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更新履歴

  • 2007.11.30 Wiki に公開
  • 2004.03.10 完成らしい
  • 2004.01.13 作成開始らしい

目次

メモ

  • 主人公 -> 探偵(ディテクティブ)A
  • 雛子 -> ひなこ(ディレッタント)
  • 香帆 -> かほ(下級悪魔)
  • 熾永 -> おきなが(プリースト/イモータル)
  • 稲置 -> いなき(悪魔/イモータル)

要約すると?

  1. 主人公が悪魔のペットに!?
  2. 次々と起こる、不可解な事件!
  3. 学校には七不思議が! しかも、魑魅魍魎が復活しているらしいぞ!
  4. なんと、探偵部は実は魑魅魍魎と斗う部だった!
  5. 悪魔は昔は人間で、一度死んでしまったのだけど、主人公に会いたい一心で悪魔に!
  6. ところが、悪魔のおかげで学校中の魑魅魍魎が復活だ!
  7. さらに、異世界とつながっちゃった!?
  8. いっそのこと、悪魔が人間の頃、死ななかったことにしてしまえ!
  9. ふ~~、どうやら何とか元通り……アレ?(複線)

雰囲気

どたばた、けれど設定はちょっとシリアスに。
近い作品 -> ハーフ&ハーフ/おまかせ S・S(巣田祐里子)

全体的にはどたばたとさせ、冷静沈着に考えようとする主人公に対して、周囲の女の子があたふたするという構図。敵味方の区別はあるものの、一つ屋根の下で学園生活をエンジョイしている。しかもそれがただの人間じゃなくて、天使や悪魔も混じってるんだから、そりゃもう学校も大変なことに……と。

あらすじ

導入

  • 主人公、ポチ宣言される
  • 主人公の寮にまで押しかける香帆(悪魔)
  • 学校の日常など
  • 小さな事件解決 -> 物取りもしくは、紛失物発見
  • 探偵部は主人公が入部するまで休部状態だった
  • 弟子(雛子)と保健医(豊)の関係説明など
    • 保健室は授業のさぼり先/依頼によっては生傷を受けることがある、など
    • 雛子はちょっと電波入った、女の子(ルリ?)-> 他人の心情を色で解る
      -> 赤は激情とか、青は落ち着いているとか、色あせると死期が近いなど
    • 主人公は雛子のそんな能力から一歩離れている感じ。朝のTVの血液占いや星座くらいには思っている(都合がよければ信じるみたいな)。

■設定

  • 街の雰囲気 -> 街の名前:汐崎美通区
    • 横浜の雰囲気を誇張したような所。政令指定都市
    • 西洋建築、外人墓地、石畳の路地、運河、坂、高層ビル、総合ショッピングモール、赤煉瓦倉庫、高速道路、中華街
  • 聖天翔学園
    • 幕末にアメリカから来た宣教師が建てた学校。
    • 開校に際し、天使が舞い降りたという伝説があるために、天翔の名前がある
    • 小中高が存在。元々女子校で、戦後共学校に。
    • 寮有り(全寮制ではない)。
  • 聖天翔学園寮
    • 舞台になる寮は、主人公が入っている寮だけ。
    • 高校生を収容する寮。学校の裏手にある少し小高い丘の上に立っている。
    • そのため、寮→学校は楽だが、学校→寮は坂道が大変。
  • 魔術の露出
    • 七不思議の話を持ち出す -> 雛子が聞いてきた話として紹介
    • 学校に伝わる黒魔術の話など -> 女の子達の間で、恋愛成就のおまじない
  • 七不思議の内容《学校編》
    • 七不思議の内容は、初等、中等、高等で微妙に異なるらしい
      1. 音楽室のピアノの音
      2. 図書室の消える生徒
      3. プールで手足のない生徒が泳ぐ
      4. 懺悔室で懺悔する魔女
      5. 足音だけが聞こえる、北棟階段
      6. 開かずのロッカー -> 色んな所にある
      7. 時計の鐘が13回鳴る
    • 七不思議の内容《寮編》
      1. 夜中、聖母がテラスを歩く
      2. 消えた部屋(13号室)
      3. 丘の上は、昔墓場だった(寮は丘の上に立っている)
      4. 壁をはがずと、お札がいっぱい張ってある部屋がある

