幽霊の話
今回の帰郷は、祖父が米寿（88歳）を迎えるのでそのお祝いの行事のためである。
米寿……おそらく自分は到達できない年齢であろうと思いつつも、何はともあれめでたい。
そんな祖父から聞いた話で、祖父や親戚を乗せて会場の下見から戻っているときちょうど祖父が崖下に車ごと 15 メートル下に落ちた話を聞いた。幸い、奇跡的にケガもなく平気だったらしい。落ちた原因は不明で、車の整備不良でもなく、とにかく狭い道で対向車のためにぎりぎりのところは走っていたらしい。
突如、ハンドルが崖の方に切れ、落ちてしまったということである。
そしてそこは以前にも新婚が落ちて、二人とも亡くなった場所らしい。
ひょっとしたら、呼ばれたのかなぁなんて少し思ってしまった。
実は新聞の記事などを読んでいて、原因が不明瞭だったり、納得がいかなかったりする事故や事件も時々、その手（幽霊とか呪いとか祟りとか、いわゆる超常現象系）が原因なのかなぁとふと思ったりもする。
何をこの科学時代に……と思ったりする人も多いかと思うが、実際問題科学をよりどころにするのも、宗教をよりどころにするのも、こういう不思議現象をよりどころにするのもボク的にはそう変わらないと思っている（というかまだまだ科学時代ではないと思っている）。
実際多くの人は、科学をよりどころにしていると思っていても、科学をそれだけ知っている人は少ない。どちらかというと科学に「幻想」をいだいているだけである（この辺は蔓延するえせ科学
などを見られると良いかもしれない）。
まぁ科学だなんだという話はそれだけで充分テーマになってしまうので今回は置いておくとして、忙しい中でも割とそのような幽霊だのなんだのって言うのはボク個人的に研究してみていて、祖父から聞いた話もひょっとしたらそういうことなのかもしれないと思ったのである。
今回の場合、俗に言う自縛霊と言うことになるのかもしれないが、そもそもなんで自縛されているのか……というか人の霊だとしてそれに種類なんてあるのか……なんてことを自分なりに解釈してみた。
幽霊がまぁ存在したとして、俗説的にはそこに成仏しきれない「魂」が残ることになる。魄はどうしたのかとか、残留思念と魂は違うのかとかその辺はまぁちょっと全部ひっくるめて「霊」と言うことにして（汗）、現世への強い思いが霊がとどまる主な原因とされている。
恨み、後悔、無念などなど現世への執着心がそこに霊をとどまらせる。
するとそこには一番強かった思いがとどまっていることになる。で、それだけしかない霊というのはその思いだけでのみ行動できると言えばいいのだろうか……つまりそこに新しい情報を加えることも出来ないし、過去の情報でもその思いに関係のないものは憶えていないのではないだろうか？
その思いがあまりいい思いではない（怒りや悲しみ、単純に自分が死んだことが気に入らない）場合、他人を引き込んでしまう。引き込もうとしてしまうのではないかと。そこには会話も成立しない、もはや人間とは呼べない単なる恨み辛みの塊と化してしまっているのではないかと。
自縛霊と言われているものはそんな単純なものなんじゃないかなぁと思ったのである。つまり自縛されているのではなくて、そもそもその場所から移動しようなどと言う思考さえもないのである。もちろん「着いてくる」とよく言われるように、自分と同じ思いをしたひとを見つけたり、その霊のもつ記憶をトリガーとする何らかのことがあればそれはそれで一緒に着いてきてしまうと言うこともあると思う。しかもそれは全部ではなく一部であることもあるような気がしている。
まぁそんなわけで正月早々、幽霊話というのも何ではあるが、科学があまり扱いたがらない分野あり、そしてなんと言ってもまだまだ開拓されていないエンターテイメントだとボクは思っているのでこの分野は機会こそあれば研究していこうと思っている。
- あけましておめでとうございます。以前シーズ時代に心霊現象を経験した、って仰られませんでしたっけ？僕ははっきり見たことはありませんが、不可思議なことが全部科学で説明できちゃったら寂しいですね。 -- 難波鑑?
- あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
実質、霊現象が本物かどうかを確かめるのは難しいですね。ほとんどが幻聴、幻覚、そして思いこみによるものなのです。会社でのこともそういった類のものである可能性が高いです。もっともいずれは科学で説明できるとは思っています。悲しい、というよりもきっとさらに面白いことが解るかもしれないと思っています。そしてそれらは全てシナリオのネタにならないかなぁといつも目を光らせていたりするわけです（笑）。 -- たまきん
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