Lay=Alld I に関する、より詳細な設定。

概要

Lay=Alld(レイ・アルド) I は一番最初に設計された Lay=Alld である。
主に 1 世紀~ 11 世紀のヨーロッパをモデルに構築された世界である。
しかし後に西アジア、インド、東洋的なモデルも組み込まれ現在に至る。 現在では三つの大陸が定義され、そのうちの二つの大陸で文明が栄え、一つの大陸は不毛の大地と化していることになっている。
とはいえ、Lay=Alld I 自体、長大な歴史を有しているために、どの時代を切り出すかによってその様相は様々である。

また Lay=Alld I は Lay=Alld II と物質界と精霊界を除いて共有しているため、両世界で存在する神々及びそれに付随する言語、魔法は共通している。従って Lay=Alld I の魔法が Lay=Alld II で使えたり、一部の古代言語や魔法語が通じたりする(逆もまた然り(しか)である)。また、神々が関わるような出来事は、I も II も同じように起きている(つまり神々が関わっている部分は歴史が一緒である)。
何故このような設定になっているかというと、高レベル・キャラクタになると様々な次元の世界を自由に行き来できる様になるため、Lay=Alld を超えて冒険を行うことが起きうるからである。
そのため、言語や相互の力の干渉という部分において共通の部分を設定しておいた方が楽であると同時に、その方がおもしろいワールドを提供できると確信したからである。

イモータルは Lay=Alld 共通

Lay=Alld I と II で特色的なことは、神々はその Lay=Alld 内では地方、文化に関係なく共通していると言うことである。
これはどういうことかというと、普通のファンタジー世界では様々な神様(イモータル)が存在し、それはその土地でそのイモータルを信仰している特有のものである。ギリシア神話のゼウスは、ゼウスであり、ゼウス以外の何者でもない。しかし Lay=Alld ではそうではなく、神々の定義は実は一つしかないのだが、文化や種族によってそのとらえ方が異なるため、名前や様相が異なってしまっているとみなす。

たとえば Lay=Alld I, II に君臨する主神、Faruw Ezzuell(ファウ・エツェル)Lay=Alld I, II の全世界的に君臨する神でありこの名前は西洋での名前である。これが東洋に来ると天照大神として祀られていたり、インドだとブラフマーだったりする訳である。実際は同じ神なのだが、各地方地方で、文化や考え方が異なるために、一人の神が様々なとらえられ方をしているに過ぎないのである*1

歴史

そもそもの有史以前

Lay=Alld I の歴史は Vein Void(ヴェイン・ヴォイド) のとある人物によって Lay=Alld が創造されたところから始まる。
Lay=Alld の創造は、その Lay=Alld を統べるイモータルたちの誕生でもある。
人間や妖精といった存在はこの時点では存在せず、形ある各層の世界(神界、天上界、物質界、魔界、修羅界、暗黒界)がただ無作為に作られただけである。
これらをどのようにし、どうのような世界にするかはイモータルたちの手に託されることになった。
かくしてイモータルたちは与えられた世界を四苦八苦しながら構築していくことになる。

まずはイモータルたちはこの地で生きることを試み始めた。
しかしながら、自分が生きることそのものは容易いことが判明した。そもそも彼らに寿命は関係ないし、Lay=Alld 上にとどまるだけであれば、それはいつまでもできることであった。そこで一部のイモータルたちは世界創世を自分たちでも行いたくなった。かくして、イモータルたちは自分たちの得意分野を見つけ、Lay=Alld 内での「創造」というものを始める。
もちろんそれをしないイモータルたちもいた。
しかし時間が経過するにつれ、イモータルたちは他のイモータルとの間で調和や不和が生じることを知った。
お互いの得意分野が重なったり、自分が創造したものが他のイモータルにとって邪魔であったりするという至極当然の現象である。そこでイモータルたちの中で対立が生まれ、同時多発的に派閥的なイモータル同士の集団が生まれることとなった。これが主に以下の三つである。

