コピー問題続き(エロゲの場合

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スラッシュドットでなかなかタイムリーな話題があがったので、またコピー問題について書いてみたいと思う。今回はボク自身がコピー問題をどう捉えているのか、自分でも整理したいと思って書いたのが主目的である。というのも、コピーって問題だよねと頭で思っていても何が問題なのかというのは色々整理してみないと、自分でもどこに解決策を見いだしていくべきか解らなかったりするからである。
タイムリーな話題というのは、以下である。

上の記事の 200 万本売れたソフトの海賊版が 20 万本だという所に注目して欲しい。これをエロゲに当てはめると、200 万本売れたら海賊版が 6000 万本出回っているというのが現在のエロゲの状況である。まぁ実際エロゲはそんな本数は出ないので、1 万本売れたら、30 万本は違法コピーが出回っているという図式だ。
まずはボクの考え方から述べよう。例えば 1 万本売れて、海賊版が 30 万本出回ったとしよう。あり得ないことだが、もしもまったくコピー出来なかったとしたら、30 万本売れたはずなのに、とはボクは考えない。コピー出来なければ「買わないだけ」だろってのがボクの基本的なスタンスである。
だからボクの視点では、プロテクトや DRM はナンセンスだと思っているし、コピーそのものにそんなに目くじらを立ててはない。逆にコピー問題を考えることが大事だと思っている。

次、作り手の心情の問題。「コピー出来ないなら買わない」わけだから、30 万本コピーされても、会社に損失はないよねって言われれば、それは、いわゆるそのゲームそのものの閉じた収支で言えば、その通りだろう。しかし、30 万人の人が金を払わずに遊んでいるわけだ。それって単純に作った方からすると「ムカつく」よね。別にコピーしてまでプレイして欲しくないし、無料でプレイするためにこっちは作ってるんじゃネーよ、と。それにコピー出来なければ買う人もいるだろう。
そして、金を出して買った 1 万人と、コピー・ユーザ 30 万人との間に不公平が生じる。これによって正規ユーザが「次回はコピーでいいや」ってなってしまう危険性がある。だから、コピー出来るって思われるのはメーカーによって非常に損なのである。
ただここで、以下のことを言及する人もいる(笑)。

  1. 正規ユーザはパッケージや特典物など、物理的なアドバンテージがある
  2. 正規ユーザはコピー・ユーザと違って、後ろめたさなどのマイナスの感情がない
  3. 正規ユーザはサポートを受けられる

あっれ、これで本当に正規ユーザは納得してくれるのかな~? サポートとか、コピー・ユーザだって受けてるよね? 後ろめたさって何だ。そんなもん感じてるなら、最初からコピーするな。特典物やパッケージは 8,800 円以上の価値なのか?(そういうものもあるが、普遍的にそのような特典物をつけることはできない)

さて、コピー・ユーザがよく言う「買う気にさせるクオリティのものを作れば、みんな買う」っていうヤツ。これが実は非常に難しい。というのも「買う気になるほどのクオリティ」ってそもそもどんなの? たとえばエロゲ業界トップ・スリーの作品とか!? 仮にそうだとしたら  5 万~ 10 万本売れるようなソフトだけど、そんなソフト 1 年に 2 ~ 3 タイトルしかない。しかも、ユーザの評価なんて千差万別だし、1000 本しか売れないようなソフトでも気に入れば OK してくれるだろうし、10 万本クラスのソフトじゃないとそもそもダメだろって人もいるだろう。
つまり何が言いたいかというと「買う気にさせるクオリティのものを作れ」っていうのはメーカ側からは「なんの基準にもならない」。それこそ、上位 2,3 社以外はすべてつぶれればいい。そうすれば「買う気にさせるクオリティの作品」しか残らないから。でもそれでコピーがなくなるかというと、そんなことはないのは、誰しも解るはずだ。

ただ、エロゲ業界の問題として「供給過多」ってのはあると思う。ボクみたいな売れないヤツがたくさんエロゲ業界に残りすぎだろうっていうwwww。じゃぁ、上位 2 ~ 3 社だけあればいいじゃんって言うのもまた実は難しい話で、スポーツなんか見ていると解るけど、やっぱりその業界の人数が多いってのは重要なことなのだ。野球やサッカーに一流選手が出てくるのは、プロになりたいと目指しているアマチュアが多いってのが大事で、そうした大勢の中に天才が含まれる率も高くなるし、成長の過程も洗練されていく(スポーツで言うなら、トレーニング方法や、優秀な指導者など)。そして下からの突き上げがあるから、上も努力を惜しまない。
だから売れないメーカーが有象無象あるから、売れるメーカーもあるという部分もあるのだ(それがすべてではないが)。

