VR のリソース食いに泣かされる

ちょっとだけ VR 案件に関わっているんだけど、いやー、すごいね!
何が凄いって、そのリソースの膨大さというかなんというか。要するに天地左右 360 ℃をすべて映像化しなければいけないじゃない? となると画素数が 8K(8192×4096 ドット)でも足りないのよ! いやまぁ、たりなきゃないけどさ。でも映像は美しい方がいいじゃない?

で、今日、VR マシンで生成された 8K のスクリーンショットを一本の動画に編集するって言うのをやったんだけど、H.265 の 1 パスのけっこう画質に振った設定でエンコードしようとしたら、7 分しかない動画なのに、24 時間もかかるって出た……orz

ぐはー!

結局その後、4K(4096×2048 ドット)の H.264 にしてみたんだけど、それでも一時間とか出るから、最終的には 2048×1024 というしょぼい画素に(汗)。これだと数分でエンコードできる。

まぁ、VR メガネがわりと滲んでくれるので 2048×1024 でも別にそんなに文句はないんだけどね。
あと景色が全部 2048×1024 のクオリティになると、脳がその世界を勝手に受け入れるので、違和感とか現実とは異なるとかそういう気持ちがなくなるんだよね。VR ってスゲーって思った。
なので勝手にその世界に没頭しちゃう。
とはいえそれはボクの脳だけなのかもしれないけど(^^;
他の人はどうなんだろ……。

そんなわけで、今、いろいろ VR 関係で格闘中である。
たとえば選択肢とか文字とか、UI はどう表示すべきなのかとか、移動とかどう実現すべきかとか、わりと 2D ディスプレイのゲームで簡単に実現できることが、色々と難しいのだ。この辺はまた進んだら報告できると思う。

大勝軒と聖地巡礼

昨日から普通に会社に行く毎日に戻ったわけだが、なんかアレだね、四国に取材旅行していた日々がまるで異世界で過ごしてきたかのような錯覚を起こしている。うまく表現出来ないんだけど、いつもと違う環境で、そしてタイムスケジュールもまったくの自由だったために、東京に戻って来て会社に来ると、あの取材旅行の日々は夢だったんじゃなかろうかみたいな気分になった。
こんな感覚は初めてかも知れない。
なんだろうか?
脳の衰えだろうか?
それとも潜在的なストレスがあって、現実逃避を望んでいたからだろうか?

閑話休題。
今日はお昼に、大勝軒に行った。いわゆる、池袋の大勝軒系列ではない大勝軒。

今日はナス丼というのと醤油ラーメンを頼んだ。
ナス丼ってどんなんだろうと思ったのだが、いわゆる中華丼であった。具がナスっていう。
ボクは麻婆茄子的なものを想像していたのだが、その場合は「麻婆茄子丼」と書けばいいわけで、確かに出てきたほうが茄子丼の名にふさわしいと思った。
醤油ラーメンも気取らず、いい意味でフツー。しかも 500 円しない。

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以前作った 1/2 summer というゲームは秋田県田沢湖が舞台なんだけど、旅館や木造校舎・駅舎に関しては気に入ったものがなかったため、全国の色々な所からとってきてしまった。旅館は岐阜、木造校舎は鳥取、駅舎は熊本という具合である。
そのためか、この作品の聖地巡礼をしてくださったユーザさんにはかなり手間をかけさせてしまったようで……基本的に聖地は秋田一カ所でいいとは思うんだけど、確かに学校や駅、そしてメインの舞台となる旅館はいずれも秋田にはないという状況だった。

Timepiece Ensemble は浅草橋と秋葉原しか使っていないのだけれど、背景屋さんが写真そのままに起こしてくれなかった所がいくつかあり、それらの場所は特定が難しくなってしまっている。

そんなわけで今作っているのは、一カ所だけで完結させるように努力している。
今のところ、駅も学校も主人公やヒロインたちの住む場所も全部愛媛県内でまとまっている。
もっとも聖地巡礼までしてくれるほど売れるかどうかの方が心配だがw

片道 150km しかないのに 6 時間以上かかったでござる

今日の取材地は、山の方である。
久万高原という所。内陸側の高知県愛媛県の県境である。

事の発端は、香川のうどんを食べようという事になったのだが、それなら途中写真撮りたいところがあるから、そこで写真撮ってから高松に行こうと考えた。しかしそれが、甘い考えだった。

結果から言うと、道の駅さめうらと言う所についたのが 17:15 だった。このさめうらから高松まではまだ 140km ほどある。出たのは朝の 11 時。15 時には早明浦ダムに着いている予定だった。おかしい、どこで予定が狂ったのか??

