格安スタジオの知られざる秘密

昨日から、収録を行っている。
ボクが一ヶ月くらいシナリオを遅らせてしまったこともあり、収録のスケジュールがタイトになってしまった。もともと提示された予算がとても低かったこともあり、馴染みのスタジオなどは使わず、ネットで「格安 スタジオ 録音」とか「録音スタジオ ナレーション 格安」とかで検索して引っかかったスタジオにお願いした。

でね、そういうスタジオってけっこうスタジオの写真がないのよね(汗
行ってみるまでは解らないという。

で、行ってみて解った、写真を載せない理由(大汗
こういうのでも収録出来るんだって思ってしまった。箇条書きにしてみる。

  1. ブースは入り口が開けっ放しで、僕らコントロール ルームの人間も収録中は喋っちゃいけない
  2. エアコンの音が入るので、収録中はエアコン停止
  3. クローゼットがブースになっている
  4. お風呂場がブースになっている

いやー、びっくりした。防音もクソもないのね(汗
ボクの指示する声がトークバック使わなくても(っていうかトークバックがない?)普通に聞こえる。
うひゃー!
ただ、ナレーションの場合、喋る人は一人なので、マイクが喋る人の真ん前にあるので、指向性のマイクを使えば少々防音が保たれていなくても何とかなると言うこと。たぶんそれで上記のような感じになってるんだと思う。

で、スタジオ代は 1 時間 3000 ~ 5000 円(エンジニア付き)。
確かに安いか……。ちゃんとした所は安くても 8000/h はとられるもんねぇ。
今回の収録、12 時間つかったんだけどスタジオ費 37000 円だったw。1 時間 3000 円くらいwww

で、音質はと言うと、やっぱりきびしいいいいい!<当たり前か

というわけで、本当にお金を削りたいときはしようがないですが、そういう場合でないなら、スタジオ内の写真があるところに頼んだ方がいいです。
あと、ボクもスタジオを作りたくなってしまったw

Windows タブレットで収録に挑む

今日は収録だった。久しぶり。1 年以上ぶりじゃないかしら?
自分で入れたシナリオなので、声優からの質問もちゃんと答えられた(汗)。
さて、いつもはノート PC を持っていって台本のチェックや修正をしているんだけど、今回、Windows タブレットでも同じことが出来ないか、持って行ってみた。念のためノート PC も一緒に。

結果は Windows タブレットで充分だった……とまでは言い切れなかったが、Windows タブレットだけでなんとかなった。これから収録にノート PC はいらなそうだ。ただやはりキーボードが欲しかった。
台本上で間違いがあったり、声優さんの喋った台詞の方がキャラらしいと思ったりしたとき、スクリプトを修正しないといけないんだけど、声優さんはどんどん喋っちゃうので急いで修正しなくちゃいけない(その間にも、声優にミスがないか、台本にミスがないか、ノイズがのらなかったかを確認している)。さすがにこれはスクリーン キーボードでは追いつかなかった。
なのでキーボードは必要だなぁと思った。

一方のバッテリーは超余裕。3 時間の収録だったが、残り 67% だった。この使い方なら、9 時間の収録にも耐えられそうだ。

ネット回線は iPhone 6 のテザリングを利用した。
一度繋がると安定はするものの、iPhone 6 そのものを使うと(?)、いつの間にか切れていたりする。やはりモバイル WiFi ルータは必要だなと思った。ちなみに電池の減りは大したことなく、ちゃんと測ってはいないが 30% くらい減っただけだった。こちらもなかなか優秀である。

この日は 38 ℃だった……夏、飛ばしすぎ! 泳ぎたいなぁ……。
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収録というものを説明してみた

朝、会津から戻ってきてから、台本のチェックなどをして 10:30 には収録現場へ。
いやー、眠かった<当たり前
思ったのが、良い声優さんというのはいかに台本で繰り広げられるドラマを頭の中で映像化し、あたかも自分がその場にいるかのようにシミュレーション出来るかというのが、一つの指標であるのかなと。シナリオ・ライターからするとそもそもその技能がないと、エロゲのシナリオというのは出来ない。これはアニメ的・映画的な映像化ではなくて、本当にエロゲ的な映像化である。背景があって立ち絵があって、っていう。そうしないと、演出的にも齟齬が出てくるからだ(アニメ的・映画的な映像だとアングルは自由だし、コンテも自由になってしまう)。

