太陽を手のひらサイズまでに圧縮し、自分のペンダントにしてしまう話。
我々の世界でそれをやると、惑星の軌道はそもそもどうなるんだとか、いろいろ話がややこしくなるので、ファンタジー世界で太陽を自分のものにしちゃったよっていうレベルにとどめる。
太陽を小さくする仕組みとか、重力の解決とか、太陽からエネルギーを取り出す方法とかそういうののギミックをちょっと凝ってみたい(解りやすい感覚的なものとしては、使っても使ってもなくならない手のひらサイズの充電池があって、そこからなんでもつなげてエネルギーになるよと。でも、取り扱いを間違えると地球丸ごと重力に飲み込まれるよ、みたいな)。
また、太陽をペンダントにしたヤツから太陽を取り戻したはいいが、どうやって戻すか、っていうのもおもしろいと思う。その場で元に戻すわけには行かないし、太陽のあった場所までいかないといけないみたいな。
物語的には、世界から突如、太陽がなくなり、世界が闇に包まれる。
気温は下がる一方、そして日光を得られずに気象、作物などに多大な影響が出始める。また、常に夜なので治安も悪化し、世界は次第に渾沌となってゆく。太陽がなぜなくなったのか、そして太陽は何処に行ったのか!?
やがて世界の果てで巨大な塔を築いた者がいることを、世界は知る。
その塔は天に向かってまっすぐ伸び、雲を貫き、空をも貫いていた(実際には空間をゆがめ、最終的に太陽まで伸びている塔である)。
そして塔が崩れ始める。
もし無事に太陽を取り戻したとしても、この塔がなければ太陽を元に戻すことができない。
とまぁ、そんなお話。
将来、人類が宇宙に進出して繁栄することができるなら、太陽をちょうど石油や薪を扱うような感じで、丸ごとエネルギー源に使ったりする時代が来るのかなぁなんて夢を見て考えついた話。