さて、コピーがゲーム業界をダメにしたというと、よく、「そんなことねー」って言うユーザさんもいるんだけど、少なくともボクは今はコピーがエロゲ業界をダメにした一つの大きな要因だと思っていて、そしてそれが覆る要素は今のところ思い当たらない。ボクの持っている今までの情報は、①KONAMI が X68000 シリーズから撤退した理由、②韓国がネトゲばかりになった理由、③Falcom が PSP に逃げた理由、④ヨーロッパとアメリカのゲーム・メーカが PC からコンシューマに逃げた理由がすべてコピー問題で有り、これらのデータを見せつけられると、なかなかコピーが原因ではないと言い切れないのだ。

次に「コピーが宣伝の代わりになる」というのもよく聞く。そしてそれは合っている部分がけっこうあるし、ボクが個人的に作っているゲームは本当は無料で配りたいと思っている。また、Youtube なんかで見つけた曲をボクは CD 探して買うことがよくある。

価格はどうだろう。8,800 円は高いか? おそらく高いのだろう。コンシューマは 6,800 円だもんね。ただこれにはボク個人的には言いたいことがあって、小説+絵画+音楽+プログラムも入ってて 8,800 円なんだぜっていう。CD が 3000 円でしょ、テキスト容量なんて、2MB なんて当たり前。2MB っていったら、ラノベ 8 冊分ですよ。これだけで 4000 円じゃないですかー。ほらー、音とテキストだけで 8,000 円ですぜ。これに挿絵が 100 枚近く入ってて、SE も入ってて、さらにプログラムで動くんですぜ!
8,800 円なんて安いじゃないですか(コンシューマの 6,800 円なんてもっと安い)。ってのが、実はボクのホンネ。 でもそれは世間では許してもらえないのであくまでも心の叫び(ぁ。だってそんなこと言い出したら、ハリウッド映画なんてチケットがいくらになっちゃうんだよって言うwww

で、結局目指すべき方向ってなんだろうね? まぁいいアイデアがあったら、とっくに誰かが始めてるんだろうね。

  1. コピーされても、お金が入ってくる方法を考える
  2. パトロンを探す(2000 万円ぐらいのお金の使い道に困っている人(or 会社)なんていくらでもある)
  3. 切り売りして単価を下げる(共通だけなら無料、1 ルート 1000円。全部買うと 8,800 円)
  4. 寄付を募る
  5. Android / iOS でなんとかする(漠然だなw

1!なんとか 1 番を考えたい~~~。
あとね、3 ~ 5 はエロゲ業界に問題がある。流通とショップさんがエロゲ業界では強いのでどうしようもない。これは流通からお金を借りて作るという構造上、どうしようもない。なんとか自己資金だけで作れるようにならないと、3 ~ 4 が出来ない。でもやってみたいんだよ、3 ~ 4。そうすれば海外でも展開出来るし!!
自己資金でエロゲかー……。


(原曲はこちら

コピー問題っていうか、エロゲのビジネス・モデルをどうにかしないと……

(追記:続きの記事は、こちら
うちらのエロゲ業界なんかでもコピーの問題は大きいけれど、ハードウェアの世界もなかなか大変なようだ。

こういう部品の場合、どういう材質なら基準値を保持出来るのかとか、制作工程はどうかとかいろいろあるんだろうけど、こういう戦いはボクらの業界に限らずどこでもあるのだなぁ。いや、レベル的に言ったらアイシンさんの方が全然大きいわけだけれど。
我々の場合、コピー品に見習うことってなんだろうね。

