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ついに URL のない spam メールが来た

FMT0300.png

今までボクの中で「どうしてそうしないのだろう……」と思っていたのだが、それを解決した spam メールを発見した。
といってもこっちも専門のネットワーク管理者ではないので spam メールを逐一調べて傾向や統計を取っているわけではないので、こういうメールそのものは前から存在していたのかもしれないが、とりあえずボクの目に触れるのは初めてなので日記のネタにしてみた。
それはどういうメールかというと、表題の通り URL のない spam メールである。
これの意味するところはなんであろうか?

spam メールは詐欺を含め、とにかく広告主のウェブサイトに導くことが目的である。そのサイトが商用なのか詐欺なのかマルウェア配布用なのかそれは解らないがとにかくそのサイトに来てもらうことが第一目的だ(もちろんそれが最終目的とは限らないが)。
だから spam メールは女の子から会いたいという内容のメールであるにもかかわらず URL が貼ってある。別にその子と仲良くするのが目的なら、基本的にその子のメアドとやりとりを続ければいいわけで、URL が貼ってある段階でそのメールは「ボク、spam で~す」と宣言しているようなものだ。

今回「会うだけで100万です」という題名で送られて来た spam は、URL が一切なく、差出人のアドレスに返信しろと言うのである。
これならば女の子(子とは限らないかw)と会うというメールに相応しい内容ではないか。
ただこれにはいろいろ spammer 側もコストがかかる。
引っかかって返信してきた人の相手をしなくちゃならないし、捨てアドレスというわけにもいかない。
もちろんアドレス自体は一時的なものでいいのだが、返信してきた人のためにある程度はメールをチェックしなくてはならない。

まぁ最終的には URL に導いたり、何らかの詐欺行為や迷惑行為をするのであろう。
ここで言えることは、 spammer がほんの少しだけ自分の spam に労力をかけたということである。
出会い系サイトのサクラのような人を用意してやっているのか、spammer が自分で返信を書くのか、サーバで定型文を返信するのか……その辺は解らないが少なくとも今までの投げっぱなしの spam とは違う気がするんだけどどうだろう。
そして受取手側の防衛が厳しくなればなるほど、spammer たちもまたそれにあわせてコストをかけていくということが今回のことで解った。ここでボクが危惧しているのは、今はまだ機械同士のバトルですんでいるが、人間が介入しなければならなくなったときが来るならボクとしてはそれが恐ろしい。
所詮 TAMA Networks はカウンタが年間 1 万前後の弱小サイト。だからサーバなんかも PC サーバ、しかも非力な何世代も前の PC でやっていけるわけだが、ネットワーク管理者が常に spammer と相対しなければならないような事態となると、自宅サーバなんかでサイトやメール・サーバの運営など出来なくなるだろうからだ。
ボクが管理しているいくつかのメーカーさんのサイトもボクの手に負えなくなる。spammer がどこまで本気か? これはボクにとって割と重要なことなのではないかと思えてくるのである。

それにしてもこの spam メール、100 万円くれるという題名の割には会うだけでは 20 万円だったりして、題名に偽りありじゃんっていうかメールの中でもう詐欺ですかみたいなメールであった(笑)。

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Last-modified: Fri, 07 Mar 2008 18:36:40 JST (5885d)