江戸時代の町並みを残す旧中山道を行く……手前

さて、10/7 の夜 22 時頃だったか、東京を出た。
そのまま中央自動車道に乗り、とりあえず双葉サービスエリアで晩ご飯。チキンカツカレー。
そして日杖変わった今日の AM1:30 頃、蓼科入り。
寝る。
下の温度は、寝るときの外気温。蓼科湖は 1250m なのでもっと寒いかと思ってた。もちろん暖房(アイドリング)を使わないで済むようにホッカイロを持って来ていたのだが、余り必要なかった。

そして朝 7 時頃起きる。目覚ましに周囲と軽く探索。
目のために広がるのは蓼科湖である。あんまり広くない。

道の駅自体は新しいらしく、建物はピカピカだ。気温は 10 ℃だったようだ。

目を覚ましたら、開店前に道の駅を出る。迷惑になるからだ。みんなが利用する時間帯になる前に、さっさと出て行くのがマナーだ。



まずはお風呂。実は近くに朝 7 時からやっている温泉があるのだ。その名も『かっぱの湯』。
構造改善センターが近くにあり、そちらでトレーニングなどをした人が利用しているのかもしれない。

 

このかっぱの湯の隣(?)に面白い神社があったので、写真を撮ってしまった。
まずは末社で河童温泉の並びにある小さな神社。お稲荷さんらしい。

そして本社。面白い鳥居。ただこれはメインの参道の鳥居ではない。
ご神木は枯れてしまったのか切られてしまっていた。8 枚目は本殿・拝殿を裏から撮った所で、9 枚目は横から撮った所だ。

で、この神社は総社らしく、他にもお末社が一杯あった。総社というのは簡単に言うと、国造(県知事)が派遣されるとまずやることはその地元の神社を巡って挨拶することなのだが、それはめんどうなので、国府(県庁所在地)もしくはその地で一番メインの神社に一緒にまとめて奉ってしまい、国造が一度の挨拶で済むようにした神社のことである(笑)。

そしてその証拠となるモノも写真におさめてあるのだが、先にお末社の写真から。

で、この神社は公民館・役所と隣接しているというか同じ敷地に建っていて、表参道はこちらの役所側にあったりする。
かつてはここがこの辺りの行政の中心だったのだろう。

と思ったら、この神社の創建は戦国時代だった(汗)。国造がどうのってのはさすがに武士(鎌倉以降)の時代ではどうだったんだろう……。


下は神社の道路を挟んで向かいにあった祠。一緒にこんな看板が立っていた。

お風呂で温まったら、今日最初の目的地に向かうことにする。それはスーパーマーケット『LAMU』。西日本のスーパーマーケットで、東京からは諏訪店が一番近いのだ。発端はこのツイートで、聞いたこともないスーパーな上に名前がなんかファンタジックに感じたからだ。なんかほら、ムー大陸とか、もしくは手塚治虫の漫画のタイトルみたいな?<偏見

と、諏訪の方へ車を走らせていると、なかなかいい雰囲気の神社の前を通ったので急遽車を駐めて写真に収めた。
さっきのとは違って、なんか棲んでそう感がある。石垣になっているのは単純に山になっているからだと思う。
十五社という名前らしいのだが……先ほどの子之神社より末社の数は少なかったように思う。

この神社の外側にも鳥居があった。

最後に、この神社があった周囲の雰囲気。

というわけで、LAMU に 9:30 頃到着。
激安スーパーお決まりの、陳列は段ボール箱のまま的な店内なんだけど、同系統のビッグエーとかと較べると通路が広くとても買い物しやすい。天井も高い。ビッグエーとかって狭くて陰鬱とした雰囲気のせいで、なんか来ている客も低所得者で余裕ないですみたいな空気を勝手に感じてしまうのだけど、そう言うのが一切ない。
あと衣料品や家電・電化製品も売っている(種類は少ないが)。

楽しかった! って買うものないけど<ヲイ
だってご飯とかは食べる所決めているし……生鮮食品とか買うわけにもいかないし(帰りなら買えるけど)……。

とりあえず、おやつをいくつか買う。

さて、それから朝ご飯兼昼ご飯を食べに移動。目指すは駒ヶ根のソースカツ丼である。駒ヶ根市はカツ丼というと卵とじのカツ丼ではなくソースカツ丼らしい。愛知や群馬、新潟、福島など、卵とじじゃないカツ丼の地域は意外と多い。最初は一番人気の明治亭というところに行ったのだが……スゲー人!! ずらりと行列が……。さすがにソースカツ丼で並ぶのはボク的にはないので次の店へ。
次はきらくというお店でこちらも満席ではあったものの、ほぼ待たずに入れた。有り難い。B 級グルメってあくまでのボクの位置づけだけど、並んでまで食うほどのものではないってのがあるのよね。混んでたら他に行く、みたいな? チェーン店もその部類に入る。コレは別に B 級グルメを貶めているんではなくて B 級グルメは手軽に・気兼ねなく食べられるものという考えがあるからだ。

