Top > Diary > 2010-08-29

//カテゴリ:ゲーム制作
** あらすじをひたすら作っていた [#ide7f591]
#ref(../bs_ruri01g.png,nolink,ふぅ…)

[[昨日、なんとか道筋を立てたあらすじ>../2010-08-28#fe5fa4aa]]をひたすら文章化していた。&br;
ちなみに、あらすじのテキストは、1 ルートが 50KB、新ルートが 60KB で、合計 250KB にもなってしまった。250KB……orz。これで、1 ルートの半分は書けるじゃんとか思いつつ、個人的にびっくり。いつもあらすじなんて、箇条書きにしているので……(汗)。

-たまきんのあらすじの例
--[[B 棟時計台秘密探偵社>Storage/Text/ClockTowerDetectiveOffice]](22KB)

全体の流れが決まってしまえば、あとは書くだけといえば書くだけなんだけど、あらすじとなるとそうもいかなくて、全体の流れの時はよかれと思っていたキャラの動機や謎の仕掛けなどが、書いていくウチに実は矛盾をはらんでいたり、どうもキャラの本心は違うということが解ったりするのだ。&br;
こう言うことが起きると、決めていた全体の流れ通りに行かなくなる。というか、ボクは行かなくさせる傾向にある。作家によっては、全体の流れになるように設定を変えたりキャラの動機を変えたりすることもある。これは「全体の流れ」がどこまで美しいかによると思う。エンディングに至るまでの流れが非常に作家の好みであり、美しく決まっていればできれば全体の流れに沿うように設定を作り替えることだろう。&br;
今回のあらすじの仕事は、なるべくキャラの行動をそのキャラに沿うようにしたかったので、全体の流れが変わってしまっても、キャラの行動を優先した。そしてそれが意外にも大変だったというわけである。&br;
というのも、やっぱり「ストーリー」としてはどう考えても全体の流れとして決めたほうが美しいからだ。起承転結があり、最後はビシッと決まる。キャラの性格や行動を優先すると、なかなかその通りにならずに盛り上がる地点がずれたり、最後が締まらなかったりしてしまうのだった……orz

そしてもう一つ、今回のあらすじを作っていて困ったのが「ヒロインの死」である。&br;
いや、ヒロインに限らないか。「キャラクタの死」である。&br;
シナリオの元の題材は人がたくさん死ぬ話なのだが、今回、主要メンバーというか主人公とその周囲にいる人間は結局誰一人死なない。本当は主人公と一緒にいる同胞やそのルート以外のヒロインにはご退場願いたかったのだが、それをやるとプレイヤーが非常に萎えるのではないかという恐怖心にとらわれ、結局、この作品ではできなかった……orz

これが自分の同人ソフトとかいうのならやるんだけど……さすがに商業作品で、しかもここ 2 ~ 3 年は「最近のエロゲ・ユーザは人死に免疫がない」と色んな人から言われたので、結局その言葉に踊らされてしまった。&br;
なのですごいデカいテーマの話なんだけど、主要キャラは誰一人死なないという、個人的には生ぬるい話になってしまった。この辺は今後、クライアントさんと協議できればいいなと思っている。

#amazon(B000WPAG0C,,Trust Me / Craig David)
&br;さて、今日の一枚は R&B から Craig David というイギリスのシンガー。R&B のしっとり感に、イギリスのちょっと陰鬱な雰囲気が絡んだような感じ。これがなかなかマッチ。しかも R&B と言いつつ Rock や Blues の色も濃く、バリエーションに飛んだ一枚になっている。
#clear

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