日常

  • 探偵部の日常 -> 要は使いっ走り
    • 落とし物捜し、ラブレターの代理渡し、引きこもりの生徒にプリント届け
  • 寮で幽霊騒動(回廊に聖母の姿が) -> 香帆が復活させたもの
    • 主人公は信じない -> 満月の光の角度とマリア像の位置でマリア像の陰が動くように見えるだけであることを看破。(ただ、聖母の位置はどう考えてもそこに陰ができない矛盾がある。七不思議では歩くのはテラス)
  • 香帆が、聖母の話は本当なのに~と言うが、主人公は聞く耳もたず
  • 生徒達は七不思議だと噂し続ける。
  • 香帆の正体を調べようとする主人公 -> ちゃんと初等部に該当する児童有り
    • 香帆は、昼間はちゃんと初等部に通っている。
    • 雛子は、香帆の心が読めないから、たぶん本物の悪魔だと言う。
    • 昼とか放課後になると、部室に押しかけてくる -> 午後の授業に来ることも
    • 夜は主人公の部屋に居候する -> 何故か学校から怒られない
    • 夜、香帆は誰かと話をしている -> 夜、話し声が聞こえる。うるさい。
      -> 声のする方(テラス)へ行ってみると、隣のクラスの女子(稲置)と香帆がなにやら話をしている

事件 1:答案用紙紛失事件

  • 担任が冗談交じりで、答案用紙紛失の依頼をする
    • まじめに探す主人公 -> 職員室周辺の捜査 -> 香帆はすぐに解る
    • 香帆は主人公に犯人を教えようとするが、主人公は拒否
  • テストに自信のなかった生徒を調べてみる
    -> 一番の優等生も今回のテストに自信なし -> だけどこの生徒は最高点
  • 答案用紙がなくなった時刻頃、優等生が職員室を訪れている
  • 何となく腑に落ちない主人公は勝手に優等生の机を捜索 -> カンペ発見
  • 主人公は事を荒立てずに、担任にだけ報告。
  • 後日、担任は犯人がその優等生であることを主人公に告げる。
    • しかし、担任の記憶違いで、優等生が教室を訪れた時間は、担任がいるとき
    • 自分でもどうしてカンニングをしてしまったのか、またどうやって答案用紙を盗んできたのか、記憶にない優等生。
    • そもそも、職員室のドアには鍵がかかっていたので、外からは入れないはず
    • まぁでも、解決したからイイか、と思う主人公
  • 稲置が主人公に接触してくる。意味深(意味不明)なことを言われる。
    -> 雛子が、稲置の心が読めなかったと不思議がる

七不思議が学校でも

  • 七不思議が本当に起きているという噂が、学校内でも散見されるようになる(今まで目立っていたのは、寮内)


事件 2:生徒失踪事件

  • 寮に戻ってこない生徒が一人いることが判明
    学校側は表沙汰にしたくない
    失踪した生徒の靴や鞄は、そのまま残されている。校外に出た形跡もない。
    最後の目撃は黄昏時の図書館。
  • という話を聞きつけてきた雛子と香帆が興味津々。主人公は興味なし。
    • 失踪した生徒の親友何人かが、主人公の所に依頼に来るも、主人公は警察のする仕事だと思っている。
    • 気にかかることと言えば、図書館の七不思議
    • 雛子と香帆が徹夜で、図書館の本を調べ始める -> 膨大すぎて終わらない
    • 主人公が助け船 -> 納入記録と貸出帳を調べる
    • 一度しか借りられてない本がいくつか見つかる。
    • それらの本を徹底的に調べる -> 挿絵に生徒らしき姿が -> 七不思議は本当?
    • 主人公はまだ信じようとしないが、雛子が香帆の側に回る。
  • とりあえず、本を持って帰って調べることに。
    • 履歴によると、その本を借りたのは「B棟時計台秘密探偵社」
    • B棟時計台にある探偵がらみといえば、探偵部以外考えられない
    • 主人公は、秘密探偵社の方に興味が出来る
  • 探偵部の過去を調べることにする -> 手がかり、何もなし
    • 担任からの話で、探偵部の顧問が形上、熾永であることを知る
    • 熾永の取り計らいで、学校の文書保管院の探偵部の資料を見せてもらう
    • 熾永がこの学校の OG で、最後の探偵部員だった。
      • 熾永から、探偵部に代々伝わる文句を教えてもらう。->聖書からのいくつかの語句(未定) -> 部室に隠された扉を開ける言葉
        -> 推理し、隠し部屋を見つける -> 過去の探偵部の活動を知る
  • ということは、探偵部の力で生徒失踪が解明できるのかもしれない、と主人公は思う -> 魔法の仕組みなんかを調べる。
  • 魔法を使ったトリックの解明
    • 回廊を歩く聖母 -> ゴーレム
    • 答案用紙盗難 -> 足音だけのする階段 -> 透明化の魔法
  • 休部していた探偵部が主人公の手によって、再開され、過去の部屋も見つける   羽目になるとは、それなりに探偵部はこの学校に必要としているのかもとか主人公は思う。ただ、やっぱりオカルトはちょっとばからしいという気持ちあり

