Top > Diary > 2008-04-18

耐震診断をしてもらった

FRA0502.png

昨日の雨は今日もやまずに降り続いていた。
特に午前中は台風と(まが)うほどの嵐で、窓ガラスに叩きつけられる雨の音で目が覚めてしまった。本当に窓ガラスが割れるんじゃないかって言うぐらい激しい音であった。

で、昼頃起こされる(笑)。
以前、木耐協(木造住宅耐震補強推進協議会)というところに我が家の耐震診断をしてもらったのだが、その結果を今日、木耐協の人が来て説明してくれるというので、一緒に聞けということらしい。
診断の内容は、 1 階 2 階の各床の傾き具合、壁の強度と柱の強度、屋根裏や床下の各建築状況とその老化状況で、それぞれの工法と材質、及び劣化度合いを加味した上で、壁や土台、柱などが何ニュートンまで耐えられるのかを計算して出していく。
費用は約 30 万円程度かかるらしい。
が、この木耐協と言う所でやってもらうと、無料になる(もちろん、そのあとの耐震リホームを進められるわけだが(笑))。
で、一応各要素について、その計算方法を一つ一つ説明していて、詐欺とかそう言うのではないのかなぁという気はしている。しかも別にしつこくリホームを迫ったりもしないので。

で、その診断結果なのだが、家には壁の強度によって家の力の重心を求める「剛心」と、図面上の家の重心を求める「重心」の二つがあり、これが同じ位置に来ていればあまり齟齬がなく地震の揺れを家が吸収することができる(こちら)。
しかしこの剛心と重心が著しくずれていると、重みの力点が異なってしまい、揺れに偏りが出てしまうのだ。つまり普通に強い柱・強い壁があればそれでいいというわけではなく、各パーツのバランスというのも必要らしい。
我が家は 2 階の南側は壁はなく窓しかない。これは何を意味するかというと南側は壁で支える場所というのがないということで、剛心がとてつもなく北側にずれてしまう。そして柱の重心よりも遥かに離れた場所に剛心があり、地震が来るたびに家がゆがんでしまうと言うとんでもない設計の家であった(笑)。しかもお風呂場付近の土台が腐ったあとがあり、引き抜き力に抗うための杭が露出しているという有様。もっともそれは以前腐ったものであるらしく、現在は乾いていて進行していないとのこと。

とまぁこれらの状況を全て加味した所、我が家の耐震の点数は 0.7 を大幅に下回るものであった。 この点数は国の基準で、1.5 が充分な強度、1.0 でまず倒潰しない、0.7 以下は倒潰の恐れ有りで法律的に違法な建物になってしまうのである。例の姉歯物件はこの 0.7 以下に相当し、我が家も姉歯物件の仲間入りを果たしたことになる(笑)。ちなみに2階部分にいたってはこの点数が 0.18 ととんでもなく低い数字であった。
これを直すには南側にある窓をいくつかつぶし壁にする必要が出てくるのだが、幸い我が家の 2 階は、東西に部屋を区切る壁があり、この壁に手を入れることによって 0.18 を 0.7 以上の点数に引き上げることができるとのことだった。
1 階部分も 3 カ所の壁を作り替えることによって 1.5 以上になる。

結果はまぁやっぱりと言えばやっぱりというのがボクの感想だ。と言うのも、震度 1 でも我が家はものすごく揺れる。だから事務所で地震があったときに「あぁ、これぐらいのゆれなら 1 ~ 2 程度だろ」とか言ってたら 3 ~ 4 だったりする(笑)。事務所のみんなも「んなわけねーだろ!」とボクに突っ込む。
つまり我が家は 1 ~ 2 の地震で 3 ~ 4 くらい揺れていると言うことなのである。
3 ~ 4の地震が来たらどうなってるんだろう??

そんなこんなで、近々リホームをするかもしれない。

  • リホームはてっきり rehome という言葉があるのかと思っていたのだが、どうやら家の場合でも reform でいいらしいということを今日知った(笑)。というわけで自戒も込めてこのままにしておく。 -- たまきん 2008-04-21 (月) 01:21:12

#comment


リロード   新規 下位ページ作成 編集 凍結 差分 添付 コピー 名前変更   ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ リンク元   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: Mon, 21 Apr 2008 01:21:12 JST (5839d)