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やっぱりねぇ……

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日記、ぼちぼち再開。
なんだか精神的にgdgdで、結局仕事はほぼ、何一つ進んでいないというヤバい状況が続いている。
困ったもんだ。

んでまぁ、この記事。

別にここの情報が全てではないけれど、ここでも「無料で手に入るからやっているんであって、無料で手に入らなくなったら、そのゲームをちゃんと買ってくれるわけではない」という結論に達している。まぁ言葉はボクの意訳的なものがあるので、詳細は記事を読んでほしい。
一方のボクのコピーに関する記事がいくつかある。

やっぱり、どんなにコピーできないようにしても、買ってくれるお客さんが増えるというわけじゃないんじゃないかなぁ? でもだからといってコピーを防ぐ努力を止めるわけにはいかない。なぜなら、メーカーや流通が不正コピーを追求しないとなれば、正規のユーザーだって「じゃぁコピーでいいじゃん」と思ってしまう。
罪に問われないのであれば、人間はどんな悪いこともする。
結局、ボクらは売上本数が伸びるワケでもないのに、コピー対策に労力をかけているわけだ(つまり売上本数を増やすためにやっているんじゃなくて、減らさないためにやっていることになる)。
でもコピーできてしまうから(無料で手に入るから)、プレイをしている人っていうのも「お客さんになりうる」とは思うんだよね。だって興味がなかったらそもそもそれをコピーしようとは思わないわけで。
エロゲをコピーしてプレイするということは、少しは興味があるということだ。
ここで区別したいのが、貯めておくだけのコレクターと、CG をぶっこ抜くだけの人は別だと思う。もちろん彼らも好きな絵描きさん、好きなゲームってのはあると思うんだけど、こういう人たちは無節操にとにかくそのジャンルのコンプリートを追求する人たちだから、無料で手に入るならいくらでも手を出してどんどんコピーしていくと思う。
お客さんにしたいのは、コピーでもプレイしてくれる人たちだ。

ボクの中で一つの解が、「会員制」。
「うちのブランドに毎月 1000 円払えば、全てのタイトルがプレイし放題ですよ」っていう感じのもの。1000 円ってのはテキトーね。あくまでも例(汗)。でもこのビジネス・モデルは正直、2 ~ 3 年は赤字垂れ流し、サーバの維持費を考えると最初の 3 年で数十億円を使い込むことになる。コンシューマ・ゲームのように世界中に売っていける内容ならそれでもいいが、エロゲでは集められる会員数もたかが知れる。
もう一つがモバイル・コンテンツ。
そもそもインターネットにつながっているマシンは PC よりも携帯の方が多い。しかもその流れはもっと加速していくだろう。だからエロゲでもなんとかモバイル・コンテンツを取りそろえて、手軽な萌え、手軽なエロをユーザが手に入れられるような環境を整備したい。そしてそちらの方でお金を稼いで、開発費を捻出するという感じだ。

そんなこんなで、いろいろ売っていく仕組みも考え中である。
何かいいアイデアがあったらこっそりボクに教えてほしい<ヲイ
ってアイデアがあったらさっさと仕組みを作って、儲けちゃうよねぇ~~~。

  • メーカーファンクラブメンバー限定ソフト、なんていうのは絞り込み販売の先駆けのようなものなんですかね? -- へぽかる? 2008-11-20 (木) 00:59:23
  • どちらかというと、(通販も見越した)固定客の確保、ファンサービスの方が近いかも知れません。結局それらのソフトも P2P などに流されたら一緒ですし……。 -- たまきん 2008-11-20 (木) 12:08:33
  • どもども金銭難の正規プレイヤーです。ぼくとしてはコピー云々を考えるより作品の完成度や発売日を気にして欲しいですね。ぼくは金額に見合っていると思って買ってますし(でも出来れば無駄な攻略キャラを減らして安くして欲しい)、不正規よりも、もっと正規プレイヤー(不正規もプレイヤーですが)に目を向けて欲しいなと思いますね。 -- ぼくかけ 2008-11-20 (木) 21:11:04
  • おっしゃることはごもっともだと思います。ボクもゲームを作ることにだけ注力して、コピー問題のようなことは経営陣が考えて欲しいと思っています。ただコピーを防ぐことも正規プレイヤーに目を向けていることの一つではあるのです。今、少なくともエロゲ業界の総売上は減少方向にあります。これはコピーだけの問題ではなく、エロゲでしか満たされなかった様々な欲求がアニメや漫画、ラノベなどに流出し、より安く、そして苦労せずにエロゲと同じような効果を得られることもあると思います。それとボクの立場が、ある意味もうクリエーターだけではなくて、運営とかマネジメントといった分野に半分身体が浸かっており、これらのことを全く考えないわけには行かなくなっているというのもあったりします。そんなわけで、業界全体のことも考えていかないと、そもそもゲームすら作れなくなってしまうんじゃないかなぁという危機感を抱いています。不正ユーザーの数を減らすことは、クリエイターたちが思い切ってゲーム制作に取り組める環境作りの一つだとボクは思っています。なので上記のような話を日記に出してみました。あと、アレなんですよね、ゲーム制作の方はあまり書けないので、こういった話が多くなってしまうと言うのもあります(汗)。本当はボクが今作っているゲームで、「キャラデザ、こんなのあがってきたよ!」とか「今日はこういうシナリオをこんな風に変えてみたよ」とか「こんな SE 作ってみたよ」とか書けるといいんですが、データは会社のものですし、守秘義務もありますし、その辺は生暖かく見守ってくれると有り難いです。 -- たまきん 2008-11-21 (金) 01:04:52

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Last-modified: Mon, 10 May 2010 00:22:31 JST (5094d)