もつ鍋の敗北

昨年の 12/27 か 28 頃、大風邪を引いてしまった。この時、家はボク一人で、食事をどうするかと考えた結果、鍋で過ごすことにし、年末から年始にかけては味を色々変えながら新年を迎えた。
ただ、今回の鍋には目的があった。それは、去年食べた「もつ真路」や「塚田農場」のようなもつ鍋を自宅で実現することだった。どちらの鍋もメインの野菜は白菜ではなく、キャベツ。そしてそのキャベツが、脂の所為かどうかは解らないが、凄く柔らかくて甘く煮えるのだ。これを自宅で実現できれば、幸せではないか!

と言うわけで食材を買いに行ったんだけど……あのもつ真路や塚田農場で出たモツってのが売ってない。モツって言うと、だいたいこの写真のような感じ。でも、塚田農場とかで出てきたのはこのよく見るモツの裏側にたっぷりと脂肪(?)がくっついている。確か、裏モツだかなんだかっていう名称だったと思うんだけど……。

これがどこにも売ってない……。
焼肉では族に「ホルモン」と言われているモノが近い気がする。

やはり思った通り、普通のモツでは、キャベツは、あの柔らかくて甘くはならなかった。味的には別に悪くないんだけど……食べたかったものとは明らかに違う。やはりあの脂たっぷりのホルモンを見つけ出さないとダメか?

たまきんの胃は丈夫なのか?

冷蔵庫のものがそろそろヤバいな、と気付いたのは実は土曜日の昼下がりだった。納豆は 2 週間以上消費期限が切れているが、そんなことはボクの冷蔵庫では日常茶飯事なことだ。しかし豆腐が 2 週間以上というのは、前代未聞である。この時点で、2/2 と書いてある(ぁ。
さらに黄色く変色した白菜、いつのものか解らないエノキ茸と鶏肉。匂いを嗅いでみるが、まぁ特に変な匂いはしないが、鶏肉は若干黄色い液体がしみ出しているように見える。まぁいい、どうせ加熱してしまえば菌は死ぬ(納豆菌は 100 ℃で熱しても死なないが)。
そんなわけで、適当に刻んで鍋にぶち込む。
出汁は今回は炒り子のみで、あとは野菜と肉の出汁に望みを託す。

が……!
沸騰し始めると、キッチンがなんか花の香りのような甘い匂いに包まれる。なにこれ!? こんな匂い、嗅いだことない。でも腐ってる匂いじゃないんだろうなと思う。だってタンパク質が腐った匂いって、こんな匂いじゃないし。

そんなわけで、ちょちょいと塩で軽く味を付けてできあがった鍋をいただく。
ふむ、不味くないというか暖まる。
そして問題の鶏肉を食べてみる……。

ゲロまず。

なにこれ!? ぐしゃぐしゃで、味もしないというか何というか、口の中に入れたとたん崩壊。
これはヤバい、というわけで、鶏肉は腐っていたのだろうと判断し、鶏肉だけ鍋から出して捨てる。残りでそのまま鍋を続行。うむ、鶏肉を出したら美味くなったぞ(マテ)。しかし肉系は欲しいということで、ワンタンの代わりに餃子をぶち込む。うまいうまい、イイ感じじゃないか。

しかしこの鍋、食ったあと、腹がずっとグルグルグルグル言っている。食べて何時間も経って寝ているときも、ずっとグルグル言ってる。なんだこれwww でも、お腹が痛くなるわけでも、下痢をするわけでもない。ただひたすらグルグル言ってる。
調べて見ると、どうも食中毒を起こすような菌は加熱で死んでくれるのだが、それらの菌が排出した毒素は、加熱では分解しきらないらしい。それがたぶん、グルグル言っている原因であろう……が、特に腹を壊すようなことはなかった。

結局この鍋、土曜日に作ったのだが、日曜日には醤油ベースの味になり、月曜日にはキムチ鍋となり、完食となった。その間、具を足し続け、白菜半玉、舞茸、シメジ、葱、青梗菜などが鍋にぶち込まれ、ボクの胃の中に収まったのであった。今度豚肉買ってこよう(ぁ