■設定

  • 魔法の定義
    • 基本的に黒魔術を前提とする、オカルトを中心とした魔法。
    • 法則があり、魔法としての力は魅力的だが、行使には意外と制約が多い。
      • たとえば学園内で流行っているおまじないなども、基本的に全く効果はないが、  たまたま条件がそろって、発動してしまったりすることがある。
    • しかし、黒魔術なので、必ず何らかの犠牲が必要。たまたま発動した場合、生徒が  病気になったり、対象の生徒が呪われてしまったりする(制約がないのは、天使と悪魔が直接行使する「奇蹟」のみ)。
    • 探偵部が使うのは、白魔術 -> 実は天使(熾永)の力を借りている。
  • 白魔術
    • 保健医、熾永 豊によってもたらされる魔術。
    • 欠点として、人間が使う場合は、この世のものには効かない。
    • 悪霊とか悪魔とか、あっちの世界に対してのみ、行使できる。
    • 熾永自身が力を行使すれば、その限りではないが、力を求める人間と、熾永の意志が合致しなければ、行使できない。
  • 物の怪
    • 学園内に封じ込められていた、悪霊が、主。
    • 主な被害は、ポルターガイスト、憑き物、魔法を付与された物品など。

事件 2(続き):香帆と主人公

  • 本ごと、香帆が失踪。
    • 開かずの懺悔室にいる、香帆。-> 七不思議の一つ、懺悔する魔女の成就?
    • 稲置が香帆と一緒にいたが主人公が来ると、出て行ってしまう
    • 香帆が悪魔として生まれた場所がこの懺悔室らしい。
    • 本の中にとらわれている生徒は、悪魔への生け贄となる。
      -> 生徒を救出することは、逆に香帆が消滅することになるらしい。
    • 香帆は本を焼こうとしたが、良心がそれをとがめたため、出来なかった。
    • 一緒にいた女の子は(稲置)? と主人公が尋ねると、口を噤んでしまう香帆
  • まだ主人公は香帆が悪魔であることに懐疑的。
  • 本当に香帆が悪魔なら、本にとらわれた生徒は生け贄となる。
    • ならば、探偵部の力を使ってその生け贄を阻止してみようか
    • 行方不明の生徒が助かるならラッキーだし、香帆の正体もハッキリするかも
  • 主人公は生徒を救出してみようと香帆に持ちかける -> 香帆は渋々承諾。
  • あっちの世界から、生徒を呼び出す。
    • 元々、その挿絵になっていた悪霊をとっつかまえて、入れ替える。
    • 呪文発動中に、香帆が主人公に意味深なセリフ。
      -> 過去のことを思い出す主人公
    • 主人公は、呪文を途中で辞めてしまう。
      -> 香帆が悪魔とまでは行かないまでも、この世のものではないと思ったから
      -> ひょっとしたら、香帆の言っていることは本当のことかもしれないと思いとどまる
  • Gate が開く
    • 中途半端に唱えた魔法が Gate を開いてしまう。
    • 周囲の景色が一気に代わり、何処か知らない場所に放り出される主人公たち
    • 景色が明滅し、懺悔室と知らない世界が何度も入れ替わる。
    • 何処かで主人公の名前を呼ぶ声が聞こえる。
    • 闇雲に懺悔室から出ると、元の世界に戻れる。
    • 懺悔室の外では熾永が慌てた様子で、主人公達を迎える。
  • 開かずの懺悔室の床に、魔法陣が隠されている。
    • すでに死んだ香帆を呼び出すためか? それとも、香帆を悪魔にした悪魔が日常使っていたものか?
    • 熾永、「こんな所にあったのか」と意味深なセリフ。
  • 中途半端な魔法の行使は、逆効果を生むことがあると熾永が忠告。
    • まだ使えない白魔術は絶対に使ってはならない。
      -> 白魔術を成功させようと言う欲が、悪魔を呼び寄せてしまう
      -> そして、悪魔の力によってその魔術を成功させてしまう
      -> 悪魔の力を使うことに慣れると、どんどんそれに引き込まれてしまう

