こぼうず

一号線沿いに入り口が小さな豚肉料理を出す店があるのは、何度もその前を通ってて知っていた。入り口が小さいというのは、ちょうど茶室のようなものを思い浮かべてもらえればわかりやすいと思う。しかし茶道ならともなくポリシーも考え方も生き方も異なる人々が出入りする場所を、このように小さくするのはただ不便なだけではないかなどと思いつつ……(ぉ。

店の名前は『ぼうず』。ランチは一種類しかない。塩麹桃豚の炭火あぶり焼き定食のみ。
行ったら満席だった。
でも『こぼうず』という姉妹店があるのでそちらを覗いてみてはどうかと言われる。それは知らなかった。というわけで、行ってみるとそこもランチは豚テキのみ。ストイックである。

料理人は若い人で接客は気前の良さそうなおばさんだった。料理人のお母さん? とか思ってしまったw
真相は謎。
頼むモノは一つしか無いので、ただ待つだけである。ご飯はお代わり自由で玄米。
出てきた豚肉はとても柔らかくて甘くて、焼き加減もとてもうまい。フワフワしている。変な言い方だけど、口の中での噛み応えというか蕩け具合というのがホントにそう感じるのだ。これは多分に少し粘り気のあるタレにも秘密があると思った。

まー、ご飯が進む。
しかし玄米の炊き方は米粒が潰れてしまっていた。おそらく柔らかくするためだろう。
一晩つけておくとか、蒸らしに時間を掛けたりすると粒のままでも柔らかくて白米と遜色ない食感まで持って行けるのだが、そうしている外食店に出会ったことはないので、おそらく時間とコストの問題で出来ないのだろう。

豚肉、堪能しました。