掛川城とジェット家、そして迷走の新東名

静岡旅行、二日目続き。
掛川花鳥園は 14:30 頃までいた。次はお昼ご飯である。
何にしようか迷った。そもそも掛川のグルメにボクは明るくない。
次の目的地は掛川城で、しかも 17 時には閉まってしまう。あまり時間はかけたくないのでラーメンでいいんじゃないかということになった。掛川のラーメンを食べログで検索すると、一位に『ジェット家』というのが出てきた。家がついてるから横浜家系なんだろうな……と思いつつ、点数が高いので味的にはしっかりしているだろうと判断。しかもちょうど掛川花鳥園と掛川城の間にある。

店はなんつーか、まー普通の町のラーメン屋というかなんというか。
赤いカウンターにコップの色がくすんでる感じの。
店員は一人。とても元気がないという印象しかボクは持たなかったのだが、同乗者はただならぬ興味を抱いていたことを、ボクはまだ知らなかった(後述)。

ラーメンはオーソドックスな家系と言っていいと思う。
脂多め。豚骨臭は少しだけ。
コクもしっかりしているものの、脂がかなり味を占めている。のでこれがダメな人はダメかも。案の定、同乗者は腹を壊した。
後味も脂の方が強い。家系といってもかなり初期の頃っていうんだろうか、そんな気がした。

そしていよいよ掛川城へ。
ところが城に行くも駐車場がない。えー……。
もちろん駐車場の案内がないわけではないのだが、どうみてもその駐車場は城から遠いのだが……と思いつつ、結局城の周囲になかったのでその案内に従うと、大手門のところにあった。なるほど。本丸から大手門まではけっこう離れているのだが、確かに城に入るには大手門からということで、そこに車を駐めた。

掛川城の写真は、あまり撮っていない。撮ってないというか、撮ったんだけど、解説を書くのが面倒くさかったので日記に貼ってないwww 古文書やら古地図やらその他色々なものの説明がね……。
本丸は復元だが、当時の工法で復元されているので、中の作りは本物と基本的に変わらない。
もちろん全て木と土で出来ている。鉄筋などは入っていない。なので雰囲気は抜群である。また、大名が普段住むための御殿は当時のものであり、築 200 年近い立派な建物だった。風通しが良く、畳もあいまってとても心地よい空間だった。

そうそう、掛川城の駐車場を探して彷徨っているときにとても趣のある建物があった。掛川市立図書館のお迎えにそれは建っていた。あとで写真撮ろうと思ってたのに、すっかり忘れて掛川城をあとにしてしまった(汗)。

掛川城を出てきたのが 16:30。掛川城のすぐお迎えにはお土産屋さんがあったので、ここでまた色々買う(汗)。さらに暑かったので、かき氷も食う。抹茶味。さすが静岡。茶の味が濃すぎて、渋いかき氷だったw もうちょっと甘くても良かったかも……。でも底に残った抹茶シロップはよかった。
涼んだ。

時間は 17:00。次は温泉……と思いつつも、道の駅掛川というのが近くにあるらしいので行ってみる。そしたら案の定、店はしまっていた。道の駅って閉まるの早いよなぁ……。あと駐車場がやばい! なにがやばいって、ドブの臭いが充満してて、死ぬかと思った。びっくりの充満具合。吐きそうなぐらいだった。

早々に温泉へと旅立つ。
本当は倉真温泉に行きたかったんだけど(湯質的に)、ここの日帰りがよくわからず、ならここの里に行った。温泉の中でひさしぶりにおじさんに声をかけられ、いろいろ話をした。鳥取出身で浜松に暮らしている方で、いろいろ鳥取の見所を教えて貰ったw カニはどこでくうといいとか、お勧めスポットとか。
鳥取行きたい!! 計画しよう。

さて、今日の目的は果たされた。ベースである別荘に戻る(笑)。
ところが事件は起きた。行きにも使った中部横断自動車道はボクのカーナビの地図にも載っていて、これはちょうど新東名から少しだけ突き出した形で載っていた。中部横断自動車道は未完成なので突き出した先で終わっているというのは正しいように見えた。
ちなみにボクのカーナビの地図はすでに 4 年が経過していた。

ボクは何も考えずに、カーナビにある新東名から上に突き出した有料道路を目指して車を走らせた。
ところが『新富士I.C.』が見えたところで頭をひねる。行きすぎたんじゃないか? そもそも富士という名前が出てきてしまったらダメなんじゃ……。
ここではたと気付くのである。このカーナビに映っている新東名から飛び出した有料道路は中部横断自動車道ではない! 国道 139 号有料区間だ!!

そもそもボクのカーナビには中部横断自動車道が載っていなかったのである!

しかしこの時、すでに新富士 I.C. も通り過ぎていたwww
下の復路の動画が『長沼沼津 I.C.』から始まっているのは、そういうことなのであった(爆

このロスは距離にして 100km 以上、時間にして一時間以上にもなってしまった。
ところでこの帰りの車中、先のジェット家の店員について話題になった。同乗者はジェット家の店員が気になっており、あのボソボソとしたしゃべり、力弱い湯切り、テキパキとしていない謎な動きが気になっていたらしい。
ネットで調べてみると彼は名物店員らしく、なんていうんだろう、常連さんたちの間では、この店員を暖かく見守ろう的な雰囲気ができあがっているようだった。また『人志松本のすべらない話』でも桂三度がネタにしていたラーメン屋であることも解った。

さらにこのジェット家のラーメンの作り方が独特であることも解った。
ボクらが入店したのは 15 時近くとすでに客がまばらな上、いつ客がくるかも解らないような時間帯であったため、ボクらが注文してすぐに作り出したが、これがお昼時や夕飯時だと、注文はとるものの席が満席になるまで作り始めないらしい。
そして席が全て埋まると(もしくはある程度お客が来ると)、まとめて作るのだそうな。
なので最初に席に座った人は下手をすると 30 分以上も待たされることもあるのだとか。
へー。
でも、常連さんは文句一つ言わずに待っているらしい。そんな愛のある優しくて不思議なラーメン屋であった。