■設定

  • 本を焼く
    香帆なりの発想で、証拠隠滅に近い。焼いたからと言って、魂が戻ってくるわけでもなんでもない。
  • 香帆と主人公の過去 香帆と主人公はほんの1ヶ月の間、同じ病室で過ごしたことがあった。
    重病に冒されていた香帆を、主人公は何度も励まし、相手をしてあげた。
    命をつなぎ止めるという意味で主人公が送った、長いリボン。
    結局、そのリボンをしているところを主人公は見ることは出来なかった。
    そして、主人公は先に退院してしまった。
    香帆は病に勝てず、さらにその一月後に息を引き取った。
    香帆は自分を支えてくれた主人公に好意を寄せていたが、結局その思いは伝えられず、それが香帆を悪魔に魂を売るきっかけとなってしまった。
    香帆は消えるときに、「自分が死んでも、覚えていて欲しい」と主人公に告げ、主人公は「消えることはない、絶対に死なない」と言い切る。これは、入院していた時にも、全く同じ会話がされていた。そして、香帆は生きられなかった。
  • Gate
    • 開かずの懺悔室に稲置が仕掛けたシステム。まだ未完成。
    • つながった先は、稲置がもといた世界(今回の作品では取り扱わず)。
    • 稲置のことは裏設定参照。

香帆を人間に戻す方法

  • 香帆は悪魔だったことを認める、主人公。
  • 今まであったことを、保健医である熾永に漏らす。
    -> 主人公は気休めに聞いてもらいたいだけで、熾永に話すだけ
    • 熾永が少し、この学園の歴史を教えてくれる(熾永が聞いた話として紹介)
    • 熾永、ちょっと悲しそうな表情 -> あまりいい過去ではない
    • 熾永が香帆が本当に悪魔なら、香帆を悪魔にした悪魔も存在すると指摘
  • 香帆を悪魔にしたのにはおそらく目的がある。
    • その一つが、学園内の七不思議に隠された魑魅魍魎の復活であろう。
    • ただ、復活させたあと何をするかが、まだその先があると思われる。
  • 悪魔を人間にする魔法は見あたらない
    • 悪魔に魅入られたものは、望まなくても悪魔に近付いてゆく
    • そのうち身も心も、悪魔化していく -> 耐えるには相当な精神力がいる
  • 雛子が、人生をやり直せれば良いのに、とつぶやく。
    -> それをきっかけに、時間を戻す魔法を探す
  • 探偵部の記録帳が、最初の何冊かは同じものが二つあることに気付く
    • 内容はほとんど同じだが、片方は探偵部が負けて終わり、片方は勝って終わっている。
    • そして、負けた方はその後、記録帳がない。
  • 探偵部には歴史が二つある?
  • もしかしたら、歴史を途中で変えたのかも?
  • 途中で終わっている記録帳の最後の部長の名前は「熾永 豊」だった。

■設定

  • 歴史を変えたのかも
    実際は変わってない。それは、記録帳が2種類存在しているのが何よりの証拠。
    本当に歴史を変えたのであれば、その世界に記録帳は1種類しかないはずである。

事件3:物の怪退治

  • 目に見える形で、七不思議が成就 -> 開かずのロッカーから出てくるとか
    • 生徒達は怖がる&迷惑がるが、柔軟な対応
    • 古い学校なのでこの手の話題には、慣れっこ
    • 新聞部や放送部が特集を組んだり、など
  • 探偵部に依頼が持ち込まれる -> 主人公的にはそれどころじゃない
  • 香帆が何とか出来ると言うので、行ってみる -> こてんぱんにヤられる
    • 香帆は悪魔としての力の出し方が解らない
    • 逆に、力を行使しようとして、よけいなものまで甦らせてしまう。
    • 香帆が力を暴発させて、一時、学校中をパニックに。
    • どうやら、香帆がいるだけで封印されている魑魅魍魎が活性化するらしい
    • それが、香帆を悪魔にした悪魔の狙い!?
  • 放課後、部室にこもって魔術の勉強
    • 簡単な霊とかを追い払う方法や、魔除けくらいのことは出来るようになる。
    • あんまり高度なことは、ものすごい期間がかかったり、触媒が必要だったりするため、あきらめる。
  • 深夜、少しでも片づけとこうと、雛子と香帆を連れて物の怪退治を試みる
    • 全く勝てない -> 主人公の白魔術が効く相手と効かない相手がいる -> 格の差?
    • 学園内を逃げ回っているウチに、熾永を発見する
    • 熾永のあとをついて行くと、彼女が物の怪を退治している
    • 物の怪の反応(声とか、呼びかけとか)からして、熾永は天使らしい
  • 物の怪の問題は、少し収まる。
    • 昼間、熾永が退治した場所を確認しに行く。-> 特に邪気などナシ

