最高のモノを一つ作ることの意味

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Google のデータセンターにおける彼らの考え方が記事になっていた。

Google曰く「信頼性は劣るかもしれないハードウェアを2倍の数揃える方がよい」

この記事を読んだボクの印象は、「やっぱり欧米人(白人? 大陸系?)はこの考え方だよねぇ」ってことだ。
ただ上記の記事には他にも色々な意味合いがあって、そもそも機器を二倍にしたらそれを管理するコストもバカにならない。Google の言うソフトウェアでのカバーっていうのは、それら二倍のハードウェアを用意すること、そしてそれを運用するノウハウなどをトータルとしてとらえたものだ。ボクらが単純にハードウェアを二倍にしたからと言って、Google のような効果を出せるわけではないことは要注意だ。

でもこの Google の言葉は、ボクが小学校の頃に聞いた話を思い出した。「日本は製品を作るときにとにかく不良品が出ないように頑張るが、アメリカでは不良品が 1% 出るなら、101 個作る」ってヤツだ。他にも「ロシアのロケットは、100 個作ってみて、その中から一番イイヤツを使う」ってのも似ている。
そして、どうも彼らのその考え方はうまく機能しているようにボクには見える。

日本みたいに最高のものを一つ作るってのは、資本主義、そして現在の経済グローバル化の流れの中では良い考え方ではないのかもしれない。

でもそれを全く捨てるのも問題だと思う。世界の流れはいつも変わる。
グローバル化はいつか行き着くだろうし、そもそも途中でその流れが変わるかもしれない。
でも上記の Google のような考え方ももちろん参考にしていかなければならないと思う。

これをゲームの世界に当てはめてみると、ボク自身のゲームの作り方は、どちらかというと欧米人のそれに近い。
最高のものを作るよりも、「完成させること」「スケジュールを守ること」を優先させるからだ。クオリティは二の次になる。
まぁもっともそれは自分の作品じゃないからだというのもある。
自分の作品を作るとなったら、アメリカ式で行けるのか? と言われると、躊躇するような気もする。
でも「次も自分の作品を作って良いですよ」と言われれば、ボクはためらわずアメリカ式になるだろう。作りたいアイデアはたくさんあるし、一つに何ヶ月・何年かけるよりも、たくさん作りたいからだ。
ただ、作り方に関しては毎回毎回、いろいろ模索しているし、いつも新しいことに挑戦はしている。
今回の Google の発言は、ボクのゲーム作りの模索にまた一つ大きなヒントを与えてくれたと思う。

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