スズキ スペーシア

友人が車を買いかえた。車種はスズキ スペーシアダイハツが開発したタントにお客を奪われたためにスズキが起死回生を狙って作ったトールワゴンである。一代目(パレット)は鳴かず飛ばずだったが、二代目は名前を解りやすく「スペーシア」と変え、登場。その売れ行きはかなり好調と言うから、名前ってのは大事だなと思った。
考えてみれば、ダイハツのタントも、その名前(たんと入る)からゆえである。
で、さっそくスーパー銭湯に行こうと言うことで、納車その日にその車を運転させてもらえることになった。走行距離わずかに 28km(ぉ 慣らしも兼ねて丁寧に運転せねば。

友人が買ったのはターボ車。
そして今回の搭乗者の体重だが、 100Kg 級が二人、80Kg が一人、50Kg が一人の 4 人乗車だった。これはさすがに軽にはキツいだろうと思ったのだが、スペーシアはそんなのなんのその、グイグイ走る。すげー!! 今の軽ってこんなにトルクフルなのか!? 80km/h なんてすぐに出る。これは快適。科学の進歩ってすごい!!
しかも窓も広いし、見通しもいいし、右左折時の A ピラーはまったく邪魔にならないし、ほんとよく出来てるなぁ。

そしてこのスペーシアはエネチャージ搭載である。リチウムイオン電池を鉛バッテリとは別に持ち、電装品(おそらく灯火器類、メータなどだと思われる。エアコン本体やスパークプラグなどは従来の鉛バッテリだと予測)をリチウムイオン電池でドライブする。そのために回生ブレーキがあるっぽい?<よくわかってない
回生ブレーキが働くと充電ランプがともる。ただ普通にブレーキを踏んでも光らないので、回生ブレーキではないかもしれない。あと気になるのが、鉛バッテリへの充電も必要なわけで、充電系統が二つあるんだろうか?

エコな運転かどうかはメータで解る。メータを星状に取り囲む LED が緑ならエコ運転、青だとあまりよろしくないらしいが、青の先があるのかは解らなかった。ひょっとしたら赤もあるのかもしれない?? またエンジンを切ったときに使用した燃料とエコ運転の点数が表示される。ボクは今回の運転は 78 点だった。

気になる所と言えば、0 ~ 40km/h の加速中に軽独特のビビり音があること。この音を聞いた瞬間、「あ、軽だ……」と、現実に引き戻されてしまう。そしてもう一つが 13km/h でエンジンがオフになるアイドリング・ストップ。ボクは車が停車する瞬間、ブレーキの前のめりになる G を和らげるために、若干ブレーキ・ペダルを浮かすクセがある。するとそのちょっとした動作で、せっかく止まったエンジンが動き出してしまうのだ。
そのままブレーキ・ペダルを踏みっぱなしにしていればいいのだが、そうなると止まる瞬間、G でガクンと身体が前に押し出される。これがなかなかうまくコントロール出来ず、この G をなくそうとするとどうしてもエンジンがかかってしまうのだ。ただ 1 回だけ、ブレーキ・ペダルを浮かしてもエンジンがかからない場面があって、その条件がわかれば止まるときも綺麗に止まれるのになぁ。コレばかりは練習あるのみのようだ。

そんなワケでスズキ スペーシア、びっくりするほど出来がイイ車だった。とにかく、330kg も車重が重くなっているにもかかわらず平然と 80km/h まで加速するトルクには脱帽。そして乗り心地も「あ、これなら遠乗りでも疲れないかも」と思わせる、ソフトな当たり。少なくとも街乗り速度域では 8 時間運転しても問題ないだろう。
高速走行は今回はおこなわなかったので、高速道路で何時間も旅行する……という場合はまた別かもしれないが。いやいや、軽、あなどれじである。っていうか、ここまで出来がいいなら、軽の税優遇はますます疑問を抱かざるを得ない。なお Youtube はスペーシアの CM で使われている曲の原曲。

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