■設定

  • 物の怪
    主に、悪霊/幽霊のたぐい。
    香帆のように、悪魔に魂を売って、その罪にさいなまれて自殺した女の子とか。
    本に閉じこめられている生徒も、悪魔もしくは黒魔術と何らかの接点があったかもしれない。
  • 黒魔術の効果
    魔法は何も直接的な要素だけでなく、誘惑や負の思いも誘発させる。
    たとえば事件1のように、ちょっとしたテストへのコンプレックスと、優等生というレッテルが、カンニングへと駆り立ててしまうように。

事件2:続き

  • 本の中の生徒の命が潰えたらしい。
  • 香帆が悪魔としての属性が高まる(生け贄が消費されたので)
    • ちょっと体が成長する。-> それと同時に、世界が変わって香帆の学年が変わっている
    • しかし、主人公と雛子はそのことに気付いて不思議がる。

■設定

  • 世界が変わって香帆の学年が変わっている
    このことに気付ける主人公と雛子は、特殊な存在であることを示している。
    つまり、悪魔は香帆の属性が高まったと同時に、因果律を変えたのに、主人公と雛子はその影響を受けていない。

リセット!?

  • 保健医と記録帳に残る熾永 豊が同一人物なら、彼女は疾うに100歳を越えていることになる。
  • 主人公は熾永に本の中の生徒のことを相談する -> 熾永が何者であるか追求する
  • 記録帳が2種類あることも追求
    • 熾永の答えは、歴史は変えられないこともない
    • しかし、強大な存在は影響を免れることが出来る
    • 香帆はその存在になりつつあるので、せめて一つ前の段階に戻す必要がある
    • 本にとらわれた生徒の魂を連れ戻して来た上で、歴史を変える必要がある
    • 香帆が学校に現れるようになって誰も違和感がないのも、同じような仕掛け
  • 本の中の魂を連れ戻してくる
    • そのためには元々そこにいた霊を捕まえてこないといけない
      -> 七不思議の元となっている、元々この本にとりついている霊
      -> 今まではその霊が本を手に取った人間を取り込んでいたが、今回はそこにいた霊は、本から解放され、行方不明になった生徒が閉じこめられているとのこと。
    • 雛子が、夜の魑魅魍魎退治の時に見つけたと言う
    • 雛子の情報を元に、その霊を捕まえる。-> 霊とお話
    • この霊は香帆と同じように、愛する人に告白するために悪魔に魂を売った女の子だった。結局愛する人は、悪魔に魂を取られ、自分は本に封印され、死ぬことも出来ずに悲しみ続けなければならなくなってしまった。
    • かわいそうだと思った主人公は、せめて霊ごと浄化することにする。
    • 浄化は簡単に行かないと熾永が割って入る。
    • このまま、悪魔の言いなりになるのは許せないと主人公。
    • 分不相応な白魔術は黒魔術と変わらないと熾永は忠告するが、主人公は強行
    • 浄化の呪文を唱える
      -> 熾永が消える -> 主人公に必要ないと思われた&稲置が邪魔したから
      -> 稲置が現れる。「出来損ないの白魔術は、悪魔の付け入る隙なのだ」
      -> 稲置は「その望み、かなえよう」と言うと、薄笑いを浮かべる。
      -> 香帆が稲置と主人公の間に割って入り、浄化を止めるように言う。
      -> 自分が悪魔に頼んでしまったのが間違っていたと、香帆。
      -> もう主人公と会えたし、充分だ、自分の魂を持って行って欲しいと香帆
      -> 主人公が香帆を止めようとする。
      -> 稲置もなぜか躊躇する -> 香帆は一応、稲置の道具の一つなので
      -> 香帆が雛子と一緒に見よう見まねで白魔術を使おうとする -> 慌てる稲置
      -> 雛子が、たぶん主人公が望まないと、熾永は来てくれないかもとつぶやく( 稲置を求めたのは、主人公なので)
      -> 熾永が現れる。
    • 香帆の告白
      -> ずっと好きだった
      -> どんなことをしても……この想いだけは伝えたかった
      -> 想いを伝えるだけで、良かったんだ。他は何もいらなかった。
      -> 好きです。ずっと前から。
      -> 本の霊と手を取り合って、ゆっくりと消えていく香帆
    • 浄化の続き
      -> 熾永の力を借りて、主人公は浄化の呪文の続きを唱え始める。
      -> 稲置が離脱
      -> 熾永が少し呪文の最後を変えるように言う。br;-> 香帆が何かに気付き、そして「ありがとう」という言葉を残し、消える。

