エロゲのヒロインの口調が気に入らない

(関連記事:正しい日本語を使う必要はあるか!?
ふと Youtube を徘徊していたら、以下の様な動画を見付けた。いや、どうやって見付けたんだったか……ひょっとしたら Twitter で流れてきたのかもしれない。
いわゆる「ギャル語」で昔話を語るというもので、ボク個人的には非常に勉強になった。とはいえ勉強したところで、これらは刻一刻と変わっていくので、勉強する意味もあまりないだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=32UbQ-pX4f4

ボクが常々思っていることに、エロゲの女性キャラって本物っぽくないよなってのがあって、それは主に口調に表れている。普通、女子高生はあんな丁寧に喋らないし、そもそもため口だと男とそんなに変わらないし、↑の動画ほどひどくなくてもギャル語は少し混ざるしで、エロゲと現実の女子高校生は全然話し方が違う。

まぁとはいえ、現実の女子高生をユーザは欲しているわけではない。
それは理解している。

また声優が間違った日本語を訂正してしまうのも、ボクは問題に感じている。
女子高生が正しい日本語を喋られるわけはなく、そこは「らぬき言葉」や様々な日本語の誤用をするはずで、それはそのまま喋って欲しいんだよね。声優さんたちはこういった間違いに気付くと直してくるし、音響監督は正しい発音なんかにも凄い気を遣って、指摘したりしてくる。
いやー、会話なんて何度も同じことを言うし、聞き返したら辻褄があってなかったりするし、日本語はめちゃくちゃなんだから、むしろその場のノリと勢いでだ喋ってもらった方が本物らしい会話になるんじゃないかって、ってボクは思うんだけどね。
別に国語の教科書じゃねーんだから。
でもそれを言い出すと、そもそも別録りって段階で自然な会話にはならないけどね(アニメでは会話シーンはスタジオに全員が入って録音する(その場で会話のキャッチボールをする)が、エロゲでは一人一人別々に録音する)。

まぁそんなわけで、一度、本当に女子高生みたいなキャラを書いてみたいなぁ。
ただ、ボクにそれが技術的に出来るかどうかって問題もあるけど(^^;

「発売」の誤用

以前「絶賛発売中」についてのコラムを書いた。
しかし今頃になって、そもそも「発売中」という言葉そのものが間違っていることに気付いたので、ここに記しておきたい。

そもそも「発売中」という言葉は、おかしいのである。
なぜなら「発売」という言葉は「売り出すまさにその時」のことを表すのであって、継続するものではないからだ。つまり発売中ではなく、「販売中」としなければいけないのだ(汗)。

いやー、ホント物書きのくせに日本語、なってねぇな(爆)。

絶賛の誤用

(実は「発売中」という言葉も間違っていた件については、こちら
ボクはシナリオ・ライターもやっているくせに、なかなか日本語に疎く、ライターを名乗れるほどちゃんとしてない。誤用も多く、また誤字も多い(汗)。そんな中でつい間違って使ってしまう言葉に「絶賛」がある。「絶賛発売中」の「絶賛」である。本来の意味は、「きわめて褒める」ことである。つまり「絶賛発売中」とはその発売されているものが好評で、非常に売れているとか、売られているものが賞賛されているとかそういうような意味になる。
ところがボクは無意識に「発売中」の「中」と「絶賛」が何故か一つになるというか、なんというか、「ただいま発売中!」的な意味に捉えてしまっているのだ。つまりどういう誤用があるかというと……。

「絶賛開発中!」

なんて使い方をしてしまうのだ。他にも「絶賛勉強中」とか「絶賛準備中」とか。
おかしいやん! 何が絶賛されてるんだ?wwww
ところが、わりとボクと同じ思考をしているのか「絶賛開発中」で検索すると、けっこうヒットする。
もちろん、開発そのものが絶賛されている(開発に期待がかかっている、完成品を待ちわびている、開発中のデモが素晴らしくて開発が絶賛されている)場合もあるのだろうが、果たしてこれらは本当にちゃんと「絶賛」という意味で使われているのか、はなはだ疑問だ。ボクみたいに、勘違いをしていないだろうか?(汗)

この「絶賛」の誤用は、いわゆる他の「確信犯」とか「憮然」とかとはまた違った間違い方なんじゃないかなぁ、と何となく思っている。あくまでも何となく、だけど(汗)。あとボクの周囲で気になる誤用は「敷居が高い」。これは相手に何か不義理を働いてしまった時に使う。例えばボクが〆切をブッチしてしまったんだけど、そのクライアントさんに挨拶に行かなければいけないとか(爆)。こう言うとき、そのクライアントさんの所に行くのは「敷居が高い」なぁ、などと使う。
単純に自分のレベルがおいついていなくて、クリアするのが難しい場合は「ハードルが高い」で良い。

とまぁ、そんなわけで、普段何気なく使ってしまう言葉で、間違った使い方をしていないか、気になるところである。ボクの日記とかでもおそらく誤用がたくさんあることだろう。もし見つけた人は、遠慮なくコメント欄で突っ込んでいただけると幸いである。

正しい日本語を使う必要はあるか!?

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このところ少しずつシナリオを書いているわけだけれども、デバッグというかチェックに当然回される。で、いろいろ誤字脱字の指摘が返ってくるわけだが、その中で「ら抜き言葉」や「凄い・凄く」の用法違い、同じことを何度も言う指摘などがある。
誤字脱字はまぁ直すのだが、これら「ら抜き言葉」などの指摘に関しては、個人的にはそのままでいいんじゃないかなと思っている。
そもそも今書いている作品の登場人物は中学生から高校生くらいの年齢を想定して書いている(もちろんそれらは「何故か」18 歳以上ではあるが)。そうすると当然正しい日本語は使えないし、同じような言葉を何度も重ねてしまうだろうし、いや、それは何も中高生に限らず、大人だってそうである。
だから、「凄い楽しい」とか「見れる」といった日本語の間違いはそのままの方が自然な会話というか、本物らしい会話になると思うんだけどなぁ。

同じような関連事として、「口調」というのもボクは気になっていることがある。いわゆるアニメや漫画、エロゲなどのオタク文化に出てくる女の子の口調というのは習慣化されていて、同じ世代の現実の女の子と全然違う。なんていうんだろうね、女子高生言葉じゃないけど、とにかく今の女子中学生や女子高校生が使うような言葉の崩れが全くなく、各キャラクタの性格に相対した口調が何となく決まっている感じだ。極端な例だとツンデレは「○○なんだからね!」とか、お嬢様系だと敬語や「○○ですわ」みたいなヤツ。
アレも個人的には凄い不自然に思えて、「いや、女の子ってそんなしゃべりしないでしょ」って思いながらもシナリオを書いている。でもたぶん、ヒロイン達の口調を本当の女子高生のように書いたら売れないんだろうなぁ。

そんなわけで、人間の会話ってまったく正確じゃないし、何度も同じ言葉を使ったり、つっかえたり、言葉が止まったりする。それが会話だし、それが人間らしいとボクは思っていて、あんな教科書みたいに正しい言葉を使う会話こそが不自然でおかしいなぁと思っているんだけど、どうだろうか?