//カテゴリ:ゲーム制作
** シナリオの配分 [#h9c7ebff]
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ボクは逐一何から何まで書くのが好きだ。&br;
だからボクが書く物はシナリオとは言わない。ただの文字の羅列に近い。&br;
何の話かというと、要するにシナリオを書くに当たって、例えば一日の始まりから書く場合、目が覚めるまでの描写を書き、さらにどのように起きて、それからシャワーを浴びて、朝食を作って、その作る様も全て描き、朝食を食べ、歯を磨き、学校へ行く準備をし……という一挙手一投足全てをだらだらと書くのが好きなのだ(笑)。&br;
これをやると 1 日分のシナリオ容量は 200kbytes くらいになる。1 日書くだけでスニーカー文庫 1 冊分である。分岐があるとさらに増える。&br;
ただこんな文章はゲームをプレイする側は退屈極まりないだろう。

「[[いろは>Products/いろは ~秋の夕日に影ふみを~]]」はその衝動をあれでも出来るだけ抑えて書いたつもりで、それでも 1 日 30kb ~ 60kbytes。巨大なのは 120kbytes くらいある。

いろはでもおそらく多くのプレイヤーは退屈であっただろう。&br;
緩急がない、抑揚がない、話が進んでいるようには思えない、と言うわけである。

今回はさらに衝動を抑え、1 日を 20kbytes 程度で終わらすのを目標にシナリオを書いている。&br;
シナリオが進んだ感はこれでだいぶ出たんだけど、やっぱりなんて言うんだろう、生活感?&br;
ボクはそれが好きなんだよねぇ。&br;
ハラハラドキドキする展開ももちろんいいんだけど、日がな一日ぼけーっとして会話もほとんどなく、気がついたら一日が終わってました、みたいなのも大好き。で、ぼけーっとしつつも実はいろんな細かい動作があって、寝返りを打ったり、あ、今網戸に蝉が、とか、近所に宅配便が来る音、洗濯物を干す音、遠くの工事の音、市役所の放送、そのうち腹が減ってくるんだけどどうしたものか。彼女もめんどくさそうに隣で寝てる。う~ん、このまま夕方までいるか、いやいやせめて冷たいものでも……などなど、こんな何もない一日でも 200kbytes とか書けてしまうのである。

そんなわけで、今、退屈な文章を書きたいという欲求と斗いながらシナリオを書いている次第である(笑)。

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