収録と侍

ところで、高倉町珈琲で遅い昼飯をとったあと、立川で収録があるので、道連れを送ったあと立川に向かった。今回の収録は今まで経験したことない珍仕事なのでまずそこから説明したい。
時は 4 日前の火曜日、とあるエロゲ会社の社長から電話がかかってきた。

社長:「マスターアップが来週の月曜のプロジェクトがありまして…」

ほうほう、火事場案件か。となると、CG かプログラムかスクリプトかなー。インストーラーだけ作るってのもあるかもなー、などと心の中で次の社長のセリフをシミュレーションする。

社長:「まだ声が一ワードも録れてないんですよ」

は!?
来週の月曜マスターで、収録がまだだと!?

社長:「声優も決まってないんです」

えええええええ!?

社長:「スタジオも決まってなくて」

ほほう、そんなの間に合うわけないじゃないか。ただ幸いなのはセリフ数が全部合わせても 1400 しかないことだ。
とりあえずこの時は「期待しないで」、と告げて電話を切る。
で、事務所経由でやってたら時間がないので、禁じ手だがとりあえず知り合いの声優に片っ端から声をかける。
ナウ! 今すぐ収録出来る人!
と言うわけでなんとか、火曜日中に声優は工面する。

次はスタジオである。
前回で痛い目を見ているボクは単純に格安ってだけでは捜さずに、ちゃんとスタジオの写真が揃っているところにお願いした。だが流石に急すぎて一つのスタジオではムリだったので、声優ごとにスタジオを分けることにした。音が変わってしまうが、この際贅沢は言ってられない。あとで EQ で調整するしかない。

ここで難しいのが声優とスタジオのスケジュールである。この二つがちゃんと合致しなくちゃいけないのだけど、今回は先にスタジオのスケジュールを確認してから声優のスケジュールを抑えた。理由はフリーの声優がいたことと、イイスタジオはだいたい埋まっているので、スタジオのスケジュールを押さえる方がタイトだったからである。
現にスタジオにはわざわざ納品時間を早めてもらったりと、色々ムリをお願いした。と言うわけでスタジオは水曜日中に用意できた。
音声ディレクションと録り終わったあとの音切りはボクがやるというかそれしかないだろう。

なので今週は台本をボク自身も読み込んで、どんなキャラか把握したり、そのあと声優さんに台本を渡したりとけっこうバタバタしていた。

と言うわけで、今日一人目の収録だったのだ。
場所は立川で、本来は音楽用のスタジオ(これが後に痛い目に遭うのだがそれはまた後日)。
エロいことに使っていいんですか? って恐る恐る聞いたのは秘密だ! さらに道路が渋滞してたから 20 分くらい遅刻したのも秘密だ!<ヲイ
18:30 から始まり、わりと順調に進み、22:30 には終了。100 台詞 60 分と考えていたので、そうなると 6 時間はかかるなぁと思っていたのだが、一時間以上巻いて終了した。
よかったよかった。

収録後、みんなで『』に誘った。
食べやすい熊本ラーメン。おいしかったー

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2015.07.04

2015.06.17

東北取材旅行のまとめ

今回の取材は結果的に得るものは少なかった。
背景資料としての意味は大きかったけどね。

島根にはじまり、古代の日本について取材を続けているのは、一つの企画のためではなく、とあるアイデアがあってそれを完全なものにするために取材を続けている。
ボクが作る作品の舞台にLay=Alld という世界があるのだが、この世界はファンタジー RPG 用の世界で、現代の設定はあるものの、けっこう穴がある。例えば多神世界なのになんでキリスト教があるの? とかね。まぁ、ここは流石にちゃんと設定してあるけどw

