さぁ、蕎麦の時間です!

奈川に蕎麦を食べに行く。今回の旅行の目的の一つである。
そもそもなぜ奈川に行くことを決めたのかというと、そのきっかけは伊集院のラジオ『深夜の馬鹿力』の 2013 年の放送である。奈川はボクにとって馴染みのある場所ではなかったが、その付近にある野麦峠乗鞍岳などはよく知っており、ドライブでも訪れるところであるため、頭の中でどれくらいかかるかとかそういうのは何となく予想しやすかったのだ。

初日、別荘を出て立科に着いた我々は朝食から蕎麦を選んだ。奈川以外の蕎麦を食べておくことによって、より奈川の味を脳に刻もうという魂胆である。入ったのは黙坊というお店。単純に朝風呂に入った温泉から近いってだけの理由で選んだお店だw

入ってしまったと思ったのが、意識高い系を思わせる店の作りだったこと。そしてメニューがもりととうじ蕎麦しかないこと。これは美味しいが面倒くさい店だぞ。きっと大盛りとかない、とか勝手に思いながら席に着く。
じなみにこの時点ではボクは「とうじ蕎麦」が何か解っていなかった。

とうじ蕎麦を注文。すると、なにやら大がかりな準備がなされる(写真 3 枚目と 5 枚目)。カセットコンロが出てきて、その上で鍋に入ったかえしを茹で、そのゆで汁に 6 枚目の写真にあるザルに蕎麦を入れてしゃぶしゃぶにして食う。

蕎麦は茹でるとすぐにグズグズになってしまうから、こうやってさっとゆで汁に通して食べるのだ。そしてこれが「奈川での蕎麦の食べ方」だということを、後に知る。

そして、蕎麦は、うまいwww
うまいよこれ。
蕎麦の風味ももいいし、喉越しもいい。変にツルツルもしてないし、固くもない。
ちょうど良い柔らかさ。
そしてかえしが、少しだけ苦みを残した出汁になっていて、喉に来ると出汁の味が広がるというか何というか。甘さと醤油さはかなり控えめ。キノコの出汁がかなり強い。そして最後の写真にある薬味を少し加えると、これが美味しいんだが、これが何だったのかすっかり忘れたww
あと花豆の煮付けや野沢菜漬けなんかも自家製っぽくてとても良かった。

お店の人もわりと気さくに話だで切る人で、ホット胸をなで下ろす。

さて、夜はいよいよ奈川の蕎麦である。こちらはあらかじめ調べておいた、比較的夜遅くまでやっているお店だ。名前は『福伝』。

実は今回の旅は平日であるため、定休日というものに非常に左右された。
奈川の蕎麦屋さんは、火曜日・水曜日どちらかが定休日の所が多く、ちょうど火曜・水曜に奈川に来たボクらは定休日をちゃんとチェックしておかなければならなかったのだ。土日祝日に旅をしているとついつい忘れてしまう項目である。
去年の和歌山旅行でも定休日には痛い目を見た。

福伝さんは、入るとなんというかおばあちゃん家みたいな作りw
テーブル席もお座敷もあるが、せっかくなのでお座敷へ。そしてここで「とうじ蕎麦」の正体をボクらは知ることになる。寒さの厳しいこの地方でも蕎麦を美味しく食べるために編み出された食べ方らしい。漢字は「投汁蕎麦」と書くことも、この時わかった。

今回は同乗者がとうじ蕎麦を、ボクは盛りそばを頼む。
ここのかえしもまた、黙坊とは異なる味だった。共通点としては東京の蕎麦のような強い醤油感はあまりない。かといって出汁も渋くなるほど出しているわけではない。こちらは黙坊よりは甘さが若干あり、鼻に通るような出汁の香りが心地よい。

面白いのは、黙坊ではとうじ蕎麦用の盛りそばは普通に盛られてきたが、福伝ではちゃんと一口サイズというか小分けにされて出てきたことだ(2 枚目の写真)。

ただ、蕎麦は美味しかったが、サイドに頼んだ牛モツ煮とおでんはフツーだったw
あと野沢菜美味しい。

奈川に向かって秋の長野をゆく

今日は 8 時頃に別荘を出発した。目指すは奈川という場所である。長野県の西の端にあり、岐阜県との県境である。自治体としては松本市に吸収された。
とはいえ、奈川の旅館は素泊まりであり、最終チェックイン時間は 22 時。ただ晩御飯は是非とも奈川の蕎麦屋さんで食べたいと思っていて、それが 19 時までなのでそれまでに奈川に着けば良いという、まったりコース。

