** 戦争を知ろう! [#cb217139]
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事務所の行き帰りは、ラジオを聞くことがある。とくに J-WAVE の GLOOVE LINE という番組は、シモネタとセクハラが大好きなボクにとって、お気に入りの番組である(をい)。で、なんの番組かは忘れたんだけど、クラスター爆弾についてどーのこーのとかいう社会問題を取り扱う番組で、対人地雷排斥運動をそている NGO の方が出演なさっていて、いろいろ非人道的兵器について説明していた。&br;
レポーターの方は非人道的兵器というのがあるが、人道的兵器というのはあるのか、という質問に対して、その人は答えることが出来なかった。非人道的兵器というのは、余計な苦痛を与える兵器のことを言うと言う所は教えてくれた。&br;
たとえば対人地雷は殺人を目的としないモノもある。丁度四肢がなくなる程度の爆発力のもの。これを非人道的兵器だとその人は表現していた。

ものの見方は視点や立場によって様々である。ボクは兵器については素人だし、ボクよりも詳しい人はたくさんいるので、上の定義が正しいかどうか、ボクは判断できないが、少なくともこの NGO の人は戦争がどういうものかはあまり解っていないんじゃないかなぁと感じた。もちろん、ボクだって解ってないけどね。&br;
ここでいう「戦争が解っていない」というのは、一人一人の兵士の心境だとか非戦闘員が殺されることの非人道性や無差別性がどうこうとか、残された遺族の悲しみと怒りと云々とか、虐殺がどうこうとか民族浄化がどうこうとか……そう言う部分ではなくて単純に「戦争とはどうやるか」という部分である。たとえば対人地雷で四肢を吹き飛ばすだけの殺傷力に調節してあるのはなぜか?((全ての対人地雷がそうではない。)) それは殺すよりも負傷させた方が軍隊そものもへのダメージが大きいからである。&br;
負傷した場合、一緒に戦っている兵士はその負傷した兵士を後方へ送らなければならない。これは軍によっていろいろ決まりがあるが 2 ~ 3 人がかりで行う。ということは対人地雷で一人を負傷させれば、兵士が 3 人~ 4 人減らせることになるし、最悪人命を奪うこともない、と言う具合である。ただこの理論は先進国の正規軍に適用される理論であって、泥沼になってしまった戦場や、人命よりも権利や主張を優先させるテロ組織相手には通じないかもしれない。

また、正面からぶつかり合いの戦争においても、だいたい兵士の 1/4 が喪失されればこれはもう負けである(日本はそれでも玉砕という道を選んだりしたわけだが)とか、1 人に必要な兵士をバックアップするには 4 ~ 5 人の非戦闘員が必要(兵站や医療など)とか。

ラジオを聞いていて、こういう勉強って、別に戦争に関係のない人でも普通に授業で勉強すべきかもしれないと思ったのだ。あと銃の取り扱い方。リボルバーとオートマチックってのがあって、どうやって装填されて、どうやって玉が出て、フルオートとか三点バーストとか、そう言う知識を一般人も持っていた方がいいんじゃないかなぁと思ったのだ。&br;
兵器=野蛮なもの、悪、という構図はまぁいいんだけど、この世に存在している以上「必要とされている生まれた」という認識をまず持たなければいけない。そして日本に住んでいる限りはそれらが自分自身に向けられるという可能性は低いかもしれないけれど、いつ世界がどうなるか解らないし、いつ自分にそれが向けられるかわからない世界だというのも確かだ。だから反対運動もしていく必要があるし、それを世界へ働きかける運動も大事なわけだけど。&br;
そして何よりも、そう言った兵器に対する反対運動を起こすにおいても、その兵器の使い方、使う側の心理状況、そしてその兵器が生まれた経緯を知ることにより、より効果的な反対運動や反対する動機付けが明確に確固たるものになるのではないかなぁと思ったのである。

反対運動に欠かせないもう一つの要素が歴史なんだけど、まぁそれは今回とはテーマが違うので置いておく。

そんなわけで、兵器を忌み嫌うだけでなく、その運用方法、どうして生まれてきてしまったのか、それについて考え、兵器についてよく知るのも、平和な世界を目指す第一歩なんじゃないかなぁ。そのためにも、平和活動家の方々には是非、グアムやアメリカ南部とかに行って、実弾射撃をがんがんしてくるといいと思うお!<おまえがやりたいだけじゃねーか!


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