概要

P_0010.png

luv wave(ラヴ ウェーブ)XINN(ジン) という世界中のネットワークが停止するという現象を発端に、諜報員の主人公【御子神 薫(みこがみ かおる)】とその助手【アリス】が事件に巻き込まれていくという話で、基本的にサイバーパンクを模した内容となっている。
主人公が属する帝諜 13 課は KGB の V 課がモデルになっており、諜報機関内でも暗殺などの汚い仕事を請け負う部署である。
物語はアメリカから亡命してきた一人の技術者【マシー・スペクター】を暗殺したところから始まる。実はこの技術者はすでに脳内に NINE-HEAVEN(ナイン・ヘヴン) を利用して別の人格が入り込んでおり、しかもその人格の元はネットワーク内に存在していて、主人公が殺しても殺しても現れるという摩訶不思議な存在であった。
だがそれらの暗殺を通して少しずつネットワーク内に潜むもう一つの人格、そして XINN への正体へ主人公は迫ることになる。

科学的なアイデアとしては、無意識下に送られる信号が連続することによって一つの記憶とプログラムとなり、本人が気付かないうちに脳の中に記憶と意識を作り出す NINE-HEAVEN という麻薬と、地球規模のネットワークが一つの脳とほぼ同じ働きをするという 2 点だと記憶している。
また NINE-HEAVEN を打ち込んだ人間に対してはマシー・スペクターなどのネットワーク上の人格が自由に出入りできるとした。

オチはネットワーク内にいる人格は、かつて主人公の恋人【真由美】であり、その真由美はネットワーク内に自分の脳のコピーをとり、肉体は主人公に殺させていたというものである。しかしその時すでに真由美は主人公との間に子を宿しており、不完全な胎児から機械化などの補完を得て誕生したのがアリスであった。
結局、ネットワーク内に逃げ込んだ真由美は精神的な崩壊を引き起こし、XINN というものを起こしてしまう。そして自分の肉体を地球だと勘違いした真由美の人格は、自分を地球だと思い込みながらネットワークのデータの藻屑となって消えていくのである。

bg99.jpgbg07.jpgbg23a.jpgbg50.png

裏側の話

bg62.jpg

この馬鹿げた XINN 騒動を引き起こしたのは、実は真人 京子(まひと きょうこ)という人物である。
彼女は真由美の母であり、脳内をプログラミングすることを可能にした科学者ウェズマの妻であり、この父娘(おやこ)を利用して地球規模のネットワークに脳と同じ機能を持たせ、地球規模の精神体を作り上げることに成功した。
彼女の目的は、宇宙中に散っているとある人物の精神である。
その精神は真人京子の主であり、またそれを集めることが彼女の役目であった。
そして真エンディングでは真人京子はその精神の一部の回収に成功する。

仕様

データ規模は以下の通り。ただし、記憶を頼りに書いているので何とも言えない(汗)。

項目数量
リリース1998 年 8 月
イベント画130 カット
アニメーション15 カット
バストショット142 枚
シナリオ2MB
BGM不明
音声12,000 ワード
SE不明
対応 OSWindows 95, Windows 98
媒体CD-ROM x 2

    ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ リンク元   ヘルプ   最終更新のRSS