知り合いの音楽団がいろいろ IT 関連の環境が不調なので見に来てくれと言うことで、行ってきた。簡単に言えば PC のユーザーサポート的なことである。主な課題は以下の通り。
- どの PC からもLAN に対応してないプリンタに出力するようにしたい
- とある PC がとても重いので改善したい
- とあるノート PC のオートログオンをなくしたい
なんか他にもいろいろあったが、主にこんな感じ。
1 は USB でプリンタとつないでるマシンを共有プリンタとすることで、他の PC からも印刷できるようにした。
2 はボクが触った感じ、特に異常がなかったのでどうすることもできなかった。別に遅くもないし。ただ重くならない使い方をアドバイスをしてはおいたが、これらのアドバイスはセキュリティにも関係するので難しい所である。
3 はノート PC なのだが、買った時の担当者がパスワードなどを設定してしまい、ログオンできないものの、何故かその後再起動すると自動ログオンが働いて使えるようになるという症状で、常に使えるようにして欲しいというもの。
Windows 8.1 は自動ログオンの設定がコントロール パネルのシステムからできるので、自動ログオンを解除し、さらに別の Administrator アカウントを作成、パスワードのわからないユーザを削除した(旧担当者の何かが残っている可能性もあるため)。
まぁだいたいはこんな感じ。
で、思ったのだが、上記のような知識がない事務所ってたくさんあるとおもうんだけど、みんなどうしてるんだろうなぁ(汗)。
- 今夜のヘビロテ -> Give It Up Turn It Loose / En Vogue
そうですね、ご指摘の通り、確かにスクリプトを経験していれば、発注もイイ感じになるような気がします。
まぁでも今、ライターにスクリプトをやらせると、若い子は逃げちゃいますけど(爆)。
システムまで手を入れてのパワーアップが実現するなら大歓迎ですが、その分の予算はPVにでも突っ込んだほうが間違いなくいいのでしょうね…← BGM周りの質を上げたってそれで購入意欲が出る人はおろか、それにをちんと評価できる人が何人いるかでしょうし。
ただ、現状のシステムのままでもまだまだ、ちゃんと作品クオリティに跳ね返る演出効果を得ることができると思うんです。「翼をください」では朝のシーン、昼食シーン、部活シーンと専用の曲を用意して、毎回それを鳴らすことでリズムを作ってみえましたよね。これを利用して、一輝が取り憑かれて皆が「顔色悪いよ」と言うシーン(初日)では、いつもの曲を流すことで違和感が抑えらています。逆にやすらが消えた朝は敢えていつものBGMを鳴らさずにその深刻さを暗示したり。これは、従来システムながらも曲の発注と運用で狙った表現効果を実現している例だと思います。
しかしこうして踏み込もうとすると、どういう意図のためにどんな曲を用意するかをきちんと考えなければいけない訳です。しかも、必ずしも考えれば皆ができるものでもないし、ノウハウが何らかの資料化されているものでもない。音屋に金を積めたとしても音楽知識だけでどうにかなるものでもなく。こればっかりは、BGMの役割を意識しながら作品を読んだり作ったりするしかないと思うんです。
…ごめんなさい、非常に偉そうなことを言いました。ただ、現状の質がとても高いので、どうしてもその一歩先も期待したくなってしまいます。
そこはやはり通り一遍な発注のしかたをしているのが大きな原因でしょうか。悲しいシーン、日常のシーン……とか。で、今スクリプトを入れている雰囲気に合わせて曲を鳴らせば OK みたいな。とはいえシーン専用の BGM を用意するのも難しい。
TV アニメのように BGM が 50 も 100 もあれば解決できるかも?
必ずしも専用シーンの曲で解決できるとは思わないです。「何のためにここで専用曲を?」ってケースもよく見ますし。ただ、BGMの扱いが上手い所はBGMから得られる情報がとても多いと思います。通り一遍ではなく、使い方まできちんと考えて発注できているということなのでしょうか。それをシナリオが上がっていないような発注段階でやるとなると難しそうで、腕や経験の差が出そうだとは思います。ハウツー本とかあるものでもないし・・・
ライターが発注するのがいいんですかねぇ……?
