概要以前に C's ware に提出した luv wave 2 企画の散文というかメモというのを発見したので、一応ネタ帳に追加してみた。 更新履歴
目次主題脳のコピーだけでは人としての活動は不可能様々な作品で語られている情報だけの知的生命体だが、そもそも人間の精神のコピーという点では本作品では不可能とする。ただこれは、今後技術的に解決できるとする。理由は以下の通り。
科学技術と倫理観クローンに代表されるように、科学技術が人間の倫理を上回ってしまったために起きる矛盾がテーマ。つまり、そもそも遺伝子を持っていない人に似た(この場合の「似る」は外見だけでなく、性格や反応、知能と言った部分も含む)ロボットを人間とみなせるのか? また、クローンで生まれた全く同じ遺伝子を持つ人間を「個」として認めるのか? そもそも、命というものに有限の価値を設定していいのか? どんなに医学や科学が発達しても、人間の倫理がついてこなければ結局、それらのテクノロジーは迫害され、人間としての発達を妨げている。 結論:だから、そろそろ昔からの慣習を辞めよう。命は有限の価値であり、他のものに価値を変換していいものであり(たとえば金額)、種として存続していくためにも調整していかなければならないものである。 そしてそれは理性で行われる物であり、欲望や本能で行ってはならない。 もし、命が不可侵であり絶対的な価値として存在するなら、これ以上の科学の発展はさせてはならず、極端にいえば都市生活さえもしてはならないのではないか? ────ここまでが、水翼の理論 矛盾:しかし、この理論には矛盾がある。なぜなら、科学の発達は人間の欲望の結果であり、決して理性だけで生み出されたものではないからである。つまり倫理よりも人間の願望、欲望を満たすために科学が発達してきたというのであれば、前述の理論は崩壊する。 ────矛盾の部分が、ツカサの理論 舞台/簡単な設定季節夏。光化学スモッグと温室効果ガスによる、亜熱帯と化した東京が舞台。 東京luv wave と同じ東京。大震災後で一部地盤が海に陥没している地域がある。そのため、山手線沿線に上層都市を築いている。下層都市(従来の地面)は放棄されたところもあるが、大概が復旧中。ただ、その事業は遅々として進まない。下層には貧困層、中流階級以下の市民が暮らしており、あまり自治体も本腰を入れないらしい。 外国人の流入は今よりも盛んになり、特に所得の低い仕事のほとんどは発展途上国の外国人が担っている(ゴミ収集、道路工事などの肉体労働)。 今回舞台になるのは帝諜のある桜田門(皇居)をはじめ、主人公達の住む目白から新宿、品川とつながり、横浜となっている。 モルジブモルジブはツカサ視点の冒頭で少しだけ登場するが、後半部分の舞台となる。ここは将来軌道エレベータ建設予定地で、海を埋め立てた軌道エレベータの基部となる巨大な建築物がある。 Wizard's Tower建造中の軌道エレベータで、まだ地上とはつながっていない。 The Garden of Highflier 同じく制止軌道上に浮かぶ宇宙ステーション。全長250kmと超巨大。 Digital Demand 社要するに Microsoft。ユダヤ系企業。非ノイマン型コンピューティングの OS シェア、No.1(ノイマン型もシェア No.1 だけど)。 Wise Electronics(賢知電機公司)中国系コンピュータ会社。今回の AI 開発に携わっている。AI のソフトウェア(ルールブックと言われる)開発に関係。 防衛省前身、防衛庁。安保条約の改変とともに省に格上げされた。今回の物語では、軍事用の新型 AI を盗まれ帝諜に依頼。しかしこれは、AI の性能を試すための一つのテスト・ケースだった。 菱井重工業AI のハードウェア部分を担当した日本企業。明治時代から続く巨大グループ企業の一つ。 luv wave との関連性登場人物としては御子神 衛。年齢は不詳だが、luv wave 後と言うことになっている。 菱井商事菱井重工業とグループを一つにする総合商社。中国沿岸部での分裂を画策している。 物語のあらまし人として認めてもらえない AI が軍事用ネットワークを乗っ取って、制止軌道上にある巨大建造物(GoH)を地球におっことす話(要するにコロニー落とし)。結局、ツカサと水翼の活躍によってそれは防がれるが、犯人の水帆と水翼は建設中の軌道エレベータから地上に落下、行方不明に。 ネタ晴らし
システムマルチサイト形式。雪都とツカサの2視点。 SIDE OF CHILD導入雪都のクラスに双子の水帆と水翼が転入してくるところから始まる。豪邸からの登校風景、学校前での双子との接触(職員室を聞かれるとか)。そして萌ゲーとあまり変わらない日常生活。人見知りをする水帆、好奇心旺盛な水翼、この二人の馴れ初めが描かれる。 孤児だけに実施される健康診断。大震災後から実施されるようになったという。 その日から悪夢でうなされるようになる。3人が同じ夢を見たり、ショッキングな事件を同時に知ったりし、それを3人で気味悪がって話したりなど(要するに予知夢や怪奇現象を、科学で再現)。 初日初めての事件の干渉。雪都達三人は、夢の中でツカサの襲撃現場をのぞいてしまう。ツカサの気付かぬ所から狙われているのを知った雪都は、ツカサの PDA に侵入してツカサにそのことを告げる。 ツカサはそこで殺されずにすみ、襲撃そのものは成功する。 SIDE OF ADULT導入モルジブの観光地でバカンスを楽しんでいたツカサに日本に戻るようにとの指示が下る。大きな仕事が一つ終わったあとのバカンスだっただけに、ぶーたれるツカサ。東京に戻るなり防衛省からの要請を受け、盗まれた AI を取り戻すべく活動を開始する。 情報屋の情報を頼りに、ネット上で取引を行おうとしていたハイテク窃盗団と中国安全企画部との接点を見付けたツカサは窃盗団のアジトに踏み込むが、一人が逃亡。チェイス中に逃亡者は事故を起こして死亡。父、母子供二人の4人家族が巻き添えになる。 しかも逃亡者から AI は発見されず、結局 AI は行方不明という形になる。 <<時間軸的に雪都視点はここからスタートする>>
キャラについて企画書を作っているときに、イメージがわかりやすいように、南野さんにイラストを描いてもらった。
もう一つツカサの絵もあるのだが、ぬってもらったのは 2 点だけだったりする(汗)。 |