というわけで、きらく。ソースとんかつとは別に串カツも頼んでみた。
カツは柔らかく、そしてソースは酸味が抑えられてコクと甘辛さ優先のソース。実はボクはソースカツ丼が苦手なのだが、その理由はウスターソースのようなソースにある。あの酸味のあるソースがご飯に合わないよなぁってボクは思っていて、さらにキャベツのシャキシャキと一緒に食べるご飯が非常に食べにくいため、卵とじのカツ丼の方が好きなんだけどその部分がほとんどないようになっていた。

ただご飯に酸味は合わないって書いたけど、酢飯は好きなんだよねぇ……。この違いは何だろうか?(汗

というわけで、美味しゅうございました。並ぶこともなかったし、満足満足。

また肝心の中山道に来てないけど、ここまでで結構なスペースを使ってしまったので続きは別記事へ。

さぁ、蕎麦の時間です!

奈川に蕎麦を食べに行く。今回の旅行の目的の一つである。
そもそもなぜ奈川に行くことを決めたのかというと、そのきっかけは伊集院のラジオ『深夜の馬鹿力』の 2013 年の放送である。奈川はボクにとって馴染みのある場所ではなかったが、その付近にある野麦峠乗鞍岳などはよく知っており、ドライブでも訪れるところであるため、頭の中でどれくらいかかるかとかそういうのは何となく予想しやすかったのだ。

初日、別荘を出て立科に着いた我々は朝食から蕎麦を選んだ。奈川以外の蕎麦を食べておくことによって、より奈川の味を脳に刻もうという魂胆である。入ったのは黙坊というお店。単純に朝風呂に入った温泉から近いってだけの理由で選んだお店だw

入ってしまったと思ったのが、意識高い系を思わせる店の作りだったこと。そしてメニューがもりととうじ蕎麦しかないこと。これは美味しいが面倒くさい店だぞ。きっと大盛りとかない、とか勝手に思いながら席に着く。
じなみにこの時点ではボクは「とうじ蕎麦」が何か解っていなかった。

とうじ蕎麦を注文。すると、なにやら大がかりな準備がなされる(写真 3 枚目と 5 枚目)。カセットコンロが出てきて、その上で鍋に入ったかえしを茹で、そのゆで汁に 6 枚目の写真にあるザルに蕎麦を入れてしゃぶしゃぶにして食う。

蕎麦は茹でるとすぐにグズグズになってしまうから、こうやってさっとゆで汁に通して食べるのだ。そしてこれが「奈川での蕎麦の食べ方」だということを、後に知る。

そして、蕎麦は、うまいwww
うまいよこれ。
蕎麦の風味ももいいし、喉越しもいい。変にツルツルもしてないし、固くもない。
ちょうど良い柔らかさ。
そしてかえしが、少しだけ苦みを残した出汁になっていて、喉に来ると出汁の味が広がるというか何というか。甘さと醤油さはかなり控えめ。キノコの出汁がかなり強い。そして最後の写真にある薬味を少し加えると、これが美味しいんだが、これが何だったのかすっかり忘れたww
あと花豆の煮付けや野沢菜漬けなんかも自家製っぽくてとても良かった。

お店の人もわりと気さくに話だで切る人で、ホット胸をなで下ろす。

さて、夜はいよいよ奈川の蕎麦である。こちらはあらかじめ調べておいた、比較的夜遅くまでやっているお店だ。名前は『福伝』。

実は今回の旅は平日であるため、定休日というものに非常に左右された。
奈川の蕎麦屋さんは、火曜日・水曜日どちらかが定休日の所が多く、ちょうど火曜・水曜に奈川に来たボクらは定休日をちゃんとチェックしておかなければならなかったのだ。土日祝日に旅をしているとついつい忘れてしまう項目である。
去年の和歌山旅行でも定休日には痛い目を見た。

福伝さんは、入るとなんというかおばあちゃん家みたいな作りw
テーブル席もお座敷もあるが、せっかくなのでお座敷へ。そしてここで「とうじ蕎麦」の正体をボクらは知ることになる。寒さの厳しいこの地方でも蕎麦を美味しく食べるために編み出された食べ方らしい。漢字は「投汁蕎麦」と書くことも、この時わかった。

今回は同乗者がとうじ蕎麦を、ボクは盛りそばを頼む。
ここのかえしもまた、黙坊とは異なる味だった。共通点としては東京の蕎麦のような強い醤油感はあまりない。かといって出汁も渋くなるほど出しているわけではない。こちらは黙坊よりは甘さが若干あり、鼻に通るような出汁の香りが心地よい。

