Top > Diary > 2008-04-15

生きることは、辛く苦しい

FKI0200.png

1 月からずっと(いや、実際はその前から?)、自殺の報道がすごいですな。
確かに 2 月 3 月は決算前と言うこともあり、毎年自殺の報道は多いなぁと感じる*1
しかし 4 月に入ってもすごい。
無理心中もすごい。

知人からの受け売りだが、一休宗純は「生きることは辛く苦しいこと」だと言ったらしい。ちょっと忙しくて調べきることができなかったが、「死が苦しくなければ、みんな自殺するだろう」という話を聞いて、少し興味引かれた。
なるほど死が怖くなければ、みんなもっと簡単に死を選ぶのか。
自分はどうであろう?
今まで生きてきて、ボクはおそらくあまり苦しいと思った人間ではないと思われる。
死のうと思ったことは、憶えている限りではない。
過去、仕事と経済的に苦しい目には遭ったが(そして実は経済的には、今でも苦しかったりするのだが)、それで死のうと思ったことはない。

だが、上の言葉を聞いて、確かに「死ぬのが苦しくなければ、死を選ぶことは理解できる」とボクは思ったのだ。そして今生きていることが、あまりにも苦しいのであれば、それが死の苦しみよりも苦しいのであれば、死を選ぶのは妥当なのかもしれないとも思った。
自殺を願望する者の心情や状況など理解できようはずもないが、しかし、何となくうっすらと、漠然とではあるが「自殺の必要性」というかなんと言おうか、自殺そのものがボクの中に少し見えた気がした。

http://www.t-pec.co.jp/mental/2002-08-4.htm

上記は警察庁の統計をまとめたものらしい。
それによると 2006 年の自殺者は 32,155 人。無理心中などで殺された人も含むともっと多いだろう。
未遂を含めるとどれくらいになるだろうか?
これの何倍にもなるのだろうか?
そして、自殺の報道を見ている人たちは何を思うのか?
自殺なんてそんな……と思うのだろうか、それとも死ぬことができていいなぁと思うのだろうか?
つまり、死への恐怖・苦しみが先行して自殺を考えられない、今を苦労して生きている人がたくさんいるのではないだろうかということを思ったのだ。
死が恐怖ではなくなったら、日本の人口はどうなってしまうんだろうかと、ふと思ったのだ。

自殺を防ぐことは、この国に住んでいて幸せを感じる事ができる国作りなのかもなぁと。
でも日本は今それどころじゃないよね? 日本のトップが一生懸命だもの。全然余裕がないようにみえるもの。
国民の幸せとか、夢のある未来像とか、そんなのまったく見えてこないもの。
今後、自殺はますます増えるのかなぁ。

#comment


*1 実際に統計を取ったわけではない。あくまでもボクが個人的にそう感じるだけである。

リロード   新規 下位ページ作成 編集 凍結 差分 添付 コピー 名前変更   ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ リンク元   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: Sun, 27 Apr 2008 13:40:19 JST (5835d)