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** 収録中に思う [#b71234b2]
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これは日本のドラマや映画なんかもそうなんだけど、今、収録しているヤツも、どうしても「演技している感」というのが出てしまう。ボクは英語がわからないからかも知れないが、ハリウッド映画はあまりそういう感じがしない。&br;
ただ、英語ぺらぺらの弟も同じことを言っていたので、ハリウッドの俳優というのはやはり何かが違うのだろう。

まぁとにかく、「脚本」というものがあり、役者はそれを読んで演技をする。&br;
脚本は誤字脱字もなく、文法上にも気をつけて、完璧な会話を築く。&br;
だが、日常会話というのはそう言うものではなく、文法もあやふやだし、同じことを何度も言ってしまったり、冗長だったり、まとまっていなかったりしている。かといってそれを脚本に反映するのは難しい。&br;
ただのミスだと思われるし、本当にただのミスの場合もあるし、そもそもゲームをプレイする側も、それが演出だとは受け止めてくれないだろう。

で、収録中に思いついたのが、脚本を用意せず、まず役者にはどういうキャラクタかというのを把握してもらい、そのシーンでは何が趣旨なのかを説明し、各キャラクタに思い思いに喋ってもらうっていうもの。で、この収録したものを元に、テキストを書き起こす。&br;
もっともこのアイデアは荒削りすぎて、このままでは使えない。&br;
これをもうちょっと上手く発展させて、アウトライン脚本というのを考えた。これは出だし、中盤、終盤、そして決め台詞と絶対必要な台詞を作成しておき、その間は役者自身が埋めるというものだ。もちろん役者には慣れが必要だが、この慣れさせるのにロールプレイとディスカッションを導入する。&br;
ロールプレイはシナリオ・ライターが様々なシチュエーションを用意し、キャラクタになりきった役者に対してそのシチュエーションを提示して、演じてもらい、キャラクタと違う行動をしてしまったら、シナリオ・ライターがその都度アドバイスする。&br;
これでキャラクタに慣れてもらったら、次に、役者同士である議題について「キャラクタとして」討論してもらう。つまり、そのキャラクタになりきって、そのキャラクタの意見というものを創出してもらい、さらに発言してもらう。&br;
これを繰り返すことによって、キャラクタをすりこむのである。

そして、アウトライン脚本に従って、演技をする、というのはどうだろう?&br;
自然な演技というのが可能になるのではないだろうか……。&br;
な~んてことを、ずーっと収録中、考えておりました<ダメじゃん!

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