■設定

  • 本の中に元々いた霊
    恋愛成就のまじないにハマってしまった結果か?
    はじめは軽い気持ちでも、繰り返すウチに本気になってしまう。そうして、実践した恋愛成就のまじない(既に魔術)が、結果として不幸を招いたのであろう。

静寂(エピローグ)

  • 気付くと、雛子の声で我に返る主人公。気付くと図書室にいる。
  • 雛子の話によると、図書室の七不思議の噂の本を探しに来たと言う。
  • そうだっけ? と、あっけにとられる主人公、図書室を見渡す。
    -> 手には例の生徒が取り込まれた本を持っている。
    -> が、その生徒は別に普通に図書室で本を読んでいる(読者への説明)
  • なんだかそのことに引っかかる主人公。だが、思い出せない。
  • 今日は日が悪いと、図書室を出る。雛子、不満そうに後をついて行く。
  • 図書室を出ると、稲置が図書室の入り口に立っている。
    -> イヤミを言われる。主人公的には意味不明。
  • 部室に行こうとすると、熾永とエンカウンター
    -> 部活もほどほどにして今日は帰れと熾永は言う。
    -> 特に依頼もないし……そうするかと決める主人公。
    -> 雛子はちょっとつまらなそう。
    -> 一人で図書室に行く、と言って別れる(複線)。
  • 帰り道、風で流れてくるリボンを拾う。
    -> それを追いかけてくる女の子。
    -> 見たことのあるリボン。
    -> 主人公は、自然と女の子の名前を口にしていた・・・(複線)

裏設定/その他エピソードなど

昔話

この辺一帯は、鬼(魔物)からの支配から逃れるため、鬼たちを婿として迎え、処女を差し出すという風習が古来より続けられていた。
明治時代への切り替わりの頃、この汐碕は西洋文化に習った都市計画がなされ、街の霊的な防護も従来の日本式から、西洋式へと移行した。このとき、その陣頭指揮を執ったのが、聖天翔学園を建てた宣教師である。
彼はこの地方に古くから根強く残っている、鬼を迎える習慣を根絶しようとし、魔法陣に教会を配し、そこに天使を宿らせた(智天使、座天使、主天使、力天使、能天使)。こうして教会で汐碕を囲み、汐碕のほぼ中心にある鬼通という街道にもっとも権威ある熾天使を置いた。そして鬼通を美通と改称し、その熾天使の座する場所に、聖天翔学園を建て、熾天使をこの街の守護の象徴とした。
ここで初めて人間たちは鬼から解放され、鬼を婿に迎えるという風習に終止符を打つことになるのだが、これをきっかけに鬼と人間の戦いが始まり、嫁入り前の処女が呪い殺されるなどの不吉な事件などが相次ぎ、戦いは熾烈を極めたらしい。
宣教師とその天使たち、そして地元の人たちの抵抗のもと、徐々に鬼たちを追い払っていくが、鬼に敗北する決定的な事件が起きる。
熾天使と宣教師は、いつの間にか愛し合うようになり、そして契りを交わしてしまい、あまつさえ子供をまでもうけてしまったのだ。
人と天使の交わり。何よりも宣教師には妻子がいた。
姦淫の罪を犯した宣教師はその聖なる力を失い、一気に鬼たちの侵入を許してしまう。そして、宣教師は鬼の手に落ち、街はまた鬼の手に渡ろうとしていた。
鬼達に、蹂躙される天使たち。長である熾天使は死の決心をし、鬼となり果てた愛する宣教師と差し違え、自らの遺体をこの街の中心の地下に封印し、宣教師と自分と、そしてこの土地を浄化するよう、残った天使達に命じる。残った天使たちは、引き続きこの街と熾天使の封印を守護するために、留まることになった。
かくして汐碕の土地は浄化されるのであるが、鬼達は汐碕を守護する天使達に呪いを残し、天使たちに寿命が与えられてしまった。そこで天使達は人間達と交わり、子孫を残して、この街を守り続けようとする。