  • ローフル
  • ニュートラル
  • カオティック

この三大カテゴリが Lay=Alld を構成する上で重要な「概念」である。
ローフルは Lay=Alld 全体の調和と安定、そしてそれを実現するための「法」を重んじる考え方である。
カオティックは混沌と代謝によって常に変動し続ける Lay=Alld を実現するための「変化」を重んじる考え方である。
そしてニュートラルとは力のバランスと各自己のポリシーで Lay=Alld を維持し続ける「中立」を重んじる考え方である。

やがてイモータルたちはこのカテゴリに応じて対立し、争うようになった。そしてより有利に勢力を拡大するために、各層に自分たちの分身を作った。それらが人間や妖精、悪魔や魔物といった者達である。
この当時、物質界は一つであり、精霊界は存在しなかった。精霊もイモータルに創造された一種族であった。

Faruw Ezzuell の時代

Lay=Alld I および II で、もっとも強大な力を有しているイモータルは Faruw Ezzuell(ファウ・エツェル) であった。
これは日本神話で言うならば天照大神、北欧神話で言うならばオーディン、ギリシア神話で言えばゼウスに相当する、いわゆるこの世界の主神と呼ばれる神である。Lay=Alld の住人にとっては、創造、母、大地、恵みの女神としてあがめられている。

彼女はもっとも早く自己のイモータリティに気づき、その力の表し方をすぐに研究し、イモータルの存在を自覚した最初のイモータルである。
そして他のイモータルがそのことに気づく前に、自分のイモータリティを高めることに成功し、Lay=Alld I および II 内でもっとも次元の高い存在に昇格することに成功した。これの意味するところは、簡単に言えば他のイモータルでは傷つけることが出来ない肉体を手に入れたと考えて差し支えない。ただしこれは物理法則を作り出すのと同程度のレベルで、彼女は他のイモータルが自分と同じ次元には昇って来られないように法則を定めた。
そのため、彼女は主神となることができたのである。

このような経緯を見ても解る通り、Faruw Ezzuell は創造、母、大地の神としてあがめられてはいるものの、本人は非常に自己中心的で打算的な性格である。あくまでも彼女は自分が主神となったからには、世界維持の責任というものを自覚しており、そのために安定、調和、法を重んずる「ローフル」の勢力にとどまり、そして人々からは創造、母、大地、恵みの女神として崇められているのである。したがって彼女自身の本性は、上記に記したように決して優しさや慈愛から出る平和の神ではない。

このような経緯から、Faruw Ezzuel 統治の時代が続くことになる。これを Faruw Ezzuel 統治の時代と言われ、これは Lay=All II でも同じである。そして彼女の性格が災いし、Lay=Alld I および II は 4 度もの破滅を経験することとなる。

神代の時代Faruw Ezzuell 統治の時代Terra の時代
-第一期第二期第三期第四期第五期第一期
不明2万年8千年2万年2万年6千年未定義

四度の神々の戦い

一回目

二回目「物質界の分離」

三回目

四回目「Terra の裏切り」

Xein 戦役

Terra の時代

四度目の神々の戦いで Farouw Ezzuell が失脚し、そして Xein 戦役で Farouw Ezzuell が打ち倒されると、代わって Terra が Lay=Alld I, II の主神となる。 Lay=Alld I, II における設定はここで終わっており、Terra の時代以降は設定待ち状態となる。

Xein 戦役は文明を失うほどの戦争はなかったが、代わりに多くの神々と高レベル・キャラクタが死滅したため、Lay=Alld I, II は停滞の時代となる。また Terra 自身がこれまでの Faruw Ezzuell とは正反対の安定と調和の女神であることから、割と牧歌的でゆっくりとした時代が流れることであろうところまでは設定されている。


*1 もちろん、影響力の非常に小さなイモータルは各文化、土地固有の神である場合はある。

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Last-modified: Thu, 06 Mar 2008 20:12:32 JST (5888d)