ところがこの頭の中での映像化、わりとライターさんも出来ていないことが多い。立ち絵がどう動いて、それに合わせて背景もスクロールしたり拡縮したり、SE が鳴り、BGM が切り替わり……そういうのを想定しながらシナリオを書いていないライターも多い。そうなると声優さんもなんとなーくな演技となってしまう。この辺、なかなか難しい所だ。そして力量のある声優さんはそういうシナリオであっても、違和感なく成し遂げる。それは自分の引き出しにもかかっていることもよく解った。
そしてそれが解っていると、ここはどんな演技をするんだろうというのが色々と解って面白い。そしてそれら全体をシミュレーションしながら演出プランをボクの頭の中で構築しながら収録すると、自分が書いたパートは、自分が意図したとおりの演出になっていく(もちろん声優さんの力によって、ボクのシミュレーションが修正されることもある)。
今書いたことは当たり前のことなんだろうけど、何となく文章化することによって、ボク自身も色々納得したしだいである。

今日も収録だった~

収録でした。
この日は夕方からだったので助かった~。
でもアレだ、ヒロインがそのヒロインのルートよりも他のルートの方が可愛かったりして……くそう。まぁ、よくあることなんだが。あと、別のヒロイン・ルートなのに関わってくる他のヒロインの方が可愛いとかね。くそー、可愛かった。とりあえず可愛くは書けているようだ。

夜は電車で帰れなくなった人たちを送って戻ってきた。なんだかんだで AM3:30。
とりあえず土曜日はゆっくり寝て、日曜日に仕事しようっと。

収録

今日は収録だった。収録に参加するのは久しぶりである。
自分のプロジェクトが収録する頃、自分は次のプロジェクトに関わっていることが多く、C’s ware 時代から収録に参加することはあんまりない。なので、新鮮である。ただ、朝 10:00 からの収録と言うことで、午後に起きる習慣がついている身にはつらい。そんなわけで、朝 8 時に起き、シャワーなどをし、8:45 に家を出発。場所は高円寺。普通ならウチから 30 ~ 40min で着くのだが、朝と言うこともあり、1:15 前に出発した。
ただこれは杞憂で、荻窪駅前が少し渋滞したくらいで、9:30 に目的地に到着した。

収録というのは暇と思われがちなのだが、これが実は意外と集中力がいる。シナリオのテキストと実際にしゃべる声とを聞き比べて、その通りにしゃべっているかどうかを聞く。イントネーションがおかしいかどうかもチェックするが、これが意外と難しい。たとえば「神性」はどう発音するのかとか、「箸」「橋」の発音の違いとか、ただぼーっと脚本を眺めていればそれでいいというわけではないというか、ボーッとしていたのでは聞き逃してしまう。
もちろん、ミキサ・エンジニアと音声ディレクタがいるので、ボクが聞き逃したとしても彼らが気付いてくれるから、常にハッ着いている必要はないが、それでもその場にいた全員が聞き逃すと言うことも稀にある(^^; それにどちらかというとボクの役目はそのキャラがイメージ通りになっているかをチェックする方だったりする。あとテキストではそう思えなくても、実際に発音してもらうと、キャラの口調がおかしいことに気付いたりなんてこともある。
シナリオ側の修正はほぼリアルタイムで行われる。声優さんや音声ディレクタさんたちと相談し、シナリオのテキストよりも声優さんがしゃべったヤツの方が良いと判断すれば、その場でテキストは修正され、サーバが更新される。会社ではスクリプト作業も進んでいるので、修正したら即その場でアップロード(SVN のコミット)するのが望ましい。こちらも時々サーバからダウンロード(SVN の更新)をかけるようにしている。

そんなこんなでみっちり夜 21:00 まで収録は続いた。声優さん、エンジニアさん、音声ディレクタさん、お疲れ様でした!