

まず驚いたのが、しょっぱくない。
赤味噌は時々ボクも八丁味噌を取り寄せたりして料理をしたりすることもあるのですが、とにかく加減が難しい。入れすぎるとしょっぱいだけだし、薄すぎると出汁とケンカをする。ところが本場の味はなんというのか、なめらかでそしてほんのりと甘みがあって、そしてしょっぱくない。
しかもどろっとしているのではなくて、さらさら。串揚げの衣にすっと吸い込まれるほど。
しかも油の甘みとうまく調和するのです。土手煮の方はモツなのですが、モツにもうまくしみこんでいる。
実は今回食べたものの中で一番感動した食べ物でした。
そしてここはもう一度来ようとボクは思いました。

さて、名古屋と言えば忘れてはいけないものがあります。
それが喫茶マウンテン。あの小倉抹茶スパでしたか、いわゆるそういう異色なメニューがある喫茶店です。
当然、ボクたちもそこで異色メニューを堪能する予定だったのですが、こちらは並びが出るほど混んでおり、結局断念。

最後に食べたのが同じく名古屋名物「味噌煮込みうどん」。これは名古屋駅地下にある山本屋本店。味噌煮込みうどん専門店。
このお店、入ってすぐに気づいたんですが、とにかくお客への心配りがすごい。店内の見取り図で座れる場所を案内。カウンター、窓側、奥側とお客さんの気分に応じて案内場所を用意（ただし混んでいるときは、どこの席になるがよいかと聞いてくる）。
そして水はコップが空になっていると、注ぎにくる。
メニューが届くまで、無料の食べ放題のお野菜と漬け物が用意されている。
食前は熱しぼ、食後は冷しぼ。
ほかにも言葉には表せない様々な心配りがこの店にはあふれていて、たとえそれが商業的に感じられたとしても、とても心地よく食事をとることが出来た。
味の方が、これがまた上のお千代母稲荷の味噌とは違う味で、ほんのり苦みのあってコクのある赤味噌。こちらは若干塩気は強めで、ボクにとってはしょっぱかったが、そのことを見越してなのかどうかは解らないが、食べ放題の漬け物が塩辛くない。どういうことかというと、やはり味はくどいものがあるのは店も承知している様で、うどんの合間合間にこの漬け物を食べると、とても箸が進むのである。
野菜のすっきりとした味と味噌煮込みうどんの濃厚な味を交互に楽しむことによって、味噌煮込みうどんそのものがさらにおいしく感じるという（大げさな表現だが）、なかなかおもしろい演出でした。
麺の方はやはり、ボクは四国の人間なので、どうしても讃岐を一番においてしまうのですが、堅くて歯ごたえのある麺でした。そもそも讃岐うどんは煮込みには向いてないのですが、味噌煮込みで使われているうどんは煮込まれてもぐだぐだにならない様にしまった堅いうどんになっているようです。

そして最後に近くの温泉でひとっ風呂。
友人 MM を自宅に送って、22:30 、帰路につきました。
さすがにボクも前日の関係で 2 時間しか寝ていないこともあり、途中、運転を代わってもらい、翌 AM3:30 、自宅前到着。そのままベッドに直行して寝てしまいました。

ほかにもお千代母稲荷はもちろんのこと、大須観音や熱田神宮など、名古屋近辺の社寺をいろいろ回りました。
全体的な感想としては、名古屋というとせっかちで余裕のないイメージをいだいていたのですが、全くそんなことはなく、接客の態度は東京よりもはるかによく、食べ物もうまかったでした。
道路も広く、非常に走りやすかったです。
ただ確かに交通マナーはすごかった。直進車線から右折車線への信号を超えてからの割り込みなんて当たり前ｗｗ
ウィンカーを出さずに車線変更も当たり前。
でも気づいたのが、よそ者には優しかったです。
慣れない場所では、制限速度以下での走行や路肩駐車、ちょっと無理をした割り込みなんかをしてしまったのですが、クラクション一つならすこともなく、挨拶をもって返してくれた名古屋市民に感謝！

というわけで、ボクの中での名古屋像というのが少し変わりました。
今度は大阪に食い倒れに行こうと思っています。

諏訪湖S.A.

寿がきやの独特のスプーン戦後すぐ、割り箸がもったいないということで麺も一緒に食べられるレンゲが使われた

大須にあった不動観音


上の不動観音の隣にあったお稲荷

同じく大須で見かけた古い鰻屋さん

大須観音

同じく大須で見つけた稲荷お岩さん伝説と関係があるらしい

お千代母稲荷と露店たち


熱田神宮


山本屋本店の味噌煮込みうどんと大名古屋ビル