Google 検索のすごさ

去年の 8 月に Windows 8 をインストールしてからと言うもの、検索エンジンはずっと Bing を使い続けている。理由はデフォルト設定のまま変えてないだけだ。同時に Bing がどこまで使えるかというのにも興味があった。確かに普段使っている分には Bing でも特に困ることはない。前にもどこかで書いたかもしれないが、Bing はどうも Google よりも一般向けにしているっぽい。
それは特に一般の世界でも使われているオタク用語を検索すると顕著である。あと一般の世界でも使われているエロワードもかな。Google ではおそらくアクセス頻度やリンクされている数を正直にカウントして検索結果を出しているように見える。なので一般的な言葉でも、ネットスラングとしてネットの世界ではよく参照されるような言葉の場合、ネットの世界の方の意味での使われ方の方が上位に来る。エロとかオタクとかお構いなしだ。
ところが Bing で検索すると先に一般で使われている意味での方が上に来る。
たとえばうちのブランドから出る今月発売予定の「サンタフル☆サマー」というエロゲだが、Bing で「サンタフル」という単語を検索すると一位に「ヤマモモと三太の 日々是サンタフル」という犬とのブログがトップに来る。そして二位が「サンタフル☆サマー」なんだけど、ショップで公式サイトではない。が、Google では公式サイトがトップに来て、それから 13 位までサンタフル☆サマーで、14 位目に「ヤマモモと三太の 日々是サンタフル」が来る。
万事が万事そんな感じで、Bing はボクから見ると、オタク系やエロ系の優先度を意図的に下げているように見えるのだ。

あと技術的な検索に関しては、特に二つに優位差は見られなかった。ボクはどちらでも検索している。おおむね同じものがヒットするのだが、所々違うので、どちらも重宝している感じだ。

Bing で一番困るのが地図関係だ。というのもやはり Google の Street View は素晴らしく、どうしても世話になる場面が多い。Google で検索すれば GSV も一緒に検索出来るのだが、Bing だと航空写真までが精一杯。こと地図周りに関しては Google の方が一歩どころが、1000 歩以上ぬきんでていると思う。いわゆる越えられない壁というヤツだ。
そんなわけで、最近はデフォルトの検索エンジンをやっぱり Google にしようかなぁなんて思い始めている。ちなみにうちのサイトに飛んでくるのに使われている検索エンジンは 80% が Google。次点が Yahoo なんだけど日本の Yahoo は Google をつかっているので、実質 93% が Google だったりする。そしてこの分布は、うちのブランドのサイトもそうなので日本ではいかに Google が強いかよく解る。
なので Bing を使い続けたいんだけどねー、Google Street View も一緒に検索出来ないのはつらいなぁ……。

ミラーの力

エロゲには「ミラーサーバ」という文化がある。誰が始めたのか知らないが、体験版やムービーなどの大きなデータは公開時にアクセスが集中すると回線がパンクし、誰も落とせないような状態になってしまう。その転送量は凄まじいもので、1 日で 1000 GB近くにもなる。普通のプロバイダだったら帯域制限どころか、契約を切られてしまうところだ。
そこでそれらを支援しようと、エロゲの体験版などを置いてくれる人たちがいる。これは公式でも何でもなく、有志の人たちで成り立っている(ボクの知る限りでは、だが。どこか流通やメーカーから支援を受けている人もいるかもしれない)。エロゲ・メーカーによっては、自分のサイトには一切置かず、このミラーサーバのみに頼っている所もある。

個人的にはこのミラーサーバに頼るというのが未だに解せない。最も体験版などは公開されているものだから、それを転載するなと言うのは無理な話だし、そもそも広報活動の一環であるから、転載はむしろ歓迎である。ただ、そのミラーサーバに置かれているデータが果たして本物かどうかは、ボク(サイト運営者)は保証出来ない(本家がハッシュなどを公開していれば、改竄されているかどうか解りやすいが)。

今のエロゲ・メーカーは体験版などを公開するとき、これらミラー・サーバをとりまとめてくれる人に連絡を取り、先にデータを渡しておく。そしてしかるべき公開日に公式と合わせてミラーも公開してもらうと言う方法をとっている。
一方ボクは、ミラーさんにはお構いなく、公式で公開してしまう。ミラーはミラーで好きに転載すれば良いというスタンスを取っている。ただそれをやると、公開直後はアクセスが集中し、ミラーさん自身がデータをとれないことがあるため、最近では開発用の回線(こちらの回線はまったく別なのでサイトにお客さんが集中しても影響しない)にミラーさん向けのデータを置き、ミラーさんにはそちらからダウンロードしてもらうようにしている。