  1. ネット認証や DVD を入れなくてもプレイ出来る
  2. バックアップが自由

ただ、ボクが作るゲームはおおむね上の二つをクリアしている。
やはり最終的に問題になっているのは、「正規品は金がかかる」ってことだろう(ぁ
TV のアニメがタダなのになんでエロゲは金取るのよって真顔で言われたことあるしなー。
霞食って生きてるんじゃないし。別に誰かがお金を出してくれるわけでもないし(最近は問屋お金を出してくれるけど、売れなければその分が全部借金になる)。
そういえば金と言えば、最近 TV 番組がファミレスだのグッズだの、ソレを売りたいための番組ばっかりだ、(番組内で)製品の宣伝のないアニメを見習えなんて怒ってた人がいたが、アニメだってオモチャを買ってもらうために作ってるんだが? いやまぁ、最近のオタ向けアニメは DVD 目当てのようだが(ぁ。だから、収益モデルが崩壊しつつあるよね。もっとも崩壊してもいいアニメばっかりなのかもしれないけどね。

昔は音楽家や画家、彫刻家とかはパトロンを見つけてたわけですよ。つまりエロゲもパトロンがいて、その人のためにゲームを作って、ついでに売るって言うならタダで配れるよ! もしくはエロゲの中の背景の看板とかに現実の商品や会社の名前が入ってたり、登場キャラクタがコカコーラとかなんか現実の製品を使ったりして、それが充分な広報媒体として認知されるのであれば、スポンサーがつくのかもしれない。

ボクが今着目しているのは、外食産業だ。とにかくすごい。年々値段が安くなっているのに、味は美味しくなっている。どういうこと!? これをエロゲに例えると、一体どんなことが起きているの!? それを知りたい。ただ、人の舌に頼っているところはあるよね、って思う。やっぱり美味しいもの、新鮮なものをちゃんと味分けられる人って少ない。調味料で味をよくしたもので満足してしまうことは多い。もちろん、最近の業務用の調味料やスープのレベルってとんでもなく上がってるんだけどさ。それってエロゲでは何に相当するのか? この辺にエロゲを安く作る秘訣があるとは思うんだけど……なかなか見いだせていない。
ただ壁はもう一つある。それはフェティシズムの細分化である。人類の性への探求はその歴史とともに多岐にわたっており、様々なジャンルがある。さらにオタク文化って、趣味の細分化の最たるものなのよ。「オタク」っていうくくりで見てしまうとそこにはたくさんのお客さんがいるんだけど、彼らはみんな同じ方向を向いているわけじゃない。しかも同じ方向を向いている人たちでも、実は微妙に違う方向を向いている。そうすると一つ一つは凄い少ないお客さんになってしまう。それらを細かく細かく拾い上げてようやく一つのある程度の塊になる。
そんなわけで、ここ 5 年? いや、もっとかな……色んな状況が見えているんだけど、どう手を打てばいいのか解らない状況が続いている。ホント、どうしよう……。

エロゲの雑誌事情

このところ動かしているプロジェクトが進んできて、広報関連にもちょいちょい首を出す様になった。で、これは前々(10 年以上前)から思っていたことなんだけど、自分のプロジェクトの記事を雑誌社さんから校正が来て、それを見て間違っているところとかを指摘して、んで最終的に記事になるのね。
ボクはそれが当たり前だと最初は思ってたんだけど、ちょっと待って、なんかちがくない?
というのも、例えば殺人事件が起きて、まー、日本の場合は警察の発表とかで記事にするみたいだけど、でもその書いた記事をまた警察に持っていって「あってます?」って聞いたりしてるのかなーってこと。何が言いたいかというと、各雑誌社が取材をし、雑誌社がその取材を元にゲームの中身を理解し、そして表現したい場所を見つけ、記事にする。そしてそのゲームのどこに目をつけたか、何がよかったか、何に期待しているかなどなどはその雑誌社が決める。そうすることによって雑誌社ごとに特色が出る。
そこでできあがった記事は、もはや我々作り手のものではなく、その雑誌社(もしくは記者)が見た、我々のゲームなのだ。だからそれがどう表現されていようが、それにとやかく言う筋合いはボクらにはないと思うのだ。 だから、ボクら作り手が記事を校正するのはおかしいのではないかと思っているのだ。
好きに書いたらええ。確認するにしてもそれはスペックであるとかスタッフ名であるとか、そういう決まり事だけであって、記事の内容そのものをメーカが確認するのはそもそもジャーナリズム(?)的な倫理という観点からも NG ではないかなーと思うのだ。たとえばさ、ゲーム・メーカーだけから話を聞くんじゃなくて、実際の絵描きさんとかシナリオ・ライターさんとかに取材してもいいと思うんだよねー。