讃岐うどん屋は閉まるのが早いので、結局ここから大豊インターに抜けて、それから高速で松山まで帰ってきたwww うどん、結局食えず!!
ただ山道をドライブしただけの一日になってしまった……orz
まぁでもいい写真がたくさん撮れたので、それは良しとしよう。

通ったルートは、こちら。その動画が以下である。

国道494を経て面川ダムへ。面河ダムはほとんど水がなかった
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実はここを訪れるのは実に 14 年ぶりである。14 年前の写真があったので、張ってみる。デジカメの情報によると 2002 年 5 月 27 日だそうな。この頃は車も違っていた(カメラは Kodak DC3800)。
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さて、この久万町の面河ダムの畔には個人的に思い入れのある神社がある。
ちょうど 2002 年に訪れたとき、何気なく立ち寄った神社なのだが、当時も無人で誰もいなかった。これが後に日之出神社のモデルとなるなど 2002 年の時には想像しなかったが、しかしというキャラクタはここで生まれた。
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ちなみに下が 2002 年の時の写真である。
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屋根が張り替えられている。神社の前の階段も撮れたのは嬉しい。実はこの神社をモデルにしたゲームでは背景の枚数の関係上、この階段は含まれておらず、主人公の説明だけで終わっているのだ(^^;

まぁそんな懐かしい思いをしながらも、山道や集落の写真を撮った。
ただ天気は全体的に曇りで、光は弱かったように思う。

しかし 150km を 6 時間もかかってしまったとは情けない。まぁそれだけ四国の山が険しいと言うこともあるのだろうが……立ち寄った時間も長かったのかも知れない。

仕方がないので帰りは高速で帰ったわけだが、途中のサービスエリアでお土産用のうどんを買い、ボクオススメの海産料理の店で食べて返った。食事の話はまた別記事で。

松山駅と松山市駅

12 時には四国本島に戻ってきた我々は今度は四国本島側の写真を撮る。
目的は松山駅松山市駅である。松山という街は、JR の松山駅と松山市内を巡る市電のメイン駅である松山市駅の二つに分かれている。繁華街は松山市駅の方に有り、松山駅はどちらかというと市外及び圏外との玄関口となっている。

ちなみに水曜どうでしょう第一話鈴井大泉オレンジライナーから降ろされたのは松山駅の方である。その後、道後温泉に入るために松山市駅に移動している(そこで大泉クンが転けた)。

というわけで、これらの写真を撮った。
JR 松山駅は松山市街を結ぶ路面電車の駅と、バスターミナルも撮ってある。

▼JR 松山駅
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松山市駅はボクの記憶が正しければ、昔はバスターミナルがビルの 1F 部分に入り込むような感じになっていたと思うのだが……なんか来たら違ってた(汗)。商店街であるところの銀天街もとってある。

▼松山市駅
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▼松山市駅-路面電車側(iPhone 6)
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中島取材

朝 8 時頃目醒める。
本日はいよいよ背景資料を撮る日だ。だいたいどの辺を回るかは、昨日の島一周で目星はつけておいた。撮るものは、以下の通り。実はそんなに多くない。

  • 主人公が住んでいる神社
  • 海水浴場/砂浜(これは昨日撮った)
  • 農道やミカン畑

今回のカメラは Nikon D7000 に広角レンズ装備である。
そのため、背景はかなり視野が広く撮れている。
他のメーカーはどうしているかわからないが、ボクがエロゲを作るとき、立ち絵が建つ背景は、実際の画面に映っている範囲よりもかなり上下左右広く作っている。しかも次作ろうとしているのはフルハイビジョンで作る予定なので、資料写真に広角レンズは必須なのだ。

個人的に興味深かったのが、神社の本殿(実際に神様の身代わりである依代が置かれているところ)。なんと船が置かれていた。さすが島というか、猟で成り立っている島だ。

そして写真は申し訳ないが、結構出し惜しみしている(^^;
けっこうお気に入りの写真とかはここに載せてない。
ネタバレにもなるし、今後、作っていくウチに設定はいろいろ変わるであろうから、とりあえずこんなもんで。あとフルサイズの写真はカメラマンのものであるからして今回はダウンロードは見送った。

▼中島の風景
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▼神社
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▼ミカン畑
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▼別の神社(iPhone 6)
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▼帰りのフェリー関係(iPhone 6)
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クマゼミと中島

さて、取材第一日目。今日の予定はまずクマゼミの声を録ること。
そしてそのあと、ゲームの舞台となる中島という島にいよいよ渡る。

朝 8 時に出発。最初に目指すは高縄山である。昨日、夕方行った限りでは鳴いてなかったが、やはり山の中でないと街の様々な音が入ってしまう。

結果的に、高縄山山頂ではクマゼミは鳴いていなかった。鳴いていたのはミンミンツクツクボウシ。午前中にもかかわらず、昨日の夕方と同じである。 そこで今度は島を目指す。と言ってもフェリーで渡ったりするような場所ではなく、北条には鹿島というぱっと渡れる島があるのである。

