電子化されない、いろいろなもの

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自宅の耐震工事を経て、色々と自分が使っていた部屋にあったもの(本・漫画・同人誌・ビデオテープ・カセットテープ・フロッピーディスク)を捨てた。このほとんどはデジタル化しないまま捨ててしまった。理由は面倒くさいからであるが、もともとそれらへの執着というかコレクター癖というか、そう言うものは()うの昔に失われていて、ただ単にそのまま放置していただけだからである。
まぁそれはさておき、10 歳年下の弟から、世の中の若者でさえも兄ほど電子化は進んでいないと言われて、少しガックリ来た。
メモや集めた資料は全てデジタル化し、出先でも自宅でも参照できるようにする。
購入した音楽や映像は全てサーバに貯めておき、ネットワークを経由して聞きたい場所で聞く(PC や携帯音楽プレイヤーなどに個別にコピーをしなし)。
ボクがパソコンがあればオーディオ・ビデオ・テキスト全てがコンピュータによって統一されると確信したのは高校生の時である。その頃はコンピュータに着いている PCM 音源というものはまだ稚拙なものが多く、また 44.1kHz 16bit 2ch のデータ(CD と同じ音質)をたくさん保存する(すべ)がなかった。
時は経ち、圧縮技術も進み、今や音とテキストのデータの保存には困らなくなった*1
それなのに未だにオーディオ・ビジュアル・テキストの統一は見えない。
それでもオーディオはだいぶコンピュータで済むようになってきた。
本も電子書籍が少しずつ増えてきたが、毎週山のように発売される雑誌を PDF で購入できたりはしないし。
特に文化の前衛的位置づけにある同人誌なんかは、PDF での頒布してくれてもいいのになぁなんて思う。
ビデオもまだまだというか、逆にコンピュータから離れているように見える。正直ガッカリである*2

んでもって、いっこうにデジタル化が進まないのがビジネスで使う書類だ。
ボクはメモを取るにもすでに最初からデジタルである。
また、企画書・仕様書・指定の類は全てデジタル化された。これは Wiki の力に寄る所が多い。ボクが関わるプロジェクトは開発用に用意された Wiki を見れば解るようになっているが、毎週水曜日にある営業会議の時はその Wiki を印刷しなければならない。
これが正直かなり無駄だと思っている。Wiki みりゃいいじゃん、以上!
会議そのものは、口頭で状況報告。
だいたいスケジュールとか予算表とか去年の 11 月とか 10 月に渡してあるんだしさー。
そんなわけで、まだまだ世の中デジタル化が進んでないのよねぇ……orz。

ただこのデジタル化がエコなのかどうかってのは微妙だよね(笑)。
だって電気代は上がってるもんね。単純に比較することが出来ないが、ボクが中学校の頃の月の電気代は 6000 円台だったのを覚えているが、今は 10000 ~ 12000 円を行ったり来たりしている。つまり倍近く消費していることになる。
サーバの数だって増えるし、クライアントの使用時間も増えてるはずだ。
紙が減ったからといって、トータルでエネルギーの節約になっているかどうかというのは、ボク自身甚だ疑問である。つまりボクの「印刷するのが無駄」というのは実はナンセンスなのかもしれない。
ただ「物質」は必要最低限でいいじゃんってのがボクの最近の思考である。
デジタルで済ませられるものはデータでいいじゃん、と。
ここ最近、ついに漫画さえも買わなくなってしまった……orz
正直さー、エロゲのでかい箱とか、マニュアルとか、邪魔!!<そこかよ
マニュアルなんて PDF でいれときゃいいじゃん!
ポスターとかテレカとかいらないよ! その描き下ろしの画像、壁紙にしたいからデータでくれよ!
って思うんだけどなぁ……ボクだけ??

#comment


*1 音屋が音を作るときはまた別の話である。
*2 もっとも、離れてしまう理由というのは解らんでもないのだが(汗)。また逆に YouTube やニコニコのように近くなったものもある。

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