なので秋の長野を満喫しながら行こうと考えていた。
とはいえ標高 1000m の清里の別荘においても一切紅葉はナシ。ボクの心の中ではすでに紅葉は望めないと判断していた。

そこで長野でも秋が最も早く訪れる立科白樺湖周辺を回っていくことにした。
まずは立科湖近くにある小斎の湯でひとっ風呂。いやー、ここはイイ温泉であった。とにかく景色がいい。そして、紅葉を見ながらお風呂には入れるんだね。緑だったけど!!! 緑だったけどね!!!!
お風呂はボクらしかいなかったので、資料写真にちょうど良かった。景色の良さ、雰囲気は伝わってくると思う。

次は朝飯! 長野だから蕎麦屋行けばどこでもうまいだろうというボクの勝手な偏見により、黙坊という所へ行く。小斎の湯から 1km と離れてないwww
グルメに感しては別記事でまとめてあるのでそちらを参照して欲しい。

それから長野の田舎道を走りながら白樺湖へ。ここはもう紅葉していると思ったのだが、長野極寒の地(この白樺周辺の道路は、なんと 7 月まで冬期通行止めをしているくらいの豪雪地帯なのだ)、白樺湖でも紅葉はまばらだった。
ますます紅葉は望めないと、ここで心を新たにした。
しかし立科~白樺湖なんて何年ぶりだろうか。この地名を知ったのは幼少の頃、何度か親に連れられて来たのがきっかけで、20 代の頃に一度行ったきりだ。そういう意味では 20 年ぶりくらいではなかろうか? しかし、漠然とした景色と湖の配置しか憶えていないため、とても新鮮だった。
景色も、完全な紅葉は望めないにしても、とても美しかった。
まずは同乗者が撮った白樺湖周辺の景色をば。

そして白樺湖から少し離れた景色である。思いのほかススキが美しいのに驚いた。こんなにススキが広がっていると、それはそれでまた別世界のような印象を受ける。平日と言うこともあってか、人もそんなに多くなく、色んな所に寄りながらのんびりと移動出来たと思う。
こちらの写真は iPhone によるものである。

このススキの平原というか山はずーっと続いていて、この道路沿いにあるドライブイン『霧の駅』で休憩。といっても飯を食うほどではなく、ここでお土産を買ったり、お焼きをぱくついたりして、今度は鷹山ファミリー牧場なんかにも行って見る。

鷹山ファミリー牧場は平日だったせいか、凄くひっそりとしていた(汗)。
やってるの? って思うくらい。一応、特別なことが無い限り年中無休らしいが……。
恐る恐る入ってみる。
誰もいない食堂。
奥から、わりと若いお姉さんが出てきて、ソフトクリームを売ってくださった。
中も見学していいかと尋ねると、快く案内してくれた。

他にお客さんがいないせいか、我々もノーマークだった。巡りほうだい。ヤギに、牛に、馬に。馬でかい。やばい。牛さんは乳搾り体験用に何頭か外に連れられてた。人なつっこくで、ボクらが近づくと寄ってくる。
でかいなぁ。

山羊さんは動画を撮ったものの音声は同乗者の声がけっこう入ってたので映像のみ(汗

鷹山ファミリー牧場を出た段階ですでに 16 時を回っており、夕食を食べる時間も考えるとそろそろ奈川に向かった方が良いだろうと言うことで、一路、奈川に向かった。途中、渋滞などもなく、すんなりと奈川に。夕飯は奈川の蕎麦屋『福伝』でいただいた。グルメレポートは別記事に書いてあるが、とにかく美味しかった事だけは報告しておく。