で、それにつながってもう一つ前から気になっていたのが、「攻略記事」。これは前にも書いたと思うのだけど、攻略情報っていうのはゲーム会社から雑誌社に提供するんだけど、これもおかしな話だなと。雑誌社がゲームを攻略し、独自の記事を作るべきで、もちろんそこは間違いもあるかもしれないけれど、少なくともプレイしたことによる生の情報であるし、プレイしたことによって得られるフラグだけじゃない情報もいろいろあるはずだ。
それをゲーム会社からフラグ表をもらってそれを記事にするのって、やっぱり変じゃないかな。っていうか、それって「記事」って言わないよね。
実はボクがコンシューマの仕事をしていた頃(15 年以上前)は、少なくともコンシューマは雑誌社が自分たちでゲームを解析し、自分たちで攻略記事を作っていた。なのでエロゲ業界に来て「攻略情報ください」って言われたときは、目が点状態だった。

そんなわけで、なんつーか、雑誌とのやりとりをしてて、そんなもやもやした気持ちをずっと抱えているのであった。

WordPress のテーマとか

カリカリと WordPress のテーマ用の PHP 書いたりしてた。
ボクが担当しているブランドのウェブサイト公開が近づいている。今までは HTML を書いていたんだけど、今回のブランドでは各プロジェクト・リーダーに更新させようと思っている。プロジェクト・リーダーは HTML や CSS に明るいわけではないので、更新のシステムに CMS を導入することにしたのだ。それが WordPress だ。 で、WordPress でブランド用のサイトのデザインを作っておき、ディレクタは WordPress を更新するだけでよいという方法を試すつもりだ。

ただ、うまく行くかどうかは解らない。と言うのも、エロゲ・ブランドのサイトを WordPress だけで作れるかどうか疑問な点がけっこうあるからだ。バナーだけのページとか作れるのかなぁ……?? 実はよく解っていない。

もう一つの懸念点はまったく違うテーマ(デザイン)をページごとに適用したい場合だ。WordPress では特定の記事のテーマを切り変えることが出来るがしかし、これは単純に今あるテーマにそのページ用のデザインを作るという方法をとっていて、まるごとテーマそのものを切り替えることができない。
エロゲではプロジェクトごとにオリジナル・サイトを用意することが多く、プロジェクトごとにデザインも何もかもが異なる。で、色々調べていると、どうやら WordPress はマルチサイト機能というのがあって、そもそも複数のサイトを一つの WordPress で構築出来るらしい。
モードは二つで、サブディレクトリ・モードとサブドメイン・モードだ。
サブディレクトリ・モードというのは、例えば、 amatsukami.jp が親だとしたら、amatsukami.jp/products/ とか amatsukami.jp/developments/ とかサブディレクトリで別のサイトを構築するモード。
サブドメイン・モードは、blog.amatsukami.jp とか tamaki.amatsukami.jp とかサブドメインで別のサイトを構築するモード。
このマルチサイト機能を使うと、各サイトごとにテーマが 0 から設定出来る。なので、まったく違うページも、一つの WordPress で出来てしまうのだ。これは便利!!
というわけで、本ちゃんのサーバはすぐに設定が完了した。それは本ちゃんのサーバが Apache だからだ。WordPress でマルチサイト機能を ON にすると Apache の設定ファイルも生成してくれる。だから、それをそのままサーバに設定すればよい。
ところが更新前のテストに使っているサーバは Windows Server で、そこに WordPress を入れている。マルチサイト機能を使うには rewrite という機能が必要だ。これはどういう機能かというと、URI を色々と内部で書き換えてくれる機能なのだ。例えばサイトを引っ越ししたときに、旧サイトから新サイトへアドレスをサーバ側で書き換えたり、CGI の引数をあたかも HTML の静的ページに見せたりとかそういうときに使う。
IIS には rewrite 機能があるものの、設定の方法が Apache と違う。で、結論から言ってしまうと、Apache の設定をそのまま IIS に設定する方法があるのだが、ボクはそれを知らずに一生懸命 WordPress の rewite の仕様を探してしまった……orz
rewite の仕様を読み、それから WordPress の書き換え後の URI を調べようとしたのだが、とにかくこの WordPress の書き換え後の URI について解説しているページが見つからなくて、あーでもないこーでもないと色々試行錯誤しつつ、だめだー 404 エラーになるーって途方に暮れていたのだ。
で、ふと IIS の rewrite の設定を見てたら、インポートって言うのがあった。よく見ると、.htaccess に書く Apache の設定をそのまま書けばそれがそのまま IIS の設定になるらしい。イヤン、もっと早く言ってよ!!!<お前の目が節穴なだけだ

