//カテゴリ:ゲーム制作 *** 上には上がいるもんだ [#l9eb171d] #ref(../rural_am00d.png,nolink) この日記では何度もボク自身が愚痴っているように、ボクは今までのゲーム制作において「内容のメイン」についたことはほとんどない。内容のメインというのは、シナリオだったり絵だったり企画そのものだったり、お客様から見える仕事のことだ。&br; ボクの今までの仕事の多くは「お助け」である。&br; マスターアップに間に合いそうにないプロジェクトを色々助けてきた。&br; そのたびに思うのが「これ以上最悪の状況ってないよな」ってことだ。&br; つまりボクの元に持ち込まれてくる案件というのは非常に厳しい状況のものが多く、毎回命を削る(健康を害する)ほどの無理をして完成させることがほとんどである。まぁそういう状況になったのだからボクの所に持ち込まれてくるわけだが。&br; そのたびに「これ以上最悪の状況ってないよな」と思うのだ。 ところが持ち込まれてくるたびにそう思うっていうことは、つまり、「これ以上最悪の状況」というのが「''まだまだある''」と言うことである(笑)。&br; もちろんその個々の状況というのは様々である。&br; 中には危ない橋を渡る場面もあった。ちょっとでもミスが発覚すれば、もうアウト、一発勝負というような状況である。ちなみにこの「アウト」の意味もいろいろあって、ただそのソフトが発売できないというだけならまだいいが、下手をするとクライアントも倒産とか、開発メンバーが全員首をつるとか、場合によってはお縄をちょうだいするなどと言ったものまである((お縄をちょうだいする部分は、出荷・入金の処理などのいわゆる会計関係やモザイクなどの猥褻物関係の法律に抵触するようなことである(笑)))。 まぁそんなわけで、この手の「最悪な状況」を打開する仕事というのはとにかく「神経」を使う。&br; 徹夜などの体力的な問題もあるが、それよりも「根回し」や「ディスインフォメーション(偽情報)の流布」や「特殊な会計処理」や「おべっか」「おだて」「𠮟責」「情報リーク」などなど様々な神経を使う情報戦が必要なのだ。&br; まぁもっともボク自身は結構ザルなんだけどね<ヲイ&br; また同時に「失敗したらどうしよう」「間に合わなかったらどうしよう」という精神的なプレッシャーも強い。&br; 周囲は気づいていないかもしれないが、実はボク自身相当なストレスを抱えてこの手の仕事に臨んでいるのである。 で、今回、ずっと 4 月頃から愚痴り続けている某プロジェクトであるが([[これ>../2008-04-21]]とか[[これ>../2008-06-29]]とか[[これ>../2008-06-30]]とか[[これ>../2008-07-01]]とか)……いよいよヤバいかもしれない。&br; 正直、今までに類を見ない「最悪な状況」になりつつある。というかすでになっている。&br; [[4/7>../2008-04-07]] の段階でその翌週か 4 月末には「ボクがひーひー」言ってるくらい忙しくなっていると書かれている。というかそうでなければそもそも「ゲームが完成しない恐れ」があったのだ。で、現状今でもボクはその 4 月末までに取りかからなければならない仕事が来ていない。 いやー、上には上があるね!&br; 正直、ボクが逃げ出したいわ(笑)。&br; あらゆる「最悪の状況」を体験してきたボクだが、まだこの上さらにひどい「最悪の状況」を体験しろというのか!?(爆)&br; まさに「明日はどっちだ!?」っていうか「明日ってあるのか!?」がふさわしい気がする。 #comment |