ライターに音楽の感性があれば、鳴っている所を一番想像しやすいので良さそうな気がします。逆に言うと、シナリオライティングとスクリプトをやったことがない人は明確に不利かもしれないですね。
いえ、私の印象としては全く逆で、確かに今のエロゲでは発注側の能力がBGMのクオリティを制限しているような音をしばしば聴きますが、ですがそれでもエロゲのBGMはBGMとしてかなり優れていると思います。相反するといってそう過言でない、長い時間鳴らされることへの対応と、ある情景を積極的に描いていくことをきちんと両立できています。これほど力ある旋律を耳にする機会の多い界隈は珍しいです。確かに現状で色々問題はあるのでしょうが、音屋さんがこうして今のスタイルに対応してこれほどの音を作ってこれるのですから、そこそこ以上は成功しているのではないでしょうか。
だからこそ気になるのが、シナリオとか絵とかその他演出とか色々進化しているのに、BGMの使い方だけは目立った進化をしていないんですよね。せめて演出重視・BGM重視を打ち出しているブランドだけでも、新しい何かが見られたらなぁ、と。尤もその手の演出でよく面白いことをやってくる大和さんや大川さん(Lump作品含む)で慣れてしまって他が色褪せて見えるというのはあるのでしょうがw
使い方の方ですか。それはシステムが固定されているからなんでしょうねぇ。
その辺はボクのところも特に使い方はあまり進化してないです。あぁ、Type Moon さんのはボクはちゃんとプレイしたことはないんですが(プレイしている人と同じ部屋にいただけ)、BGM の切り替え方がなんか面白かったような気がしました。
この辺、一般ゲーの方が凝ってて色々やってますよね。
PCなんてまだ使い手が知識を備えてて自分で対応してくれるほうです。
産業界なんてねぇ・・・最近あっちこっちの工場で爆発とか起きてますよね。あれ、上の世代が退職して基本的な保守の意味をちゃんと分かってる人がどんどんいなくなってる為です。
そっちはなおさら専門業務なわけですから、しっかり勉強して欲しいですね(汗)。
予算の削減とか電子制御化によるブラックボックス化などもありますが、権限の明確化で迂闊に触れなくなっちゃってる一面がありますね、責任的な意味で。ただ、そこを引き締めるなら外部に投げることが増えるんだから、予算の削減と同時にやっちゃいけないとは思いますが。
全く余談ですが、大和さんなどごく一部を除いてエロゲの人にはBGMの役割についてもっと関心を持ってほしいと思います。ITや産業機器、あるいは音楽それ自体を学ぶのに比べて、体系化された知識がないから大変だとは思うのですが…。
なるほど、そういった障壁もあるのですね。まぁ、過渡期であっていずれは見通しよくまとまるとよいですが……。
BGM についてですが、ディレクタ/プロデューサ クラスに音楽や音に関して無頓着もしくは知識がない人が多いため、どうしても発注がうまく行ってないようですね。昔から MIDI 音源と FM 音源と区別がついていなかったり、「あぁ、世間の人の耳ってそういうものなのか」と 20 年以上前に驚いたことがありますが、まぁ悪い言い方をしてしまえば、どうしてもお里が知れてしまう。
逆に声優なんかには詳しいようですが、ボクはそっちはめっきりわかりません(^^;(演技力などは見分ける能力はあると思っていますが)
また、今は BGM 作成者は外注であることが多く、作品のすべてを知って曲を作っているわけでもありませんから、ここもまたどうしようもないところでして、音に詳しくなければ音屋に設計してもらうとよいのでしょうが、ではどうすればいいのか、ギャランティはどれくらいになるのかということで結局ご破算になってしまう(^^;
ただ音屋がエロゲ ブランドを立ち上げることは多いので、決してそういう作品ばかりではないとは思うのですが……(Key さんや Leaf さんなんかは社長やディレクタが作曲家ですし)。
なんか長くなってしまいましたが、この辺で(汗