話はそれるが、現在ボクが管理しているメーカーのサイトは公式サイトとは別に転送量無制限のダウンロード専用サーバを用意している(関連記事)。かつては、自社で契約しているプロバイダを利用していた。固定 IP を契約して、サーバを立て、メーカーのサイトもダウンロードもそして開発も全部一つの回線だった。ところがコレをやると体験版が公開されたときに回線がまったく使い物にならなくなり、開発にも影響が出るだけでなく、プロバイダからきついお叱りを受ける。
ただし、OCN の法人サービスだけはこれに耐えた(OCN の法人コースは転送量無制限)。

閑話休題。
で、5 月に体験版第一弾をリリースしたのだが、ほぼ二日間、契約帯域である 100Mbps をすべて使い切っていた。訪問者数は初日が 1 万人、二日目が 8,000 人であった。出来たばかりのブランドで、一日平均 2,000 人しか来ていないサイトだったのだが、体験版が出たとたん、5 倍の訪問者数となった(この訪問者数というのはユニーク IP の数である。また、バナー表示のみの IP 含まれていない)。
そしてこのアクセス数の増加は、ミラーサイトでこちらの体験版が転載されてからのことであった。つまり、1 日 2,000 人程度のサイトに、ミラーに体験版が乗ったことで 10,000 人になったワケである。もちろんずっと 1 万人来るわけではない。なんだかんだで、三日目には半分以下の 4,000 人に、四日目は3,000 人と落ち、なんだかんだで 1 週間後に訪問者数は安定してしまった。ただ、安定した数字が 2,500 前後となり、体験版公開前より 500 人ほど増えた。この 500 という数字はおそらくミラーサイトによってうちのブランドを知って、そして気になってくれた人たちなのであろう。

なるほど、どうして他のエロゲ・メーカーはミラー・サイトと協調して体験版を公開するのかようやく解った。ミラー・サイトはそれだけ客を呼び込む力があるわけだ。これは即ち、メーカーのサイトに見に来て情報収集しているわけでなく、単純にミラー・サイトをチェックしているユーザが多いと言うことなのだろう。
そして新たな疑問も湧く。それってつまり、体験版にしか興味がないというと言い過ぎなのだろうが、体験版が出るまでメーカの情報を拾わないユーザがかなりいるのではないだろうかと言うことだ。
うちのサイトの場合、少なくとも体験版後に増えた 500 IP に関しては今まで取りこぼしていたお客さんと言うことになる。これは 500 人とは限らない。毎日来ている人はそんなにいないだろうし、時々来る人もいるってことを考えると、500 人以上増えているのではないかと予想している。

いやー、ミラーの力は凄いなぁ。
けれどやはりこのミラーの文化には違和感をおぼえる。今後はこの取りこぼしていた人たちにいかにして情報を伝えるかが重要になってくるような気がしている。とはいえ、体験版をチェックしている人たちだろうから、体験版でしか釣れないような気もしている。
例えば 1 シーンだけをピックアップしたタイニー体験版みたいなのをたくさん作ったら、彼らは来てくれるんだろうか?
そして気になるのが、実は体験版だけでヌければそれでいいやっていうユーザもいるんじゃないだろうかとも思っている(それはユーザと呼んでいいか迷うがw)。
今後もサーバのログとにらめっこしつつ、いろいろと考えてみたいと思う。
そんなエロゲ・サイト管理者の感想でした。

 

video タグを使う

ブランドの Youtube のアカウントが、BAN さてたことは以前に書いたが、その後、ずっとブランドの動画公開ページは、ストリーミング再生が出来ない状態が続いていた。
さてどうしようか。
最初  Flash でストリーミングするものを作ってみたのだが、どうも勝手に再生されてしまう。 いろいろとネットを徘徊して、自動再生を OFF にする方法をみつけたのでそれを設定してみたんだが、やはり勝手に再生されてしまう。うーん、こまった、どうしようかなと思って最終手段を使うことにした。
それは HTML5 で規定された video タグである。ただこれを使うと、IE は 10 以降じゃないと再生されない(と思う)。Chrome や Firefox はそもそも勝手に最新になるので、気にすることはないだろう。 というわけで、このサイトでも貼ってみた(ぁ

