IT 系の打ち合わせでありがちなこと

知人からおもしろい記事が送られてきた。まぁ、百聞は一見にしかず、まずはその記事と動画を見ていただきたい。

これは IT 系の打ち合わせでよく起きることを、非常に解りやすい事象で説明している。つまり 100% 不可能なことを要求しているのにもかかわらず、「コンピュータならなんでも出来る」もしくは「コンピュータのことはよくわからない」などの理由で、可能だと思い込んでいるのだ。
一時期有名になった「顧客が本当に必要だったもの」も、まぁ、構図は似たようなものである。

そしてゲーム業界でもこのような会議やクライアントからの発注はよくある。
困るのが、本来我々開発者の味方をするべき同じ会社の営業も、「○○さんなら出来ますよ」とかいって、クライアント側に回ることだ。営業もコンピュータに詳しくない人間が多い。そしてクライアントの要求を満たすことを第一と考えているので、どうしてもそのような対応になってしまう。

ゲーム業界にいる以上、コンピュータのことは勉強してくれとボクは常々思っているのだが……なかなか世の中うまくはいかないのよね。ボクは今コンシューマ系の会社にいるが、本当にものを知らない人がたくさんいてびっくりする。それでどうやってゲーム開発をしていたのか、首をかしげたくなることもよくある。それでいて、思い通りに行かないと他人の所為にするひとも多い。それ以前にあなたのマシンは正常だったのか? 何か余分な操作をしていないか? あなたの作ったものに間違いはなかったのか? ネットワークの環境は? 使っているツール類の不具合は? などなどそれらを精査して、初めて他人を疑うべきなのだ。

とはいえ、ボクもコンピュータ以外のこととなると、同じようなことをしていないかってことはいつも気をつけなければいけない。
有難いことにボクはシナリオや音に関しては知識と技術をある程度有しているので、おそらく大丈夫だと思う。しかし絵となると、そうもいかないだろう。おそらく色々な迷惑をかけていると思う。このビデオを見て笑うのは簡単だが、自分の胸に手を置いて同じことをやっていないか顧みることは大切な事だとおもう。

10 thoughts on “IT 系の打ち合わせでありがちなこと”

  1. ニトロさんはBGMでは意外にもそんなに攻めないイメージですね。Type-Moonさんはそもそもエロゲの新作作ってください(

    アリスソフトさんですと、こちらの界隈では未だにアトラク=ナクアが一番の人気だと思われますw やっぱりストーリーパート100%のノベル系ゲームであるところが大きいのではないのでしょうか。

  2. TimepieceEnsembleのBGM元ネタ見ましたが、やはり普段から沢山の良質な音楽を聴いていて音のイメージを多く持っているのが、実使用を見据えてチョイスする余裕を生んでいると思います。そこに、いつか絵の発注でお話をされていたと思いますが、「必要な絵」ならぬ「必要な曲」をきちんと計算して組み立てるというスタイルになっているのだと思います。言うならばシナリオ構築でやっていることをBGMの指定でもやっているような感じなのですが、シナリオライターで音楽をそのように扱えるだけの余裕がある人は少ないだろうと勝手に思ってます。

    そういう意味では過去のほうがむしろ、シナリオも音楽もって人は多かったのでしょうね。最近は間違いなくBGMの楽曲の質は上がってきてはいますが、作品の要素として楽しめるBGMを持つ作品はむしろ減ってきたと思います。

    ちなみにピアノアレンジはピアノという単一音源故かこの影響をもろに受けてまして、過去は例えばこんなの(sm20859960)みたいなのもあって、BGMの二次創作であると共に作品自体の二次創作と言えるものもよく転がっていました。この手のものが消滅したのはニコ動の普及が大きいですが、「ああしたい、こうしたいと思える作品がなくなった」と、何故かクラシック畑のピアノアレンジャー複数が言っていたりします。

    1. 曲を聴いて、映像が思い浮かんで、そこから話が出来るなんてこともあるので、ボクのゲーム作りにおいて音楽のウェイトは大きいのでしょう。エロゲの音楽と言えば、types ってところのがすきだったんですが、あそこは今どうしているんだろう……。ボクは聞いたことはないのですが、今だとニトロ+さんとか Type Moon さんの音楽とかはダメです? 萌えゲーよりもストーリーモノを作ってるところの方が食指が動きそうな気がしますが。あとはアリスソフトさんとかはどうなんでしょ。

  3.  私が大和さんでいつも凄いと思うのは、BGMが指示から運用まで一元的に管理されていることです。例えばゲーム中の異なる日において、起床・登校・昼食・放課後とそれぞれにほぼ必ず同じ曲が充たる(そしてそれが綺麗にはまっている)とか、使われ方がごく初期から考慮に入っていないとこうはならず、他の人にはなかなかない特徴だと思います。そして同じ人が「いろは」の複数曲セットでの超ロング運用もやれば、完全にこなみ曲のGirlMeetsGhost!を抄ルートラストにぴたりと嵌めたり。単なるパターン化でなくて感性も伴っていて脱帽です。

