まぁ、アレだ、中国の漁船が突っ込んできたときもそうだけど、ちゃんとそのときアップロードに使われた IP アドレスを Youtube からもらい、さらにその IP アドレスをプロバイダに照会してもらい、誰がアクセスしていたのかは割と簡単に特定できるんだなと。いやまぁ、別に当たり前なんだけどさ。
もちろん、野良無線 LAN とかからアクセスされると、かなりお手上げになるとは思うけど。
で、だ、何が言いたいかというと、いわゆるエロゲの違法アップロード問題。
海外でやられたらどうしようもないけど、日本国内ならやっぱりなんとかなるんだよなーと。そこで壁になっているのは、やはりエロゲ会社自体が、費用対効果が望めないから諦めているからだと思う。そしてもう一つは、これは推測でしかないが、おそらく警察は動いてくれないだろうと言うこと。エロゲ・メーカーなんてのは、警察からしたら AV 作ってる怪しい会社や風俗店じゃんくらいの認識しかない。いや、それ以下かかもしれない。そんなところから「違法アップロードが!」とか言われても「あらそう? 大変ねぇ」くらいにしか思わないのではないか。もしかしたら、そもそもそんな業界つぶれてしまえ、くらいにしか思ってないと思う。
上の記事にある逮捕は、やっぱりジャニーズのコンテンツだからってのが充分大きいと思う。
これはひとえに、ヤクザ屋さんとか大物政治家さんとか、警察 OB とかがエロゲ業界にいないのが原因の一つである。まーだからといって、そういう人たちに来て欲しくはないんだけど(ぁ
あと日本の行政や司法は「社会にどれだけ影響を与えたか」というのが一つの判断基準になってくる。犯した罪そのもののよりも、その罪が社会的に騒がれてしまうと警察も動いたり、判決が重くなったりするのだ。
では、一介のエロゲ会社が IP を頼りにプロバイダに情報開示を求めたら、プロバイダは応じてくれるだろうか?
つまり次に打つ手は、警察に頼らず、民事訴訟を起こそうというわけである。
もしこちら側からちゃんと会社の身元とそして被害の実態を説明し、問題となる IP を使用していた契約者の情報を求めたら、それにプロバイダが答えてくれるなら、民事訴訟に持って行ける。ただここでも問題があって、野良無線 LAN からアクセスされると、誰か特定するのはかなり難しくなる。また、特定できるのはそのプロバイダと契約している人であって、果たしてその人が違法行為をやっているかどうかはまた別なのである。
とはいえ、その人とコンタクトをとってみるのは充分意義があるだろう。
あと、エロゲの ISO データを置いている人は膨大な量の HDD を抱えており、おいそれと移動したりできない。だいたいは自分の住んでいる場所と同じ場所にマシンを置いて、ホスティングしているはずである。クラウドに分散させる手もないこともないが、テラバイト・クラスの容量をおいそれと分散させてくれるクラウドはかなりのお金が必要となるはずだ。その金額は、エロゲーが充分に買える金額だと思われるってその辺のコストはまだ調べてないけど。
Share や Winny などの場合は、その人が一次配布者かどうかに限らず、普通に訴えちゃっていいだろうし。