ただよく解らないのが、WordPress で video タグを使うと、勝手に Flash のコードが挿入されちゃうのよね。なんだこれ?? 仕方がないので、HTML を直書きして公開(保存)ボタンを押している。勝手なことするなっちゅーの!
で、video タグ。上のデータは MP4(中身は h264)と webm の二種類を指定してある。Firefox や Google Chrome は webm を見に行くはず。そして IE10 だと MP4 を読みに行く。
コーデックの他に違いがあって、MP4 は 560×312 ドットに対し、webm はそのまんま 1280×720 ドットになってしまっている。これは webm の無料のコンバータがリサイズに対応しておらず、ソースをそのままコンバートすることしか出来ないからだ。わざわざリサイズのデータを作ってからそれを webm のコンバータに流すのもめんどくさいなぁと。だって、可逆データなんだもん。14GB くらいあるんですぜ。

で、他にも試してみたのが、背景の動画再生。 これがけっこう簡単にできてしまった。古いマシンだと重いけど(ぁ。ただ z-index 必須だなぁ。今回のサイトは z-index はまったく指定していないので、ボタン類だけが表に来てあとはみんな後ろに行ってしまった。

それにしても HTML5 は色々と便利だね。確かに少しの手間でけっこう手の込んだことができるようになっている。ちょっと前に嘆いていた更新もだいぶ片手間にできるようになって来たし……慣れって恐ろしいなぁ。

DOCTYPE め

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うちのサイトなんかでもそうなんだけど、WordPress で CG を別ウィンドウで拡大表示できるプラグインがあるのね。これは元々有名な lightbox とかfancybox っていうライブラリをつかっている。で、コイツ、IE9 だと何故かちゃんと表示されないという現象が前々から起きていた。まー、とりあえずいいやって思ってはいたものの、設定によってはまったく表示されないこともあるので、ずっと原因を探っていた。

起きるトリガは、position: absolute。これをつかって座標指定してある要素内の画像(img)はすべて IE9 では正常に表示されない。

最初ソースを解析しようとしたんだけど、Javascript ってサイズを小さくするために、組んだあと難読化(改行とか削り、変数名も 1 文字とかにして、とことんバイト数を削っている)するのが常識なようで、とにかく解析するのが面倒くさい。って思ったら、本家のサイトに難読化する前のソースがあった(ぁ。
まぁそれを調べたりどしたりしていると IE9 だけ座標と画像のサイズが取ってこられてないことが判明。
なんだこりゃ??
というわけで、ネットを徘徊して調べるも多くは fancybox のバージョンを上げたら直りましたっていうのばっかり。いやそうじゃないんだ、と思いながら、ボクのサイトで座標指定して IE9 で開いてみたら普通に表示されたのね。

なんだって!?

ということはボクの組み方そのものが不味いのか?
っと WordPress のスキンを眺めたところ、目についたのが、DOCTYPE だ。こいつはその HTML ファイルが、どのバージョンの仕様にのとって作られているかを宣言している。

ボクは未だにレイアウトに table を使う。これはバッドノウハウなのだが、正直、ドット単位の細かな位置合わせって、ボクの組み方が悪いのだろうが CSS はめんどくさくてしようがない。その辺 table はわりと簡単にできてしまうので、ついつい table を頼ってしまうクセがあるのだ。
が、この table タグは今の HTML では推奨されない指定が存在するのだ。width とか height とか。これらを有効にするためには、DOCTYPE で古いバージョンの仕様であることを明示しなければならない。ところがこれは Javascript にも影響するようで、ちゃんと調べてないんだけど DOCTYPE によっては実行出来ない(?)ものがあるらしい。
IE10 とか Google Chrome はそんなの関係なく実行してくれているのだが、IE9 はこの DOCTYPE を忠実に守っていたらしい。なので、IE9 だけ座標と画像サイズの決定が出来ず、表示されなかったと言うことのようだ。
うがー!!! いつもアバウトな IE がなんでよりによって DOCTYPE 見てんのよ!!

というわけで、DOCTYPE をXHTML 1.0 に定義。でもそうすると、table でレイアウトしていた部分が使えない。なのでそこは、全部書き直して、XHTML 1.0 でもちゃんとレイアウトが整うように書き換え。ようやっと、fancybox で表示されるようになった。くそー IE9 めっ、貴様さえいなければ!!
曲はトルコのメタル・バンドらしい。

YouTube に BAN されたwww

ウチのブランドのオープニング・ムービーを YouTube にアップしてたんだけど、Google から規約違反だと言うことで削除されたばかりか、Google のブランドのアカウントまで凍結された。まぁ確かにエロ禁止なんだけどさー。うひひ。でね、すげーなーって思ったのが、この消された動画を試しに別のアカウントでアップロードしてみたら、なんと、「この動画は規約違反です」ってアップロードし終わった瞬間に表示されてしまった。
アップしたデータは、BAN された時のデータとまったく同じデータ。
どうやら、BAN したデータのハッシュか何かを取っておいて、アップロードし終わったとき、そのアップロードされたデータのハッシュ値と比較かなんかしているのだろう。たぶんパラメータをちょっと変えてエンコードし直してアップロードし直せば、大丈夫だったんだろうけど……正直そこまでやる気もなくなってしまった。

