Top > Diary > 2008-05-18

自宅サーバの憂鬱

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最近の spam が増加している件を受けてか、プロバイダや無料メール・サービスをしているところの spam 対策が厳しくなってきた。その spam 対策の一つにプロバイダなどのパブリックな組織以外からの SMTP サーバは無条件にはじくというものがある。
有名企業なんかのメールはちゃんと通るようで、たぶん世界中にある spam ブラック・リストや有名企業、プロバイダの IP を DB 化し、それ以外から送られてきたメールをはじくようになっているのだと思われる。しかしその DB には、当然のことながらボクが運営している amatsukami.jp サーバは登録されていない。
だから amatsukami.jp サーバからメールを出すとはじかれてしまうという現象が今年に入って表面化してきた(ちなみにブラック・リストに載っているかどうかは定期的にチェックしている)。

今までは hotmail だけだったので放置していたのだが、今年に入って取引先のサーバでもちらほら拒否するようになってきたのだ。しかも amatsukami.jp だけでなく、江古田事務所のメール・サーバから出したメールも遮断されてしまった。江古田事務所のメール・サーバも amatsukami.jp と同じく、固定 IP アドレスをプロバイダからもらって、プロバイダとは別に立てた SMTP サーバなのだ。
こういう個人が立てたサーバなんかを野良サーバなどと言ったりするらしいのだが*1、spam が横行しているおかげで、こういった個人のサーバは肩身がとても狭い思いをしているのである。

もちろん hotmail なんかだと、hotmail が使っている spam フィルタにボクのサーバを登録する回避策を用意してくれている。でもそれは IP を登録するもので、登録には勇気がいる。というのも、amatsukami.jp の IP は所詮個人がプロバイダと契約している IP である。いつ変わるか解らないし、変わるたびに hotmail に対して登録し直したりするのは面倒なばかりか、そもそもその変更作業をし忘れる可能性がある。そうなるとそのボクが登録した IP を spam 業者が使うとも限らない。

自宅サーバをどこまで維持するべきか?
今いろいろ悩んでいる。
もちろんなくすことはできない。個人的に付き合いのあるクライアントだっているし(そういう場合、事務所のサーバは使うわけには行かないので、自分のサーバを使う)、職場と自宅と同じ環境を構築するために、Windows Server はすでにボクのワーク・スタイルとして必須アイテムである。
けれどそれらはあくまでも仕事上のデータをやりとりするためのもの。
メールやこの TAMA Networks などのサイトはどこかホスティング・サービスに頼ってもいいのかなぁと考え始めている。特にメールは今後ますます自宅サーバへの締め付けが厳しくなりそうだ。DNS の設定も含め、メールを出すサーバは、何らかの認証を得ていないとダメとかそういう流れになりそうなのだ。そうなるとぽんぽんとメール・サーバを立ち上げるわけにも行かなくなる。
まぁ周囲を見渡せば、GMail や hotmail にかぎらず、個人でやるよりも良質でしかも大容量のメール・サービスがたくさんある。すでに個人が一生懸命管理をする時代ではないのかもしれないなぁ。

#comment


*1 厳密には管理者不在の状態となったサーバを野良サーバというと思うんだけど……。

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Last-modified: Mon, 19 May 2008 10:33:06 JST (5813d)