シン・コジラともうやんカレー

シン・ゴジラ』を見る機会を得た。

ボクは特撮にも庵野作品にも特に興味がある人間ではないので、今回のシン・ゴジラも別に見に行く予定は全くなかった。のだが、まぁ知人が行きたいというので、ほいほいついていった。

と言うわけで感想。非の打ち所のない、作品だったと思う。
話は単純明快。
リズムがとてもよい。このリズムは心地よさで言えば、誤解を恐れずに言うとラピュタ並みによかった(ただ表現手法はまったく異なる)。
そしてさすが絵の人。絵作りがいろいろ仕掛けが組み込まれていて素晴らしい。もっともボク自身、全ての仕掛けに気づけてないだろうけど。
実はエヴァの映画の三作目『Q』の時は、コンテは確かに凄いんだけど、非常に解りづらかった。
そういったものが一掃され、解りやすく、のめり込みやすいようにできていたと思う。
またわざと 50 ~ 60 年代を彷彿とさせるような色使い、ちょっと仕掛けがバレそうな SFX の使い方(とはいえコンピュータなので、仕掛けも何もないのだが)など、映像作りはとても面白くできていた。今までのゴジラ作品を見ていた人はもっと色んなことに気づけたり、楽しめたりしたんだろうと思う。
今は特撮(というか実写)もアニメも使う技術はほとんどクロスオーバーしてきているから、作る側もかなり応用が効いたことだろう。
あと東京の地図が頭の中に入っている人は、より楽しめると思う。どこがやられて、どこで戦っているのかとか想像できると面白いw

まとめてしまうと、昔彼らがゼネプロ時代(?)に作ってたウルトラマンとか DAICON FILM とかあの辺りの自主制作作品の超エネルギッシュなものがそのまま高度に進化して、情熱はそのままに届いてきたって感じ。

ケチを入れるとすると、官僚制度を揶揄しているのか本当に取材したらああなるものなのかよう解らんが、ちょっとクドい(とはいえ官僚が主人公だから仕方ないか)。あとオタク特有のうっすい右翼思想(これを言葉で表現するのは難しいのだが)が根底にあって、なんていうんだろうね、警察や自衛隊への漠然とした信頼とか、官僚や政治家をポジティブに捉えるところとか、日米関係のステレオタイプな主従関係とその立ち回りとか、ギークの扱いとかがちょっと苦笑が出てしまうくらいにこっ恥ずかしかったが、それらを良しとしての作品だから、それらを欠点とする必要はないと思う。

あ、あと、ゴジラ、尻尾長すぎない?<そこかよ
ただ尻尾にはどうも意味はあったみたいだけど。

閑話休題。
映画は 24 時からだったので、それまで暇だったので『もうやんカレー』に行った。
そしたら、なんと、夜でも 1000 円で食べ放題やってた。
ビーフ、ポーク、チキンが食べ放題。
他にもカレーうどん、野菜類が色々。これで 1000 円は安いかも。

この食べ放題は人気のようで、いつまでやるかもまだ決めかねていて、当分はこの形式で行くとのこと。

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