しゃぶ葉に見るすかいらーくのパワー

晩飯を食おうということで、西に向かった。中華とりわけ万豚記に行きたかった我々は、国立の万豚記を目指すことになった。ところがあの辺、駐車場がまったくないのね! うろうろして、ようやく谷保駅近くの商店街に見つけ、そこから歩いて向かった。

そしたらもう閉まってやんの。マジか……。
移動するのめんどくさいぞ……と思いつつふと万豚記とは 180 度反対に目を移すと、しゃぶ葉の看板が見えた。しゃぶ葉かぁ……まぁ雨も降ってるし、いいか。

というのが、しゃぶ葉に入ったきっかけである。
ちなみにしゃぶ葉は安かろう悪かろうのイメージがボクの中にあり、今まで避けてきた店でもあった。

さて、果たしてそれはボクの印象通り安かろう悪かろうの店ではあった。
しかし安いなりの工夫がいろいろ素晴らしくて、目を張った。

まず基本、全てセルフだ。ご飯も野菜も飲み物も全て自分で持ってくる。
寿司と肉だけ注文する。
野菜はかなり粗悪品。そもそも水分が飛んでてパサパサだし、ネギに至っては風味も失われている。がしかし種類は豊富でキノコ類も充実、パサパサの野菜も鍋に入れてしまえば水分を吸うのでちゃんとしんなりする。生でさえ食わなければ基本問題ない。もっとも野菜そのものの味はほとんどしなくなっているが。

肉も同じく大した事はないが、かといってクズになってしまうような肉ではない。

ドリンクバーはなんとお酒もある。自分でオリジナルのカクテルを作ることも可能だ。さらにかき氷、ソフトクリームのみならず、白玉、葛餅、ベルギーワッフルも食べ放題だ。子連れには嬉しいかもしれない。

そんなわけで、内容は広く深くという感じで、すげぇなぁと思った。もちろん肉や野菜などはボクがお気に入りのしゃぶしゃぶ食べ放題の店『ゆず庵』の方が確実に上である。がしかし、①内容が充実、②さらに自分で取りに行くから待つこともない、③そして圧倒的に安い(ゆず庵の半額くらいだ)というしっかりとしたビジネス モデルが確立されたお店だった。

で、帰ってから調べたら、すかいらーくグループなのね。今までのノウハウの賜物というところなのだろう。しゃぶ葉はしゃぶしゃぶ食べ放題の店としては後発のお店だが、研究に研究を重ねて満を持して営業している感じをボクは受けた。ほんと外食産業ってすげぇなぁ。

ただやはり安い店だけあって、申し訳ないがお客の民度は低めだ。ドリンクバーなどは汚いし、お客もうるさいし、落ち着いて食べたいという人はどうしても向いてないだろう。