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コンピュータの恩恵

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ちょっと仕事でアニメを扱うと言うことになって、今までは特に僕がその作成に携わると言うことはなかったのだけれど、たまたま諸々の事情で、知り合いのアニメ会社の撮影風景を見ることができた。
撮影というのは、上がってきたセル画に背景を重ねて、フィルムにする仕事である。もちろん今はデジタル化が進んでいるからこれらはすべて、ノンリニア編集で行われる(昔は 1 枚 1 枚カメラで撮影していた)。上がってきた 1 枚 1 枚の絵を合成したりつなぎ合わせたり、上から光の効果や画面を波打たせたり、ゆがめたりなどのエフェクトを施して、ムービーファイルを生成するのが今の撮影の仕事である。
そして最終的に、TV アニメなら TVCM 前の前半、CM 後の後半の 2 本のムービーファイルになるのである。しかもこのデータは無圧縮データなので画質はめちゃめちゃきれいだ。DVD も MPEG-2 の非可逆圧縮だから、それよりもきれいである。でもここからデジタルβと言われるモノに落とされ、さらに TV のクオリティまで落とされてしまうから、このクオリティは撮影の人しか見ることができないのである。

驚いたのがツール群である。僕が使ったことのあるツールは何もかもが手作業で、タイムシートなんかを自分で解析しながらセルをはめていったのだけれど、ここではタイムシートの数字をどんどん打ち込んでいけば、勝手にその通りに合成してくれる。
エフェクトをかけたい部分も範囲選択で指定し、あとはコマを進めればその範囲だけエフェクトがかかる。いやー、便利便利。
今つくられる大量のアニメは、こういう人たちの手に支えられているんだなぁと実感してしまった。

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Last-modified: Sun, 02 Mar 2008 04:00:56 JST (5889d)