ということで、無事、テスト・サーバでもマルチサイト機能が動くようになった。
で、まぁ色々とスキンもとりあえずトップページ用は完成したので、更新準備完了。
これから WordPress とは長いつきあいになりそうである。
紹介する曲は、アランフェス協奏曲。ギター協奏曲というクラシックではけっこう珍しい協奏曲。もっともこれをクラシックを認めない人も多いけど(笑)。その昔 Falcom の Brandish っていう RPG のオープニングはこれのパクリオマージュである(ぁ

Intel 減収減益とエロゲ

Intel の第四半期の決算が報告された。
若干の減収減益。やや、ついに来ましたな。

需要がタブレット、スマートフォンへと移っていることは、これでさらに明白となった。とは言え、だからといって Intel がもうおしまいとか PC がもうおしまいとかそういう話ではない。絵を描いたり大量の文章を入力したりデータを整理したりするにはやはり PC が必要だし、そもそもクラウド全盛の今、サーバはどんどんと省エネを実現しながらも計算力は増していかなければならないので、こちらも Intel の需要は大きいだろう。現に今回の決算報告もサーバ向けは上向きである。
ただ、前々からここの日記でも触れているように、個人のユーザはもう PC は必要なくなってきているということだ。だからボクらのコンテンツもそちらに移行しなければならない。

でもやっぱり、8800 円で iPhone や Android にエロゲをリリースしても、誰も買わないよなぁ。
今ボクの中で何となく感じているエロゲの金銭感覚は、以下の通りなんだけど、実際の所どうだろう?

  • 学生など若い人ユーザは 8,800 円のフルプライスのエロゲは高くて手が出ない。
    もしくは、1 ヶ月に何本も買えない。
  • 社会人のユーザはエロゲは買えても、フルプライスのゲームなんか長くてやってられない。

ボクの勝手な思い込みかもしれないけど、フルプライスのゲームって、今の世の中と全然マッチしてないんじゃないかってこと。だからミドル・プライスや、好きなキャラだけを攻略出来る分割形式が望ましいのではないかと考えている。
ただショップからするとミドル・プライスなんかは美味しくないようで、大手のアリスソフトさんのソフトでもミドル・プライスだと敬遠されてしまうのだとか。そして問屋からお金を借りてゲームを作っているソフトハウスはどうしても販売店さんの意向に沿わざるを得ない。そしてエロゲのソフトハウスなんて問屋からお金を借りているところがほとんどなので、どんどんとこの世から取り残されていく。

まぁ、要するに課金システムなんだよね。
この課金の部分を自前でしっかり作れれば、流通に関係なく、とりあえずこっちで小さなゲームを出し続けるってことができるんだけど、この課金システムそのものにどうしても躊躇してしまう。個人情報保護法にも対処しなくちゃ行けないし、万一なにか情報漏洩やまた課金のミスがあったらその責任とかをどうするんだって話になる。
とはいえ、この課金システムをアウトソースすると、とんでもない見積もりが来る。
ここさえクリア出来れば、Android にはとりあえずソフトがリリースできそうなんだけどなぁ。

iPhone でリリースするには HTML5 でアドベンチャーのシステムを作る必要がある。いくつか世には出ているようだが、まだボクの手元では成功していないので、こちらも何とかしないとなー。

そんなわけで、未来像は描けているんだけどさてどうしたらその未来像に近づけるのかがよく解らなくて結局足踏みしている……やばいなー、ホントどうしかしないと! 下の動画はテスラのパワーテストの様子。モーターもけっこうかっこいい音が出るじゃないですか!