紅葉には恵まれなかったが、懐かしい立科~白樺に寄り、蕎麦も堪能して 18:30、予約していた宿『鳥屋沢』に到着した。

ララ・オカヤ物語

5/22 にエリーゼに乗りに行ったとき、昼食を食べるべくウナギ屋さんを探したと書いたが、その時に『ララ・オカヤ』という岡谷駅の駅ビル(?)の中に入っているウナギ屋さんも巡った。結局そこはウナギ屋ではなく、魚屋でウナギも取り扱ってるという店だったのだが、そのララ・オカヤというのが非常に寂しくて薄暗かったのに少し驚いた。

地方のデパートってこんな感じなん? ってちょっとビビった。

単純に言ってしまうと、活気がない。店員にも覇気が無い。そして店内が薄暗い(照明が半分くらいしか点いてない?)、全く利用されてない空きスペースがある。

すげー寂しいところだな、大丈夫かしらなんて思いながら、おもちゃ屋の前を通ったら、初音ミクのプライズもの(UFO キャッチャーとかクジとかで手に入れるグッズ類)を詰め合わせたパックが 5000 円で売っていた。スゲー量だったので、飯を食い終わったら買って帰ろうなんて思ってたら、すっかり忘れて東京へ帰ってしまった(汗

というわけで、ララ・オカヤに電話して取り寄せましたよ<ヲイ

まず電話をしたが、総合受付が出ないwww
ちょww
いいのか?www
ボクみたいなのが担当してるのか?www

二回目に電話したら、おっさんが出た。これが本当にフツーの田舎のおっさん。そもそも敬語じゃないしwww いや、全然いいんだけど。で、店の名前すら解らないので、「ララ・オカヤに入っているおもちゃ屋さんの連絡先を教えてくれ」と言ったら、なんか携帯電話の番号が返ってきた。いいのか…??

そんなわけで、携帯に電話すると店の名前で出たので(すでに店の名前は失念)、ミクの詰め合わせの事と東京の人間で旅行先でたまたま見つけたものの買うのを忘れてしまったということを告げると、送ってくれると言ってくれた。
ありがたや。

と言うわけで、届いた。

 

なんかクッキーの写真ばかりになってしまったが、他にも人形やクッション、バッグなどいろいろ入っていた。クッキーはわりと甘さ控えめで、材料も良心的に見える。しかし入っている量は少ないwww
あの大きな箱に、これだけしか……まぁ重さで解るけどね。
しかし地方の商業施設……あそこまで寂しいとは思わなかった。観光客が来るような所なんだから、地元以外の人が楽しめるような商品を置くようにすればいいのに……とちょっと思った。

エリーゼに乗りに行く

旧知の知人から「エリーゼに試乗してみないか」と誘われたので、ホイホイ着いていった。場所は白樺湖の近くのスキー場。『ブランシュたかやまスキーリゾート』って言うらしい。そこで NAVI CARS っていう雑誌が主催しているイベントで、バイクや車の試乗をすることができるのだ。

この日は快晴! 実にお出かけ日和である。

行くと、ボクが想像したよりは人はまばら(汗)。
う~ん、そういうもんなのか……。しかし、試乗はけっこう埋まっててボクはエリーゼには乗れず、エキシージの予約を取ることが出来た。しかし、オートマだった(汗)。まぁ、よかろう。MT 車ももうずいぶんと乗ってないし。

いやー、しかし楽しいね! 山道を数 km 走るだけなんだけど、限界が高いからどんな速度でコーナーに入ってもびくともしない。スッと入れる。本当にスッと。なにこれ、すごい。何も恐れずにコーナーに飛び込んであとはハンドルを曲げるだけ。ブレーキもギアチェンジも必要ない。しかも瞬時にどれくらいハンドルを切ればいいかも、解る。人車一体っていう言葉ってこう言うときに使うんだなぁって思うくらい、車自身がボクに操作方法を教えてくれる。
やっぱスポーツカー、楽しいわ。欲しくなっちゃうね。

いつも乗っているエスティマの倍くらいの速度でコーナーに飛び込んでも全然平気だった。

会場そのものは、さっきも行ったように、まばら(汗)。
バイクでは新モデルの展示や、タイヤなどの展示などなど、わりとバイク寄りのイベントにも見えた。まぁ、ボクを誘ってくれたその知人も、バイク乗りである。
あとねー、日焼けした。こっちは無防備だったもんだから、もー、くっきり。
翌日はヒリヒリと痛んだ。そしてこの日焼けあとは今夏、ずっとついていた(汗)。