文字通り、日本に伝わる鬼。

稲置 涼子

香帆を悪魔にしたのは、実は悪魔じゃなくて土地神。
この土地神、郷土史によると、江戸初期にすでに名前はない。
結果的に、土地神とキリスト勢力のいがみ合いだったり。
ちゃっかり、熾永と同じように、この学園に生徒として存在していたり。
伏線として、少しだけ登場。
実は別世界から来た神様で、別世界に飽きて、我々の世界にやってきた。

熾永 豊

こちらは天使じゃなくて、実際はこの我々の住んでいる世界のイモータル。
土地神として居座っていた稲置をいったんは追い出したものの(江戸初期)、しきたりなどで稲置の影響を払拭することが出来ず、明治維新の時に西洋化を利用して、天使ということにしてなんとか稲置を撃退。
その後も、稲置と張り合いを続けて、今に至る。

雨切 光人(主人公)

宣教師と熾永の間に出来た子供。そこそこのイモータリティを持つ。
実は稲置の加護を受けている。自己に目覚めることなく、永遠に生き続けている。
稲置曰く、稲置の自信作らしい。というのも、そもそも熾永と宣教師を誘惑し、恋に導いたのは稲置である。稲置の目的は現在の所、謎。
稲置は少しずつ、光人の自我を目覚めさせようと思っているらしい。

神宮司 雛子

この辺一体の盟主である神宮司家の一人娘。かつての庄屋か大商人か?
実は妖怪の血筋(九尾の狐とか、その辺。まだ詳しくは決めてない)。
普通の人間よりは少しだけ強いイモータリティを持つが、主人公や稲置、熾永ほどではない。混血が進んでいるので、妖怪としての能力も低い。
将来的にエピソードが続くようであれば、雛子が被害者になる話を想定している。
-> 稲置に利用されちゃうとか、妖怪の血を濃くされてしまうとか……そういうの、正体を披露。今回は特に設定は出さない。

一条 香帆

彼女の意味はなんと言っても、雨切光人に惚れているという部分であろう。
稲置はそこに目を付け、死後、悪魔として復活させた。
ここで注目すべきなのは、熾永も稲置も無理矢理その力を行使することは、していないと言うことである。求める側の意志がなければ、そしてその意志と、イモータルの意志が合致しなければ、イモータルは手出すことはない。
光人に再会することを願う意志、霊を浄化したいという意志、元へ戻りたいという意志、これらの意志があってこそ、イモータルは初めて手をさしのべる。

イモータル=神様?

イモータルは概念的に多神教の神。ギリシア、ローマの神々や北欧、ケルトの神々もそれに類する。日本の土地神も、同義。
イモータルにも強い弱いがあって、それなりのヒエラルキーが構築されている。
人間からイモータルになった者もいる(菅原道真とか、安倍晴明とか?)。
それが、超科学を持った宇宙人なのか、古くからいた別の人類なのかとかそういうのは特に設定してないが、とにかく普通の人間からすれば、神様といっても過言ではない存在のことをイモータルとする。
実は彼らは本来、特に制約なく力を行使することが出来る。本作では人間の意志とイモータルの意志が合致しないと、イモータルは力を行使しないことになっているが、実際はそうではなく、イモータル同士が自由に力を使い始めると、この世界がなくなっちゃうからイモータルは力を使わない(使えない)。
実は神様って何でも出来て、悩みもなくて自由で、何でも支配しているのか、と思ったら大間違い……ちょっとでも何かに影響を与えようとすると、別の神様がちょっかいを出してくる……すると連鎖的にものすごい奇蹟の応酬になってしまうというわけ。そうなると、生き物どころか宇宙までどうかなってしまうので、とりあえず大義名分がないと神様達も身動きが取れない……ということになっている。


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