コピー問題っていうか、エロゲのビジネス・モデルをどうにかしないと……

(追記:続きの記事は、こちら
うちらのエロゲ業界なんかでもコピーの問題は大きいけれど、ハードウェアの世界もなかなか大変なようだ。

こういう部品の場合、どういう材質なら基準値を保持出来るのかとか、制作工程はどうかとかいろいろあるんだろうけど、こういう戦いはボクらの業界に限らずどこでもあるのだなぁ。いや、レベル的に言ったらアイシンさんの方が全然大きいわけだけれど。
我々の場合、コピー品に見習うことってなんだろうね。

  1. ネット認証や DVD を入れなくてもプレイ出来る
  2. バックアップが自由

ただ、ボクが作るゲームはおおむね上の二つをクリアしている。
やはり最終的に問題になっているのは、「正規品は金がかかる」ってことだろう(ぁ
TV のアニメがタダなのになんでエロゲは金取るのよって真顔で言われたことあるしなー。
霞食って生きてるんじゃないし。別に誰かがお金を出してくれるわけでもないし(最近は問屋お金を出してくれるけど、売れなければその分が全部借金になる)。
そういえば金と言えば、最近 TV 番組がファミレスだのグッズだの、ソレを売りたいための番組ばっかりだ、(番組内で)製品の宣伝のないアニメを見習えなんて怒ってた人がいたが、アニメだってオモチャを買ってもらうために作ってるんだが? いやまぁ、最近のオタ向けアニメは DVD 目当てのようだが(ぁ。だから、収益モデルが崩壊しつつあるよね。もっとも崩壊してもいいアニメばっかりなのかもしれないけどね。

昔は音楽家や画家、彫刻家とかはパトロンを見つけてたわけですよ。つまりエロゲもパトロンがいて、その人のためにゲームを作って、ついでに売るって言うならタダで配れるよ! もしくはエロゲの中の背景の看板とかに現実の商品や会社の名前が入ってたり、登場キャラクタがコカコーラとかなんか現実の製品を使ったりして、それが充分な広報媒体として認知されるのであれば、スポンサーがつくのかもしれない。

ボクが今着目しているのは、外食産業だ。とにかくすごい。年々値段が安くなっているのに、味は美味しくなっている。どういうこと!? これをエロゲに例えると、一体どんなことが起きているの!? それを知りたい。ただ、人の舌に頼っているところはあるよね、って思う。やっぱり美味しいもの、新鮮なものをちゃんと味分けられる人って少ない。調味料で味をよくしたもので満足してしまうことは多い。もちろん、最近の業務用の調味料やスープのレベルってとんでもなく上がってるんだけどさ。それってエロゲでは何に相当するのか? この辺にエロゲを安く作る秘訣があるとは思うんだけど……なかなか見いだせていない。
ただ壁はもう一つある。それはフェティシズムの細分化である。人類の性への探求はその歴史とともに多岐にわたっており、様々なジャンルがある。さらにオタク文化って、趣味の細分化の最たるものなのよ。「オタク」っていうくくりで見てしまうとそこにはたくさんのお客さんがいるんだけど、彼らはみんな同じ方向を向いているわけじゃない。しかも同じ方向を向いている人たちでも、実は微妙に違う方向を向いている。そうすると一つ一つは凄い少ないお客さんになってしまう。それらを細かく細かく拾い上げてようやく一つのある程度の塊になる。
そんなわけで、ここ 5 年? いや、もっとかな……色んな状況が見えているんだけど、どう手を打てばいいのか解らない状況が続いている。ホント、どうしよう……。

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