この業界にいると、もちろんお金の計算もしなくちゃいけないのだけれど、新しい外注さんなんかとやりとりするときにどれくらいの報酬でやるのかというのがいつも問題になってくる。
相手が別の業界から来た人や初めての人だと、相手も相場が解らないので、なかなか決めるのに時間がかかってしまったりするのだ。
またボクが直接関わらなくても方々から、「○○の作業っていくらぐらいが妥当ですかね?」とよく聞かれる。
この状況を鑑みるに、要するに相場というものはおそらくないように思われる。
でもボクが交渉するときはだいたい自分の相場というものがあって、それを元に「これくらいでどうですか?」って話をするので、ボクの相場というのをまとめてみた。

なおここの数値はボクが 10 年間、いろんなプロジェクトを動かしてきて、いろんな外注さんたちと出会って得てきた情報で、必ずしもこの数字が正しいとは言えない。ただ今までやってきて特に文句を言われたことはないので、妥当な数字なのではないかなと自分では思っている。

そもそもどういう内訳があるの?

ゲーム制作にはどういうところにお金がかかるのか?
そこの所から明確にしていこうと思う。
ちなみにボクは営業・広報をしたことがないので、残念ながら広告費などはここで示すことはできない。このページで示されるのはあくまでも【ゲームそのものを作るお金】である。実際にはこれ以外に、広報営業費と製造費がかかってくる。
広報営業費は実際に店を歩いて、ビラを配ったり商品説明をしたり、雑誌に広告を載せたり、雑誌の記事を提供したり、ウェブサイトを作ったりなどなどの諸経費である。
製造費とは箱やメディア(DVD や CD-R)のプレス代、プロテクト代、マニュアルやアンケートはがきの制作などである。

エロゲーの素材を分解すると……

エロゲーの素材を分解するとだいたい以下のようになる。

項目種類説明
イベント画画像そのシーンを表現する、画面いっぱいに表示される映像
バストショット(立ち絵)画像現在の背景(場所)にいるキャラクタを表す画像
バストショット背景画像現在の場所を表す背景画像
シナリオテキスト物語とゲームの進行を担う文章
プログラムプログラム全ての素材をコンピュータ上で表現するためのプログラム
スクリプトテキスト全ての素材をシナリオに沿ってどのように表現するかを指示する文章
BGMその名の通り、BGM。
効果音その名の通り効果音だが、ワンショットとループの二種類ある
ムービー or アニメーション画像(動画)そのシーンを表現するアニメーションやデモ・ムービー
カットイン画像アイテムやちょっとした小物など、大きく取り扱うまでもない画像
インターフェース画像ユーザの入力を受け付けるためのメッセージ・ウィンドウや各種ボタンなどの画像

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