     私はピアノ弾き(もちろん趣味)から、同人のクラシックピアノアレンジでエロゲ曲のアレンジを聞いたのを機に初めてエロゲに触れたという、エロよりストーリーより何より先にBGMから入っているという変な人ですw 思うに、エロゲのBGMはストーリーとの連携に支えられていると共に、ノベル系ゲーム故の要求にも揉まれて、BGMとしてある面でかなり高度なものを持っていると思います。強固な旋律主題が作品中の要素と直接結びついていて、その要素同士の作品内での絡み合いとの組み合わせによって、クラシック曲以上に各主題(BGM)に濃密な関連性を構築している。それはエロゲが作品としてどれくらいの格を備えることを狙うのかによっては要求するのは過剰であるとは思うのですが、他にこんな音を鳴らすジャンルを知らないというただ一つの理由でどうしても期待してしまっています。

    1. お褒めは有難いのですが、そこまで深い考察をして作っているわけではないです(^^; 頭の中で完成形が有り、それにそって作っているだけで、それがまぁ他と違った味を出しているのかもしれません。ボクが作るゲームはいつも音楽だけは褒められるので、作曲家さんだけじゃなく、一応ボクのセンスもあるのかもしれませんが……(汗)。
      エロゲの音楽の可能性については、ボクはそこまで考察したことはありませんが、エロゲの世界は何故か音屋が社長をしていることも多く(Leaf さんとか Key さんはもろにそうですよね)、Quiche さんの期待はけっこう叶うかもしれませんね。

  4. あ、「評価」という表現は良くなかったですね。「顧客が本当に必要だったもの」を知ってたので、それに引きずられた書き方をしてしまったかもです。

    曲発注とシナリオが同じ人の筈なのに曲の狙いと使い方が全然噛み合っていなかったり、発注側も作曲側もメンバー変わってない筈なのに前作までの長所を尽くかなぐり捨てた音だったりと、楽曲の出来としてよりBGMとしての側面で謎の崩壊を起こす例は結構有名所でもたまに見ます。こういうのを見ていると、BGMに関して、バックグラウンドで鳴っている音楽として以上の評価があまりなされていないような印象を受けるのですね。この記事に合わせて言うなら、BGMを発注して使う立場なのに、BGMへの意識低いよなと思うわけです。学べば生きる定跡もなく、また音楽性への理解を高めることと必ずしも直結しているものではないと思うのでしょうがないかなとは思っていますが。

    1. 意識が低いのは、音周りに関してはクリエイターの中でも解る人は少ないからだと思います。そのため、どうしても曖昧な指示になりがちのようです。なのでご指摘のように、作曲家のセンスが良いと、逆にその曖昧さが化けることもあるのですが……。ボクの場合は音と映像を同時に思い浮かんでいるので、その作品に合う音作りをしているように心がけています。
      BGM は大事ですが、生かすも殺すもスクリプトなので、昨今このスクリプトにじっくり時間をかけることがまったく出来ていないので、悔しい思いをしています。

  5.  製造業で製品開発とかやってますが、まー似たようなもんですよ。作るものが具体物なのでマシには済んでいるとは思いますが、営業が相手の立場に立つ、とか一緒ですww

     エロゲの音、というかBGMについては、聴いているだけで分かるレベルでも色々と面白い例がコロコロ転がっていますね。基本的には発注側がBGMの評価をちゃんとできていないというのに尽きると思うんですが、逆にそれが故に作曲側が好き放題やっていい音を作っているものもよく見つけます。

     TimepieceEnsembleは、BGMをどう充てるかのセンスもかなり良いと感じました。似たようなハウス系を5曲も用意してしっかり使い分けている面もそうですし、本来の運用外に充てているBGMも選択悪くないなぁと。スカルラッティのソナタを終盤多用してたのはもう1曲用意するのもありだったかなと思いましたが、抄ルートのラストで単純にNightSwallowtailに頼るのではなく、本来はこなみ曲のGirlMeestGhose!をよく持ってきたなーと。

    1. どこの業界もあるのですね……いや、あるのだからこそ、こういう動画が生まれたのでしょうけどw
      思うにボクはゲーム業界にいてよかったと思います。これが車とか航空業界とか、あと医療関係じゃなくて本当によかった。人命に関わりますからね(汗)。
      BGM についてですが、ボクはゲーム音楽は PCM 全盛になってから聞かなくなってしまったので、今のゲーム音楽を評価できないです……。ゲームをやるときも BGM を OFF にして、自分の好きな曲をかけてしまうのです(そもそもシミュレーション・ゲームしかやらないので)。
      Timepiece Ensemble はスクリプトは本当になんというのだろう、駆け足で入れるしか時間がなかったので、何ともお恥ずかしいのですが、共通の 24 日まで・ななみルート・十和子ルート・抄ルートはボクが BGM と SE を入れています。

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