sakura VPS

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このところ、色んなサイトやネトゲに関わっているというか手伝っていて、その中でサーバの手配ってのがある。けっこう大きなネトゲだと amazon EC2 を使うんだけど、予算もないしあんまり人も来ないんじゃね的な場合は、sakura VPS を使ってみている。ところで Windows Azure や amazon EC2 と VPS サービスは似ているようで実は全然違う。もちろん用途によるが、Azure や amazon EC2 の方が圧倒的に楽である。ただこれもあくまでも大規模なサーバ群を構築するに当たって、という条件が付くが。
そんなわけで、ひりついたプロジェクトにはもっぱら sakura VPS を使っている(ぁ
コイツのいいところはとにかくなんでも自由に使えることなのだが(OS も自分でセットアップするし、どんなサーバ・プログラムを使うかも全部自分で設計して自分でインストールする)、いかんせんボクは UNIX が解らない(マテ。なので、設定は UNIX が解っているエンジニアがやる。

近々実験してみたいのが、VPS 上にエロゲの体験版やムービーなどを置くとどうなるか。
たかだか 3000 本出るか出ないかのソフトでも、体験版を公開すると一日の転送量がテラバイトを余裕で越える。なので、オフィシャル・サイト用の VPS とダウンロード用の VPS に分け、さらにデータセンターの場所も変えて、例えばオフィシャル・サイトが大阪、ダウンロード・サイトを石狩に置けば、ダウンロードがどんなに集中しようがオフィシャル・サイトは重くならないようにできるかなと……。そんなことを夢想している。
あと初っぱなからオフィシャル・サイトが IPv6 対応だだだ! ボクが設定したんじゃないけど(ぁ
というわけで、IPv6 でもつながるエロサイトになりそうだ。

ところで Windows サーバの VPS ってあるのかなと思ったら、一応あるんだけど、やっぱ高いねー。まぁ OS のライセンスが必要だからしようがないんだけど。こっちならボクでも 0 から設定できるんだけどなー。まぁ、コスト削減のためということで、もっぱら Linux 系の VPS を使うことが多い。
ボクも Windows の VPS を一台借りて、ミラーリングとかいろいろやってみようかなぁ……と思い始めている。
写真は、夜行った温野菜の写真。なんか面白い出汁だったので、写真に撮ってしまった。
いやー、最近ストレス太りしてしまった。もー、ストレスから逃げるために食べちゃうんだよね……やばいー。

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獣耳とフタナリの意外な関係(どうでもいい話

エロゲで定番……というよりは、今はさっぱりと人気をなくした獣耳だが、一時期は必ずヒロインの中に紛れ込んでいたものだ。で、この獣耳娘、本当の耳はどれなのだという議論がその昔あった。頭の上に獣の耳があるわけだが、本来の人間の位置はどうなっているかということだ。これはボクの周囲のクリエイタに尋ねたことがあって、四つの派があった。

  1. 獣も人間の耳もどちらもある
  2. 獣耳しかない
  3. 獣耳は飾りで、本来の耳は人間の耳
  4. 人間の耳は髪の毛などで隠してごまかす(イイから察しろよ的な)

結局決着というのは付いたのかどうかボクは解らないが、常識的に考えれば 2 が 妥当だと思うのだが、どうか? ちなみにボクが関わった作品で獣耳が出てくる場合、いずれも 4 である(ヲイ)。特に言及しておらず、受取手の自由に任せているし、ボク自身設定もしていない。まさに不確定性原理。観測すれば、解る(確定する)というわけであるw(イヤマテ)

さて、それで最近気になったのがフタナリの睾丸の位置である。
その昔、フタナリというと女の子におちんちんが付いているだけで、玉袋というのはまったく考慮されていなかったように思う。が、その当時でも、絶対に玉袋がないといやだという絵描きさんもいた。
最近、ふとフタナリの画像を検索していると、男の娘モノが市民権を得た所為だろうか、金玉がちゃんと付いているのである。フタナリ……というか両性具有は実際遺伝子の状態や、受精後の分化の過程で実に様々なパターンがあり得るようで、どれが正しい形というのはないようだ。卵巣として作られたなら、玉袋は体内に入ってしまうし、精嚢として作られた場合は体外へと追い出される。竿の部分はクリトリスになるか陰茎になるかは分化過程で様々なようだ。

いや、何もこう言うことを真面目に考える必要はないわけだが(どうせファンタジーの世界なワケで)、ただこのフタナリに睾丸を付けるべきかどうかという問題が、獣耳に人間の耳はあるのかどうかと言う問題に似ているなと……そんなことをふと思った夜中の 1:30 みたいな~~~。
ボクとしては美しさ的にはフタナリはチンコだけでいいんじゃなかろうかと思いつつ……。