やはり自作 PC は難しいのか?

ボクは一応コンピュータに関係する仕事をしているせいか、PC についての相談をよく受ける。印刷できない、焼けない、起動しない、異音がする、ネットにつながらない、マシンにつながらない……エトセトラ、エトセトラ。持ち込まれる問題は様々だ。
PC という装置が人間の活動のあらゆる部分に遍く利用されているかを本当に思い知らされると同時に、このまさに汎用性の高いこの機械の有り難みを毎日のように味わっている。ボクにとっては文房具であり、オーディオ機器であり、ビジュアル機器であり、ゲーム機であり、手帳であり、本棚であり、時計であり……とにかく脳で済むものすべてをボクは PC に頼っているわけである。

で、この PC は自分で作ることが出来る。いわゆる自作 PC という奴だ。
ボクは PC はもはや自作じゃないと「嫌」である。
理由は色々あるが、一番の理由は痒い所に手が届くからである。次に個人的に気に入っているパーツがあるというのが上げられる。使いたい部品があるのだ。
自作のメリットは目的にフィットした PC を組み立てることが出来ることである。デメリットはやはりトラブル周りは自己責任であること。間違った知識によって無駄金を使ってしまうことも覚悟しておく必要がある。
PC のことではいろいろと今でも相談を受けるが、新しい PC を買うという相談に関してはおおむねメーカー製のものを勧めている。昔は自作を勧めていたことがあったが、やはり自作は PC そのものに興味のない人には敷居の高い部分が多いようだ。
ただハードウェアの人間は、自作は全然作っていることにすらならないし、プラモデルよりも簡単だとと言う。そしてその意見にボクも賛成である。自作なんざ、部品買ってきて組み立てるだけである。机や椅子を組み立てるのと変わらない。椅子の図面を造り、脚を削り出したり、座面を切り出したりしているわけではない。

だが、周囲を見渡してみると、自作というのはどうも難しいようなのだ。
しかも一度出来上がってしまえば、それ以降は特にメーカー製と変わらないだろうと思っていたのだが、自作マシンはその後もいろいろトラブルを起こす。やっぱりメーカー製マシンは、ちゃんと各部品を選んで、トラブルが起きにくいように調整みたいなことをしているのだろうか……? でもそれって具体的にどういうことをしているのだろう??
ボクはハードウェアの人間ではないので、出来上がってしまったあとの自作マシンと、NEC や DELL などのマシンと、壊れやすさなんて大して変わらないだろうと思っているのだが、ボクに相談に来るのは自作マシンの人が圧倒的に多い(メーカー製のマシンを使っている人も、メーカーに問い合わせる前にまずボクに問い合わせてくる)。


    ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ リンク元   ヘルプ   最終更新のRSS