全然関係ないけど、信長が本能寺で討たれずに、そのままユーラシア大陸をヨーロッパまで征服するシミュレーション ゲーム作りたいんだよね……。
でもそのためにはスゲーいろんなこと勉強しなくちゃいけないよね……orz— 宇奈月けやき (@UNADUKI_Keyaki) January 17, 2016
以前、こんなツイートをした。
このゲームはとんでもない規模になるので、ボク自身が個人でなにかするということはないのだが、アイデアとしては面白いなぁと思っている。で、なんとなくこの企画を考えていて思ったのだが、織田信長が天下を統一した場合、天皇制はどうしただろうか?
あくまでもボクの知識からでしか測れないが、鎌倉幕府や室町幕府は天下を取ったとは言え、天皇制を廃することはなく、別政府とした。
信長の足利義昭の扱いを見るに、信長としては別に天皇制を残そうとは思っていなかったのではないかと、ボクは考えている。つまり、天皇も廃し、自分が完全に国家元首になるつもりでいたのではないか。
そこで第六天魔王である。
Yahoo! 知恵袋ではあるが、以下になかなか解りやすいものが載っていたので、参考になると思う。
つまり太平記(1300年頃成立?)や沙石集(鎌倉時代)などによると、仏教よりも神道が下という記述があるのである。これは成立した年代を見ると解りやすく、ちょうど頼朝が朝廷から距離を置いた時代で有り、その結果かどうかは解らないが武士は神道というよりは仏教寄りになり(言葉も鎌倉時代にずいぶんと京言葉から作り替えられた)、また天皇側を貶めるという意味でも、上記のような書物が成立していったのであろう。
つまり、信長自身が第六天魔王を名乗ることによって、天皇よりも上の存在であることをアピールすることが出来るわけである。
では何故こんなめんどうくさいことをする必要があるか?
それは、日本元首の正当性である。良くも悪くも天皇家はそれこそ弥生時代くらいからずっと受け継がれてきた。戦国時代では弥生時代とかそういう認識はなかったとしても、遥か昔から天皇家が日本の元首を務めてきたことは解っている。
となると、いくら戦争でムリヤリ天皇家を打ち倒して、「はい、今日から信長がこの日本の元首ですよ」と言ったところで説得力に欠けるだろう。しかしながら、この天皇家の伝統に敵うのは簡単なことではない。
欧米ではそもそも国がなくなってしまったり、国家元首が別の血筋の者だったりすることはよくあることだが、日本の場合はそうではない。日本の場合、政権がひっくり返るようなことがあっても、それは天皇が打ち倒されるのではなくて、その時に政権を握っていた存在が打ち倒され、天皇はそのままであることが多い(もちろん、天皇の座を狙った謀殺などは明治まであったが、それは天皇制を変えるという動きではない)。
そんなわけで、かのアメリカもそうしたように、日本から天皇をどかすのは、非常にめんどうくさいのであるwwww
つまり信長は別におごり高ぶりで第六天魔王を名乗ったわけではなく、ちゃんと意味があって名乗っているのだろうなとボクは思っている。存外、明智光秀なんかは気付いていたのではなかろうか? なんてそれは言いすぎかw
まぁ万が一、信長が世界を統一するゲームを作る場合、この辺の天皇の問題は取り扱わないのが吉だろう。そんな、与太話。
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