メッセージ・ウィンドウの横にある顔ウィンドウ

最近、エロゲのメッセージを表示する所(メッセージ・ウィンドウ)に、セリフを喋っているキャラの顔も表示されるゲームをよく見かけるようになった。このシステム自体は別に新しくもなく、PC98x1 時代にもあったものだ(たぶんだけど)。実はエロゲの場合、アニメや映画と違い、セリフやモノローグは文字で表示されるため、ユーザはメッセージ・ウィンドウに視線が固定されがちである。そのため、立ち絵の表情がいろいろ変わったりしても気づかなかったり、そっちを見ていられないという場合も多々あるのだ。というか、そういう意見を聞く。
エロゲでキャラに吹き出しをつけるタイプが少ないのは、実はそれが原因の一つだ。
キャラ毎に吹き出しが出るため、メッセージが表示される場所がキャラ毎に異なり、そのため視線移動が頻繁になり、プレイに疲れてしまうのだ。それでも下のメッセージ・ウィンドウは固定で、そこから吹き出しの矢印を立ち絵に延ばすコトによって吹き出しっぽいモノを表現しているゲームもある。

で、だ。何が言いたいのかというと、メッセージ・ウィンドウの横に顔を表示するのはいいんだけど……でも立ち絵と同じ絵なのよね。かといって、でも、立ち絵と違う絵が出てもユーザは混乱するだけだろうし……。いまいちメリットがボクの中ではピンと来てないのよねぇ~。
たとえば、立ち絵を出すほどでもないというような時とか、あとイベント・シーンとかにはいいんだろうけど、イベント・シーンの時にもやろうとすると、イベント・シーン用の表情とか欲しいよねぇ。特に H シーンなんかさ、アヘ顔の種類がけっこうな量になっちゃうし……。

あとはスクリプトの作業量がどうなるんだろうねぇ。
通常シーンは別に立ち絵の指定と同じものを表示するようにプログラムでできるけど、イベント・シーンでも表情指定をいれなくちゃいけなくなる……それは……いやぁぁぁぁぁぁ。いやね、表情入れってね、けっこう大変なのよ! 昔はさ、1 キャラにそんなに表情とかポーズ多くなかったんだけど、今は 1 キャラで 20 種類以上あるなんて当たり前だからねぇ(服装の違いは除く)……。しかもシステムによっては、目・眉・口・頬染めなんかを自由に組み合わせ荒れるものもある。そうなると表情なんて一気にとんでもない量になる。
この顔グラフィック、果たして費用対効果のほどは、いかほどなのだろうか(汗)。

まぁ、一個来ている仕事で、顔ウィンドウやらなくちゃいけないのはもう確定してるんだけどね!(ぁ
問題は、その増えたスクリプトの労力の分、クライアントさんがお金を払ってくれるかどうかなんだよね~~。

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