ホンダ ストリーム RSZ
というわけで、借りていた「ホンダ ストリーム RSZ
」のちょっとした感想を。
この車は 5 ナンバーサイズで 7 人乗りを実現する車で、初代はトヨタ ウィッシュの元になった車である。トヨタに「ちょっとでも変えると不便になってしまう」と言わしめたほど、初代で完成されている車であるとボクは認識している。
ボクが借りたのは二代目。
ミッションは CVT。エンジンは 2.0L。もちろんナンバーは 5。
最初乗ったとき、トルクもあってなかなか運転し安いじゃないかなんて思っていたんだけど、慣れてくるとこれが色々と見えてきた。
まず操作感がない。
何もかもが軽くて、車がどっちを向いているのか感覚としてつかみづらいのだ。
ハンドル、スイッチ類、レバー類、全てが軽い。正直操作したのかどうか不安になる。
特にライト類やワイパー類は、今どこに設定されているのかが指で触ってわからないのだ。もっともこれはボクの運転方法に問題があるのかもしれない。ボクは操作したことそのものをあまり憶えていないというかなんというか、一連の流れで身体が覚えてしまっているので、その車がどういう状態にあるかということをいちいちパネルや表示で確認したりはしない。
エンジン音や車窓のスクロール速度、そして自分の手足に伝わる各ボタンやレバーやハンドルなどの位置・重さ・傾きなどでその車の状態を知る。
ところがこの車はスイッチ一つ一つに引っかかりがないし、レバーは丸いので傾けてもどこに設定が合っているかわからないしで、正直感覚で運転できなかった。しかも一つ一つがすごく軽くできているので、動かしたのかどうかも不安になる。
ただ、これはこの車に限らず、今の車のトレンドなんじゃないかなぁとは思う。
21 世紀の車はこの辺がすごく軽く扱いやすいようにできているんだろう（ボクには扱いづらいが）。そういう意味では、車が悪いのではなく、ボクという人間が古い人間になったのだなぁと認識せざるを得ない。
さて、実際の走行だが、直進性はすごくよい。
乗り心地はぴょんぴょんと跳ねる感じ。初代 Fit もそうなんだけど、スポーツ車のそれとはちょっと違うんだよねぇ。スポーツ車もぴょんぴょん跳ねる。これは路面の状態を正しく伝えるためだ。まぁほかにもバンみたいにゆらゆらゆれてたんじゃそもそもスポーツ車じゃ困るわけだけれども、このストリームとか Fit とかもスポーツっぽくしたいのかなんだか知らないが、ぴょんぴょん跳ねる。ちょっとした段差で、ぴょこん！
でもスポーツ車の場合はそれをとらえて振動そのものを伝えたりはしない。「今振動してるんだぜ」という情報として振動を伝える。つまり振動そのものを解釈して、サスペンションやボディで吸収したあと、かちっとした堅い振動がしかもどこで振動しているかというのも合わせて伝えてくるんだけど、このストリームはなんか路面の振動がそのまんま来る感じ。ぼよんぼよんって。ええい、路面が悪いのはわかったから、一緒に跳ねるな！（笑）
あとは曲がるとき、やっぱりリヤカーを引っ張っているような感覚？
前からよっこらしょーって引っ張るような感じで曲がるので、正直疲れる。ただこれはスポーツ車以外、どれもだいたいそんな感じだから仕方がない。そもそも運転席が前にあるわけだからね。ただボクの欲求不満がたまるポイントとして前述のように各スイッチやレバーなどがすごく軽く出来ているというのに、曲がったり止まったりするときにクイックに車が動いてくれるわけではないというのがある。ハンドルとか軽いクセに、曲がるときはぐにょーって曲がっていく。スパッと曲がれない。むかつくっちゅーねん（ぉ
CVT はすごくいいね。エンジンの回転が一定だし、ギアチェンジがないからアクセルをゆるめなくてもいい。もっともボクは 21 世紀のオートマ車にほとんど乗ったことがないので、今のオートマも別にギアチェンジ時にアクセルをゆるめなくてもスムーズなのかもしれないけどね。
でもオートマより扱いやすくて、ハンドリングに集中できてよかった。
と言うわけで別に車の知識なんてサッパリないんだけど一応レビュー。
7 人乗りの車、実は欲しいんだけどやっぱり運転はつまらないんだなぁと痛感。まぁ僕の乗っている車だって、とんがっているスポーツ車に較べれば決して運転が面白いワケじゃないけど、でもやっぱり自分の手足の延長のようにキビキビと反応してくれる。ユーティリティ（荷物がたくさん載る・人がたくさん乗るなど）とスポーティはやっぱり相容れないのかねぇ。
現行オデッセイのアブソルートにちょっと乗ってみたいなぁと思った。
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