鹿島は確かにクマゼミが鳴いていた……しかし!
船のディーゼル音が凄い! 山の方に入っていっても、ずーっと船のディーゼル音が聞こえてくる。さらに、遠くのどこかの工事の音、そして電車の通過音……。こんなに離れてても聞こえてくるかー。
海は遮蔽するものもないので、音が全部届いてしまうのだろう……。
とりあえず音は下の通り。一番上が生の音、二番目が一応ある程度ノイズを消してみたもの、そして三番目は去年川崎大社で録ってきたものだ。川崎大社の音の方がまだ 8 月の上旬と言うこともあって、クマゼミの声が元気なのが解る。

(鹿島、生音)
(鹿島、多少ノイズをとったもの)
(川崎大社、生音)

とりあえず、これが限界かなぁ……。うーむ、今年も失敗かぁ。やはり 8 月の上旬に西日本に来るべきなのだ。そうしたら山奥でもクマゼミは鳴いているはずだ……。しかし困った、クマゼミの SE は来年の夏までに必要なのだ(汗)。

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連絡船。上に鹿が乗ってるw
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島がご神体
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こんな感じのところを登る
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鹿島案内

そうそう、鹿が乗ってる連絡船だが、アナウンスが友近だったw
故郷の活性化に一役買っている、という感じだろうか? 水樹奈々もなんかやってそう(ぁ

まぁいつまでもクマゼミに構っても居られない。というか、やはり 9 月に入ってからクマゼミを録ろうなんていう方が間違っていたのだ。頭を切り換えて、昼食を済ませたあと、いよいよ中島へと渡る。
中島は Wikipedia の記事をまぁ見ていただくとして、人口 6000 人くらいの島のようである。
道路は一応整備されているがしかし未開な場所も多く、また道が狭い。エスティマで入っていくのが難しいくらい狭い道ばかりだ(汗)。まぁとりあえず島を一周した動画をどうぞ。

雰囲気はだいたい掴めたと思う。基本的に畑はミカン畑だった(^^;

今日は中島での取材は一部のみ。海岸線を撮ったり、海水浴場を撮ったりとかそれくらい。
動画の最後に車を停めている場所が、今夜の宿泊地となる。
利用料無料の大串キャンプ場。管理人も誰も居ないw
最初、建物とかある方に車を入れたんだけど、テントを張る場所がもう蚊だらけだったので、ちょっと離れた駐車場にテントを張った。
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それから釣りしたり、サッカー見たり(日本負けた)して日付変わる前には寝てしまった。

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取材の前準備

朝の 9:30 頃に四国に着いた我々は、まずは寝た(汗)。
といっても寝たのはボクだけで、カメラマンはそのまま釣りに行った。元気やなぁ……。まぁ運転した時間が全然違うけれども……。

今回の取材の目的は二つある。

  • 新作エロゲの舞台が愛媛の島なので、それの背景資料写真を撮る
  • クマゼミの声を録る

すでに 8 月も終わるのでクマゼミはもう鳴いてないかなと思っていたんだけど、運転交代の時に寄った来島海峡 S.A. では鳴いていたので、希望は持てる!

で、14 時頃起きる。今日は取材の下準備。まず午後ではあるが、クマゼミが鳴いているかどうか山の方へ行っていることにした。目指すは高縄山。しかし午後ということもあってか、ミンミンゼミツクツクボウシしか鳴いていなかった。しかもツクツクボウシ率が非常に高く、これは既に晩夏・初秋と言えるだろう……。不安が募る。

それから松山市街に降りる。実はカメラマンが、一眼レフカメラのバッテリーを充電器に差しっぱなしにして、家に忘れてきたというのだ(汗)。そこでカメラのキタムラを探して行ってみることに。
けど、田舎のキタムラって結構アレね、七五三とかの写真スタジオになってるところがほとんどで、カメラやその付属品を売っている店ってなかなかない……。で、カメラのキタムラ 南江戸店というところでようやくバッテリーを見つける。しかし充電器が売ってない。店員に聞くと、取り寄せになるという……。
そこでカメラマンが、この店で充電できるかと尋ねた。すると充電できるという。ナイス判断。一眼レフカメラは、一度満充電にしておけば数日はもつらしいので、今回はバッテリーだけ買うことに。
だが充電には数時間を要すると言うことで、その間に晩御飯を食べに行く。

晩御飯は回転寿司(笑)。いや、別に愛媛なら回転寿司でも充分美味いよってことで。
だが残念ながら、写真撮るの忘れたんだよねー。そして、ボクは海産物に関しては味がわからない……ので、愛媛だからと言って本当に美味しかったかどうかは謎だ。カメラマンは堪能したようだ。

そしてカメラのキタムラに戻り、充電済みのバッテリを回収して、それから温泉入って、帰宅。なんとも、平凡な一日であった。