伊勢うどんの衝撃と大好きな風来坊

三日目の食事事情。まず朝食はホテル浦島のバイキングだった。
これがね、もー、ほんっと昭和って感じの。ホテルのバイキングってこうじゃねーよって言いたくなるようなww
まず食べ物の配置が壁際。普通、ど真ん中かどこかコーナーだと思うのだが、すげー広い長方形な食堂の三面(コの字型)に食い物が置いてある。そしてそこには給食のおばさんよろしく、盛り付けする人たちが控えてる。
そしてラインナップが昭和www 山椒の効いてない中途半端な麻婆豆腐、同じく味のぼやけたエビチリ、給食みたいなカレー、肉じゃが、キンポラゴボウという具合。果物もリンゴ、みかん、苺、パイナップル、バナナ。メロンとかマンゴーとかライチとかそういうのはないのw
そしてお盆で食い物を取りに行く(まぁこれはボクは賛成するところではあるが)。

なんだ? ボクは林間学校にでも来たのか?? って感じww
小学校~中学校くらいの記憶がいろいろ蘇ってきちゃったよ(汗

でも上の情報ってたぶん 20 代の人とかは感覚的に解らないんだろうなぁ。解るように説明するの、難しいかも。そして別に解らなくていい。ボクも昭和が良かったっていう人間ではないので(作品を作る時に昭和の雰囲気を出す、とかそういうのはやるけど)。

それから昼食を摂ったのが神宮近くにある奥野屋という伊勢うどんの店。同乗者は伊勢うどんを食ったことがないというので、「伊勢に来たからには伊勢うどんは食うもんだよ。それがたしなみってもんだ」とか言って伊勢うどんを頼ませる(ぁ
ボク? ボクはねぇ、普通のうどんがいいなぁって思ったんだけど(それはあった)、伊勢うどんのザル(盛り)があったので興味半分でそれを頼んじゃったんだよねー。
え? 何? 伊勢うどんに悪いイメージ持ってるような書き方だって?
うん、持ってるよ(キッパリ

というわけで、腐抜けたうどんが出てきた。冷やしならちょっとはうどんが締まってるかなと思ったんだけど、全然そんなことなかった。ボク個人的にはイマイチな食べ物であるのだが、この伊勢うどん、作るのは大変である。なにせ二時間茹でたあと 24 時間近く蒸すらしい。蒸すことによってグズグズにならずに形を保ってられるし、箸で口に運ぶときも切れずにちゃんと食べられるとのこと。なので、それ自体はすごいなとは思うんだけど、まー食感は変だし食い応えないし、妙な食べ物だよね(失礼)。同乗者も、「なんだこりゃ」って感じだったw
成り立ちも伊勢までの旅に疲れてロクに口も動かせないような人のために出したっていうことらしいから、要するに病院食みたいなもんなのかもしれない?

夕食は名古屋でとることになった。名古屋の美味しい所を教えて欲しいと言われたので、お気に入りの風来坊に連れていった。名古屋の手羽先屋チェーン二大巨頭と言えば世界の山ちゃんとこの風来坊なのだが、ボクは風来坊の方が好きなのだ。山ちゃんのはどちらかというとこってり油派。風来坊はドライ&胡椒派って感じ? 風来坊の方がガツンと食べられるのよねぇ。

同乗者も気に入ってくれたようで、何より。
しかし風来坊の味が好きになってしまうと、東京で出刃先がなかなか食べられなくなるぞw
そして後日談だが、案の定、東京に戻ってから美味しい手羽先に出会えないと嘆いていた。
作戦成功!(何のだ

三日目は和歌山のグルメとはかけ離れてしまったが、名物は食べられたので個人的には満足である。ホテル浦島の朝食も面白かったし(笑)。ちなみにホテル浦島の評価だが、じゃらん楽天トラベルなどの投稿レビューを見た人からの話では、高い評価が投下される一方、やはり酷評する人もいて、おそらくそういう人たちは 21 世紀な期待をしてしまった人たちなのかなと勝手にボクの中では思っている。

お伊勢参り、そして名古屋で飯食って帰る

三日目、最終日である。つまり帰る日である。ノープランである。
まぁそれなら、お伊勢さんでもいくかね? 御朱印帳もあることだし。と提案。
と言うわけで那智勝浦から海沿いをずーっと走って、途中から紀勢自動車道伊勢自動車道に乗って神宮に行くことにした。ボクにとっては人生三回目のお伊勢参り。

とりあえずはチェックアウトだ。


(MP4 / 1080p / 32Mbps / 60fps / 4’44” / 1.05GiB)

それから国道 42 で海沿いを北上。水平線がどこまでも広がる太平洋は瀬戸内海育ちには珍しい風景である。天気も良く、海がとてもキレイに見えた。途中で砂浜に降りたりしながらも、一路伊勢を目指す。この間、特にネタもなく……。渋滞もなく。

神宮に付くと割と駐車場は詰まっていて、平日なのにすごい盛況ぶりである。って、写真を貼ろうとしたのだが、神宮というフォルダには二枚しかデータが無かった(笑)。どうやら撮ってないらしい(汗)。
まぁ神宮は(他の神社もそういうところはあるが)、定期的(20 年)に建て替えてしまうので、古い社殿というのは期待できないのよね。だからあまりカメラを向けなかったのかもしれない。
それでも荒魂と和魂それぞれの社殿を回って、御朱印をもらって帰ってきた。
しかし以前行った時はかなり物々しいというか、すごく右翼チックという言い方が通じるか解らないんだけど、張り詰めた空気が流れていたんだけど、今日はえらい和やかというか、神警と書かれていた警察官もいないし普通の警備員といった感じだだった。

そういやぁ、ボクの世界に天照大神(神宮の祭神)はいないんだよなぁ、などという訳のわからないことを思い出しつつ(かつてはいたが、最近の作品(Timepiece Ensemble とか)はすでに去ったあと)……。

神宮から駐車場に戻る途中で、同乗者に伊勢うどんをお見舞いする。作戦成功(何
まぁその辺は、飯の記事に詳しく書く。

神宮でお昼を食べたあとは、月読神社にも寄って三重県をあとにした。
途中、温泉にも入った。この温泉がね、スーパー銭湯形式なんだけど、なかなかよかった。でっかい岩をくりぬいて作った風呂桶がイイ感じなんだ。
その後は名古屋で夕食をとり(この時点で 23 時頃)、それから中央道で東京へ。同乗者を送ったら家に着いたのは朝の 5 時、そして 13 時には出社した(笑)。今回の旅は総走行距離 1657.2km であった、

和歌山の感想はとにかく豊かな国だなということだ。農作物はなんでもある。米や野菜に留まらず、果物も豊富だ。そして水も豊富だし、海の幸も豊富だ。非常に恵まれている土地なんだなと感じた。そして住んでる人たちは関西弁を喋るんだけど、大阪の人と違ってずいぶんとおおらかというかゆったりとした人が多かった。道路を運転していても、せっかちな人は全然いない。
土地が豊かだからみんな余裕があるのかななんて、そんな気もした。