(関連記事:ゲームデザイナーの死、ねぇ、ゲームの目的、ソーシャル ゲームの値段設定がひどい)
おおおおお、いい課金方法を思いついた!次のプレゼンでぶつけてみよう。あー、しかしほんと客からいかにお金を巻き上げるかって観点でゲーム作るのは、ほんと胸くそ悪い。
— 宇奈月けやき@ネタ考え中! (@UNADUKI_Keyaki) April 19, 2016
3 月と 4 月は企画書をずっと作っていた。その中でエロゲの企画書は一本だけで、あとはスマートフォン用の企画書だ。このスマファ用企画書の問題点は「ゲーム性」よりも「集金性」を考えなければならないところだ。
かつてゲームの企画というのは「独自のゲーム性(ルール)」を考える必要があった。そしてそれが面白ければ、それが「集客」になった。
同じシューティング ゲームでも、ルールがメーカーごとに違い、地形や攻撃パターン、画面の派手さ、よける楽しさ、リズム……それぞれが「独自」のゲームを作り上げていた。その独自性がなければ、新しいゲームとは言えなかったし、新作を作るときは新しい要素を入れなければならなかった。
一方、スマフォいわゆる「ソシャゲ」と言われている部類のゲームは、そうではなくて売れているゲームの要素が入っていなければそもそも NG だ。ゲーム性ではなく、いかにお客にお金を使わせたくなるようにさせるか。「○○の△△っていうシステムが売れているんですが、このゲームではそれは入っていますか?」と、クライアントは平気で言ってくるのだ。
その中でも特にガチャとカードは必須だ。
ソシャゲの要素はほぼパチンコ、パチスロと同じである。
つまりパチンコ、パチスロは完成されたものなのだ。そしてゲームもそうなりつつあるというかそうなってしまった。
まぁ、この辺のことは上の関連記事に全て書かれているので、今更また同じことを書く必要はないだろう。
まぁでもガチャなしでいかに運営するかってことを、ここ2週間ほどずっと考えてた。正直パチスロ式から脱却したい。
— 宇奈月けやき@ネタ考え中! (@UNADUKI_Keyaki) April 19, 2016
で、今回はいわゆる「ゲーム性」を考えるべきとう観点からソシャゲの企画を考え続けた。課金方法も従来とまったく異なるし、ガチャはない。また、ガチャのあるゲームも考えたが今までのガチャとはまったく異なっていて、それでいて終わりが見えないようにしてある。
ボク個人的には、この企画は是非上層部に通してもらいたい。
実はこれらの企画はボクが一人で勝手に作ろうと、温めていたものだ。
ガチャがなくても大丈夫なんじゃないか、という気持ちを持って作ったもので、あとはちまちま一人で作って、一人でサービスして観測してみたかったものだ。
たまたま会社から、「なんか企画ない?」って言われたので、PowerPoint で清書して提出した。
これらが商業ベースに乗って、本当にちゃんとお客さんが楽しめるなら、新しい前例が作れるんだけど……。
だいたいゲーセンで100円で30分以上遊べる、ライダースナックでカード1枚30円という金銭感覚なのに、ガチャ1回500円とか、頭おかしいだろ。ほんとどうかしてる。
— 宇奈月けやき@ネタ考え中! (@UNADUKI_Keyaki) April 19, 2016
上のツイートがだいたいボクが考える「ゲームの相場」だ。但し勘違いしないで欲しい。上のツイートの場合、「無料でゲームはできない」。ライダーカードを引くには必ず 30 円が必要だし、30 分以上遊ぼうと思ったら 100 円がかかることに気をつけて欲しい。
でもそもそも無料で遊べること自体が、ゲーム会社として本当はやっては行けないことだと思う。
ただ、今更後戻りはできないだろう。本来お金を払ってやるべきゲームを無料だとお客さんに思わせてしまったのだから。
ゲームは有料だと思ってくれている人たちに、良いゲームを提供し、正しい対価でゲームをプレイしてもらうようになりたいものである。まぁそのためにはやっぱり自分でお金を貯めて、自分のお金でゲーム創るしかないんだけど……一億円ってなかなか作れないね……orz
エロゲだと 2000 万くらいでいいんだけど、それだと一作だけで終わってしまう。ゲームを認めてもらうには 3 ~ 5 作品は自分の信念のゲームを作り続けなければならない。
それにはソフトの売上げ費も含めて一億円くらいかかると思うんだよねぇ。
ネット対応を考えると三億円くらいか……。
生きているウチには無理そうだな(汗)。
ちなみに余談だが、ライダーカードはあと 1 枚や 2 枚で全種類がそろう所まで来たら、販売元に問い合わせると、その足りないカードをもらえたのだという。今のゲーム会社も、少しは見習ったらどうだろう。
- 今夜のヘビロテ -> The Seventh Seal / Van Halen