Top > Diary > 2012-01-04

エロゲのスタッフィング、考え直そうぜ!

根気が大切!

本当は 12/27 に書いたコラムの続きとしてがっつり書こうと思ってたんだけど、正直日記を更新している暇もないくらい忙しいので、ざざっと要点だけまとめて書きます。

発端:最近、人買い、人売りなたまきん
最近、エロゲのプロジェクトを任されることが多いけど、我に返るとクライアントに人を紹介したり、逆に自分が紹介されたりの繰り返しであることに気づく。クライアントは名前のある人(有名な絵描き、ライター)を求めがちで、スタッフィングに苦労する。

疑問:はて、それはいいが社内の人間は何やってるんだ??
まぁ有名な人を使いたいというのは解るのだが、本来会社というのは人材を育てて、一人前のスタッフをそろえていくのではないか? 特に核となるスタッフは社内の人間でないと、カラーもつかないし、客も会社につくのではなく、結局ライターとか原画家につくだけで、ブランドにはついてくれないのではないか?

そもそも:同人上がりとか、同人で目立ったサークルがそのまま会社になる
エロゲ会社の場合、同人とかで有名になってそれが流通などの目にとまり、法人化して製品を作るようになることが多い。そのため、その人たちで作っている限り安定する(ただし、人気商売なので長続きしないことが多い。だいたい 3 ~ 5 年は売れ続けるがその後、下降し始める)。
一方、流通はその会社の売上本数を期待して、プロジェクト・ラインを増やすよう提案してくる。同人上がりの人たちは、ゲームの制作方法や進行管理、ドキュメンテーションなどのノウハウがない所がおおく、自分以外の人間が作るラインを管理しきれず、だいたい破綻。

結果:ちゃんと社員育てようぜ
というわけで、目先の有名な人とかそういうのにこだわらないで、じっくりいいものを作れる社員を育てていこうよって言うのが、ボクの願い。そもそも一人の人間の限界ってのはあって、絵描きにしろシナリオ・ライターにしろ旬があるのよね。それはだいたい 3 ~ 5 年。さっき上に書いたブランドの絶頂期と一致している。もちろん 10 年とかできる人もいるんだけど、そういう人は売れた人の中でもさらに少ない。
なので世代交代をうまくしていく意味でも、新人を随時いれて、それを育てて、もちろんものにならない人がほとんどなんだけど、我慢して新人を入れ続けて、育てて、3 年~ 5 年の間にキーマンを一人育てる。 そしてその人に 3 ~ 5 年戦ってもらう。その人はもちろん疲弊したり、天狗になって独立したり、流通に引き抜かれたりするかもしれないので、その間にまた 3 ~ 5 年戦える人を育てていく。
もちろんキーマンになって引き抜かれたり、天狗になって独立されちゃったりしないようにすることも必要だけどね。そういうキーマンには給料面では出し惜しみしないとか、仕事環境を整えるとか、不信感をもたれないようにするとか、いろいろ。
あと、スタッフの旬を持続させることに会社が役立つことが往々にしてある。ブランド・イメージをスタッフにつけるのではなくて、会社に着けることによって、例えキーマンが流行から少しずれてしまっても、それを会社全体で補うことができるし、キーマンだけに責任を背負わせなくて済むからだ。そして「全体で作っている」という意識を社内で共有することが大事だ。そうでないと、売れるとそれはキーマンのおかげという図式が出来てしまい、キーマン自身も自分の手柄だと思って勘違いしてしまう。これは別にキーマンを責めているわけではない。そうして独立してスタート時点は良かったけれどもすぐにダメになってしまうキーマンは多いのだ。実は会社の後方支援があってこそのキーマンの能力だったわけである。これはエロゲ業界だけじゃなく、コンシューマ業界でも同じこと(たとえばバイオハザードの人とか逆転裁判の人とか)。ゲームというのは多くのサポートがあって初めて一つの作品として成立するものなのである。

でもふと思ったけど、野球の世界とちょっと似ているかな、と思った。
一時期の巨人みたいに、有名・実績のある選手をどんどんと金にものを言わせてそろえるパターンと、広島みたいにちまちまちまちま育てては、大物になって来た所で巨人にとられちゃう(もっとも、給料が払えないというのもあるけどw)パターンとかと、なんか似ていると思ってしまった (^^;

p.s.
青文字のところを追記しました。

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  • なるほどですね。お金にプラスしてやりがいのある環境だったりとか、(自分より)優秀な人だったりとかあるのが理想ですね~ -- りーふ 2012-01-08 (日) 10:42:25
  • でもなかなかさじ加減というのでしょうか……その辺のコントロールは難しいですよね。 -- たまきん 2012-01-08 (日) 14:38:30
  • 「エースと4番は育てられない」という野球の野村監督の言葉がありますが、私はライター&原画家はエースと4番に匹敵するものだと思っています。尤もそうならば、なおのこと社内で!、なんでしょうがね。 -- Quiche? 2012-01-08 (日) 14:59:03
  •  まあ優秀な人材を育てるよりは、引っこ抜いたほうが効率がいいのはどの業界も同じで、そこに仲介のプロが存在するんでしょうね。エロゲ業界のことはよくわからないけれど、トラブルやもめごとがないのなら、適材適所で人材を生かせるという意味で育成を放棄するスタンスもありかもしれません。
     
     仲介手数料は業界によってもまちまちなのですが、僕の知っている一般企業の紹介料だと、良心的な所で年収の10%ぐらい、高いところで50%ぐらいだそうです。この紹介料は、基本的に紹介した人のギャラに組み込まれるため、非公開になることが多く、結果もめることが多いのだそうです。
     個人的には仲介手数料は正当な報酬なので、高額でもきちっと公開して納得してもらえばいいと思うんですが、日本では「形のないものに金は払うのがバカらしい」とのことで中々難しいそうです。

     野球の場合ですと、これも個人的な見解で、エースと4番に限らず全ポジションを引っこ抜くやり方もありだとは思いますが、育ててる球団が潰れたらどうするんだとは思います。狭い業界なのに。ああ、今気がついたんだけどエロゲも同じなのかしら。 -- 龍英 2012-01-08 (日) 16:52:16
  • Quicheさん
    エース級は育てられないかもしれませんね。彼らは勝手にどんどんと頭角を現し、業界を席巻していくでしょう。それはさておき、別に盗塁がうまい人、2 塁打をコンスタントに打てる人、ホームランは打てないけど打率が高い人、そういう人でもぜんぜんいいと思います。
    龍英
    仲介手数料に関しては、エロゲでもそれだけで食べてる人ってけっこういますね。ちょっとボクは相場が解りませんが。あと今ふと思ったのですが、野球にリトルリーグ、高校野球、大学野球などがあるように、同人がその役割を担っているのだとしたら、ひょっとしたら今のスタッフィングの構造も実はそんなに異常でもないのかなぁ?? -- たまきん 2012-01-09 (月) 00:19:53

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Last-modified: Mon, 09 Jan 2012 00:19:53 JST (1993d)