やっぱりエロには風当たりが強いなぁ……みんなエロいくせに(関連記事)。
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落ちる glace.me

ウチで管理しているブランドのサイトが、時たま落ちることがある。原因は Apache がメモリを確保しようとして結局確保出来ず、だけれどもさらにメモリを確保しようとして……ってのが延々と続き、メチャメチャ重くなって反応がなくなると言うもの。
SNMP  によるステイタス把握もできなくなり、結局は OS(Linux)ごと再起動をせざるを得なくなる。
最初疑ったのは WordPress の何らかのプラグインか、ボクが作ったテーマ(PHP で組んである場所がある)だったのだが、結局、単純なメモリ不足であることが判明。Apache の同時接続数の数値を下げることによって、飛ばなくはなった。
ただその接続数以上に来た場合は、当然サーバの反応は遅くなる。が、まぁ、飛ぶよりはマシであろう。

そしてメモリ食いそのものの原因は WordPress であった。
やっぱ重いのかなぁ。ちなみに glace.me はすべて WordPress で動いている。
wordpress
現在、glace.me で動いているサイトは、5 サイト(GLacé 本家、Galette、作品 2 本、ブログ)。このうち動的生成が楽なサイトは、二つだけ(ブログと、GLacé 本家)。あとは静的サイトでも充分なんだよねー。ただ、目論見はあった。それは WordPress のテーマだけボクが作って、あとは HTML とかが分からないディレクタでも更新出来るようにしておく、それがそもそもの WordPress を選んだ理由だった。
ところが作品紹介サイトって、ブログみたいにはいかないのね。
結局 HTML や CSS の知識が必要で、今のところボクしか更新出来ない。
ページの造りをホントにブログみたいにしてしまえばいいんだろうけど……そうするとレイアウトとかがダサいっていわれちゃうのかねぇ。ちなみにブログそのものの更新は、各ディレクタがやっている。

glace.me は sakura の VPS を使っている。今のところ一番安いコース。
で、glace.me はいわゆるブランドのサイトなんだけど、重いデータ類は別のサーバに置いてある。それが dl.glace.me なんだけど、こちらも sakura の VPS で、一番安いコース。つまり二台体制。dl にはバナーや主題歌、体験版などのデータを置ためのサーバで、しかも glace.me が大阪、dl.glace.me が北海道と一応分散させてある。ので、体験版公開時などで glace.me が重くなると言うことはないようにしている(関連記事)。
とりあえず、glace.me の方は一つ上のコースにしようと思っている。それでだいぶ接続性は改善されるであろう。今は、夜 22 時頃過ぎるとけっこう重い。dl の方はしばし様子見。こちらは単純に体験版とかの時に集中するだけで、普段はすっかすかなので。
そんな一エロゲメーカーのサーバ事情でした。

あー、仕事おわんない

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仕事がおわらんです、先生。いやまぁ、終わるような仕事をやっているわけでもないんだけど。とりあえず、今やっているボクの仕事を何となく書き出してみる。

  1. 自分の企画のあらすじとシナリオ
  2. 通販対応
  3. ブランドの接触窓口
  4. 外注折衝(背景、CG、プログラム、スクリプト)
  5. ウェブ更新
  6. 社内サーバ(HTTP、FTP、メール、Redmine、BTS、DB、SVN)
  7. ソフ倫対応
  8. 他、事務仕事(予算管理とか、出納管理とか、スケジュール表作ったりとかいろいろ)

おふー。2、3、4、5、7 をどこかに追い出したい!
いや、書きたいことはそういうことじゃなくて、なんでそもそもボクの抱えている仕事の話になったかというと、以下のサイトを知ったからなのだ(18 禁サイトです)。

どちらもよく出来てるのよねー。
気になったのは、これらのページって、メーカーの人が片手間に作ってるのかなぁってこと。もし片手間に作ってるんだったら、まだまだボクの仕事スキルが足りてないんじゃないかと……。誰かウェブ系担当者がいるなら、これくらいは逆にやらないとって感じなんだよね。
下のは Flash なんだけど、上は HTML5 で組まれててイイ感じ。ボクも時間があれば、これくらいやりたい。
なので、ウェブ更新を誰かにふる場合、HTML5 がカリカリ書ける人がいい! けどそういう人って、エロゲ業界に来てくれない気がする。となると、上のサイトって誰が作ってるんだー??? 気になる!!

そんな、どうでもいい話でした。