一通り堪能したあと、諏訪湖に出て、食事。時間は 15 時頃。諏訪湖はウナギも食べられるはずだと鰻屋さんを巡るも、どこも昼休みに入ってしまって、閉店……orz 仕方がないので製麺所がやっているという蕎麦屋さん『天の蔵』へ。そこでなんだっけなー、なんか珍しい天ぷら蕎麦をいただく。とろろの天ぷらだったかなぁ? 忘れちゃったww
当然、味も忘れた(ぁ

腹を満たしたら今度は温泉だということで、前にも行った諏訪湖畔にある『片倉館』でゆっくり湯につかった。

いやー、なかなかイイ旅だったと思う。車にも乗れたし、温泉にも入れたし。ちょっとグルメは失敗か(汗)。ちゃんと調べてから行くべきだったね。ウナギ、食べたかったなぁ。
総走行距離は 437km と短め。まぁ、ちゃんと日付変わる前に帰ってきたしね。

湯川荘

二泊目は白骨温泉の『湯川荘』というところに泊まった。
実は冬の白骨温泉はずっと憧れだった。けっこうな豪雪地帯なのでスタッドレス タイヤがあったとしても果たして行き着けるのかというくらいの秘湯だからだ(まぁ、ちょっと大袈裟な表現かもしれないが)。

しかし、白骨は我々を雪でもてなしてはくれなかった。そう、旅館の人曰く、空前の雪不足とのこと。なんということだ、雪の資料写真を撮りに来たのに……orz
もちろん雪が全くないわけではない。が、ぐねぐねの山道であるにもかかわらず、道路に雪がないのである(道路脇や山の斜面には、一応あるが)。ぶっちゃけ、スタッドレス タイヤ必要か? っていうくらい雪がないのだ。
かろうじて峠の最高峰のあたりには道路に雪はあったが……。

実は、去年、金沢に行ったときも雪がほとんどなかった……orz
雪に恵まれてないのか!? 白骨など中央~北アルプス地帯は雪が多いから選んだのに。

下の写真は旅館で出た料理である。豚肉の味噌仕立ての鍋だった。サーモンや岩魚まで出てくるとは予想外だったが。

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そして、下が朝食である。焼き鮭が出てこなかったのが、ボク個人的にはポイントが高い。お豆腐がとても美味しゅうございました。

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さて、白骨温泉とはここでお別れである。写真は一応撮ったが、正直載せるほどでもないので割愛。それくらい雪が少ない。次に目指すは奥飛騨温泉郷である。そこに『新穂高ロープウェイ』というのがあり、一気に標高 2100m まで登れるのだ。
さすがにそこに雪がないということはないだろう、という期待を胸に、宿をあとにした。

松本城

松本城である。本日のメイン イベントである。
天守は少なくとも 1600 年から残っているとされている。江戸開府が 1600 年であるから、戦国時代からの天守ではないが、400 年以上の歴史を持っていることになる。
遠くから見ると、これがなかなか可愛い。手入れを欠かさないせいか、黒がとても映えて、印象的だった。まぁ、余計な説明は不要である(どうせ詳しい説明は Wikipedia にあるし)。写真を堪能いただければ。

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本日のイベントはここまでである。松本城を出たあとは、次の宿泊地である白骨温泉へと向かった。

やまさや

諏訪大社を一通り回った後、朝兼お昼ご飯を諏訪大社の近くの蕎麦屋でとった。名前は「やまさや」。 長野と言えば蕎麦という偏見があるため、ついつい蕎麦には過度な期待をしてしまう(^^;

味は「うまい!」と叫ぶほどではないが、蕎麦の風味がちゃんと味わえるお店だった。

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そのあと、昨日の夜からお風呂に入れてないので、諏訪湖の北側にある『片倉館』という所に行った。なんでも 1928 年(昭和三年)に建てられた洋館っぽいお風呂屋さんで、国の重要文化財らしい。お風呂の施設も当時のままで、洗い場とか面白いデザインだった。
温泉は元から沸いていたようで、源泉は 70 ℃もあるらしい。

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お風呂でサッパリしたあと、松本城を目指した。