面白いのは、黙坊ではとうじ蕎麦用の盛りそばは普通に盛られてきたが、福伝ではちゃんと一口サイズというか小分けにされて出てきたことだ(2 枚目の写真)。

ただ、蕎麦は美味しかったが、サイドに頼んだ牛モツ煮とおでんはフツーだったw
あと野沢菜美味しい。

奈川に向かって秋の長野をゆく

今日は 8 時頃に別荘を出発した。目指すは奈川という場所である。長野県の西の端にあり、岐阜県との県境である。自治体としては松本市に吸収された。
とはいえ、奈川の旅館は素泊まりであり、最終チェックイン時間は 22 時。ただ晩御飯は是非とも奈川の蕎麦屋さんで食べたいと思っていて、それが 19 時までなのでそれまでに奈川に着けば良いという、まったりコース。

なので秋の長野を満喫しながら行こうと考えていた。
とはいえ標高 1000m の清里の別荘においても一切紅葉はナシ。ボクの心の中ではすでに紅葉は望めないと判断していた。

そこで長野でも秋が最も早く訪れる立科白樺湖周辺を回っていくことにした。
まずは立科湖近くにある小斎の湯でひとっ風呂。いやー、ここはイイ温泉であった。とにかく景色がいい。そして、紅葉を見ながらお風呂には入れるんだね。緑だったけど!!! 緑だったけどね!!!!
お風呂はボクらしかいなかったので、資料写真にちょうど良かった。景色の良さ、雰囲気は伝わってくると思う。

次は朝飯! 長野だから蕎麦屋行けばどこでもうまいだろうというボクの勝手な偏見により、黙坊という所へ行く。小斎の湯から 1km と離れてないwww
グルメに感しては別記事でまとめてあるのでそちらを参照して欲しい。

それから長野の田舎道を走りながら白樺湖へ。ここはもう紅葉していると思ったのだが、長野極寒の地(この白樺周辺の道路は、なんと 7 月まで冬期通行止めをしているくらいの豪雪地帯なのだ)、白樺湖でも紅葉はまばらだった。
ますます紅葉は望めないと、ここで心を新たにした。
しかし立科~白樺湖なんて何年ぶりだろうか。この地名を知ったのは幼少の頃、何度か親に連れられて来たのがきっかけで、20 代の頃に一度行ったきりだ。そういう意味では 20 年ぶりくらいではなかろうか? しかし、漠然とした景色と湖の配置しか憶えていないため、とても新鮮だった。
景色も、完全な紅葉は望めないにしても、とても美しかった。
まずは同乗者が撮った白樺湖周辺の景色をば。

そして白樺湖から少し離れた景色である。思いのほかススキが美しいのに驚いた。こんなにススキが広がっていると、それはそれでまた別世界のような印象を受ける。平日と言うこともあってか、人もそんなに多くなく、色んな所に寄りながらのんびりと移動出来たと思う。
こちらの写真は iPhone によるものである。

このススキの平原というか山はずーっと続いていて、この道路沿いにあるドライブイン『霧の駅』で休憩。といっても飯を食うほどではなく、ここでお土産を買ったり、お焼きをぱくついたりして、今度は鷹山ファミリー牧場なんかにも行って見る。

鷹山ファミリー牧場は平日だったせいか、凄くひっそりとしていた(汗)。
やってるの? って思うくらい。一応、特別なことが無い限り年中無休らしいが……。
恐る恐る入ってみる。
誰もいない食堂。
奥から、わりと若いお姉さんが出てきて、ソフトクリームを売ってくださった。
中も見学していいかと尋ねると、快く案内してくれた。

他にお客さんがいないせいか、我々もノーマークだった。巡りほうだい。ヤギに、牛に、馬に。馬でかい。やばい。牛さんは乳搾り体験用に何頭か外に連れられてた。人なつっこくで、ボクらが近づくと寄ってくる。
でかいなぁ。

山羊さんは動画を撮ったものの音声は同乗者の声がけっこう入ってたので映像のみ(汗

鷹山ファミリー牧場を出た段階ですでに 16 時を回っており、夕食を食べる時間も考えるとそろそろ奈川に向かった方が良いだろうと言うことで、一路、奈川に向かった。途中、渋滞などもなく、すんなりと奈川に。夕飯は奈川の蕎麦屋『福伝』でいただいた。グルメレポートは別記事に書いてあるが、とにかく美味しかった事だけは報告しておく。

紅葉には恵まれなかったが、懐かしい立科~白樺に寄り、蕎麦も堪能して 18:30、予約していた宿『鳥屋沢』に到着した。