** イモータルを考える [#t45fa1c4]
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「超人」は太古から人類が憧れる存在である。&br;
ありとあらゆる力を自由に操ったり、人類が及ばない知識を持っていたりと、その超人ぶりは様々である。各文明の神話に出てくる神々もまた、そういった部類の存在である。古今東西に限らず、人類はそういった超強力な力をもった意識体の存在を恐れてきた。&br;
今でも本気かどうか知らないが、日本にはたくさんの宗教団体がある。そしてその信者さんがいる。

で、まぁ、ボクの中ではそういった存在を「イモータル」と呼んでいる。これは D&D の受け売りである。

世の中のアニメや漫画には色んなイモータルが登場する。どれも不思議な力を使う。&br;
神話に出てくる神様達も、いろんな不思議な力を使う。&br;
が、わりと概念は人間に近い。怒ったり嫉妬したりする原因、色恋沙汰、そして死に方などだ。&br;
それはやはり、彼らイモータルも人間が生み出したものだからであろう。やはりどうしても「人の想像」の範疇にある。

ところで宇宙にはいろいろな天体があって、僕らが住んでいる銀河系よりも遙かに小さいのに、その銀河系の数百倍の明るさを持っているものなんてのがある。例えばイモータルという存在はこういうエネルギーを自由自在に操れるのだろうか? そもそもイモータル一柱が持っているエネルギー量とはどれくらいなものだろうか。

人類は進化論を基本とするなら、単細胞から多細胞へ、そして次第に複雑な器官を身につけ、大きく発達した脳を得た。ボクたちの暮らしはいわゆる野生から長い時間を掛けて発展し、今や様々な高度な技術を達成し、繁栄している。その過程には様々な探求や犠牲がある。何も最初から高層ビルが建設できたわけでもないし、飛行機が作れたわけでもない。&br;
けれどイモータルの場合、どうだろう? 最初から完成された存在であるならば、そこに「発展」の歴史はなく、最初からすべてが自由で、すべてが手中にあるのではないだろうか? ではそのような状態というのはどういう状態なんだろうか? そのような状態で、イモータルというのはどのような活動をするのだろうか?&br;
それともイモータルにも「発見」「探求」「努力」「失敗」などがあり、人間と同じように発展してきたのだろうか?

これを解く鍵に、様々な神話に出てくるいわゆる「天国」の記述が参考になる。&br;
神々が作ったこの「天国」というものは「すでに完成された存在が作った土地」であるはずだからだ。&br;
また、さらに興味深いことに、現代の人間が原始時代に行ったらとか、そういうケースを考えるだけでも意味がある。もちろん現代人がイモータルのように振る舞えるかというと、そう言うワケではないだろう。が、現代人から原始人はどう見えるか、またその逆は、ということをあれこれと考えるとそこにはいろいろな示唆が生まれてくるように思う。

で、何でそんな話を日記に書いたかというと、今来ている仕事に「イモータル」が主人公の話があるからである。まぁ主人公はねー、もう人間くさくするしかないよね。じゃないとプレイヤーからの同意を得られないし、とはいえやっぱりボクなりのこれぞイモータルっていうのを描きたい。けど、そうしたらまた売れない作品になっちゃうかなぁ<ヲイ

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