知人からおもしろい記事が送られてきた。まぁ、百聞は一見にしかず、まずはその記事と動画を見ていただきたい。
これは IT 系の打ち合わせでよく起きることを、非常に解りやすい事象で説明している。つまり 100% 不可能なことを要求しているのにもかかわらず、「コンピュータならなんでも出来る」もしくは「コンピュータのことはよくわからない」などの理由で、可能だと思い込んでいるのだ。
一時期有名になった「顧客が本当に必要だったもの」も、まぁ、構図は似たようなものである。
そしてゲーム業界でもこのような会議やクライアントからの発注はよくある。
困るのが、本来我々開発者の味方をするべき同じ会社の営業も、「○○さんなら出来ますよ」とかいって、クライアント側に回ることだ。営業もコンピュータに詳しくない人間が多い。そしてクライアントの要求を満たすことを第一と考えているので、どうしてもそのような対応になってしまう。
ゲーム業界にいる以上、コンピュータのことは勉強してくれとボクは常々思っているのだが……なかなか世の中うまくはいかないのよね。ボクは今コンシューマ系の会社にいるが、本当にものを知らない人がたくさんいてびっくりする。それでどうやってゲーム開発をしていたのか、首をかしげたくなることもよくある。それでいて、思い通りに行かないと他人の所為にするひとも多い。それ以前にあなたのマシンは正常だったのか? 何か余分な操作をしていないか? あなたの作ったものに間違いはなかったのか? ネットワークの環境は? 使っているツール類の不具合は? などなどそれらを精査して、初めて他人を疑うべきなのだ。
とはいえ、ボクもコンピュータ以外のこととなると、同じようなことをしていないかってことはいつも気をつけなければいけない。
有難いことにボクはシナリオや音に関しては知識と技術をある程度有しているので、おそらく大丈夫だと思う。しかし絵となると、そうもいかないだろう。おそらく色々な迷惑をかけていると思う。このビデオを見て笑うのは簡単だが、自分の胸に手を置いて同じことをやっていないか顧みることは大切な事だとおもう。