そんな穴がありながらも、けっこうこの Lay=Alld  という世界は利用されている(いろは、翼をください、1/2 summer、Timepiece Ensemble など)。
今後もわりと使われるので、ファンタジー時代と現代とを結びつけるしっかりとした設定を確立する必要があるのだ。
その一つとして、古代日本と現代の日本のつながりを、ファンタジー要素も取り込みつつ、考古学的にもおかしくない歴史を設定したいのである。

今回の取材は弥生時代ではなく縄文時代であったため、ちょっと古すぎた。
東北には大和朝廷が入り込む前はアラハバキという神がいたらしいのだが、調べてもどうも釈然としない。また坂上田村麻呂が戦っていた蝦夷は結局縄文人だったのか? アイヌ人だったのか?
関東に広がる古墳群と大和朝廷の関係などなど。

今後は関東~東北の地元にある民族資料館や歴史資料館をおとずれる必要があると思っている。

ただボクにも寿命というのもあるわけで、このあたりの調査はここ 2 ~ 3 年で完了させたいと思っている(つまり取材しきれなかった所はもう想像(ねつ造)で何とかする)。

東北取材旅行 三日目 ついに三内丸山遺跡へ

三日目、8 時には身支度して酸ヶ湯キャンプ場を出る。今日は本命の『三内丸山遺跡』に行く日である。有難いことに三内丸山遺跡に行く途中に『かっぱのゆ』というところが朝 5 時からやっているので、そこでひとっ風呂。
そして 10 時きっかり三内丸山遺跡に到着。
ここでは古代の東北の人々の暮らしを取材することと、この場所の空気を感じる事が主な目的である。もちろん気候は当時とは違うであろうが、しかし山々や海の景色はそう変わらないであろう。
また、大和朝廷が東北を支配する前の東北の宗教も知りたかった。
さらにここに住んでいた縄文人がアイヌ人だったのかどうかも。

結果から言えば、ボクの知りたいことはほとんど知ることが出来なかった。どれも調査中であり、しかも古すぎて宗教に関しても伝わることはごくわずかだった。彼らが何を思い、何を感じていたか……それは色々と想像はできるが、それらがボクら日本人とどう繋がっていったのかは、よく解らなかった。
やはりこのあたりは想像で補うしかないようだ。
写真はたくさん撮ってきたので、下にまとめました。リサイズ前の写真データもダウンロードできます。カメラは相変わらず iPhone だけど(^^;
実は D7000 で撮ったデータもあるんだけど、撮った本人が HDD の容量不足で展開できず、ボクもまだもらってない(汗)。

最後に、何よりもこのような設備を無償で見せてくれる青森県に感謝である。もっと大々的に寄付を募ってもいいのではないかと思いつつ。
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三内丸山遺跡での取材を終えて、南下をはじめる。
ちょっとだけ峠道を楽しみつつ、青森の蕎麦を堪能し、秋田、山形と下道で南下していく。次の目的地は山寺なのだが今日はもちろんそんな時間はないので、蔵王に宿を取ったのだ。
いままで車中泊だったりキャンプ場だったりしていたので、最後くらいは宿に泊まろうと言うことで、一泊 3000 円の宿を……と思ったら、平日だというのに意外と 3000 円の宿はいっぱいで 3700 円の宿になってしまった。くそう。

下の写真は秋田は田沢湖の近くにある『茶立ての清水』という湧き水が沸いている場所。1/2 summer の取材の時も見つけてたんだけど、その時は寄らなかったのね? 今回、寄って水を汲んできた。
これでお茶を立てたいw
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(MP4 / 1080p / 30fps / 10Mbps / 00’29” / 36.7MiB / iPhone 6)

そうそう、そういえば角館で給油したんだけど、ほとんどの GS がハイオクの値段書いてないの。あとセルフもほとんどなかった。どちらもあんまり浸透してないのかなぁ? でも農家って言うとベンツがあるってイメージがあったんだけどね(一時期だけど)。
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ネタ帳:妹ディスク

1/2 summer という作品があるんだけど、これにはサブキャラとして妹が出てくる。この企画はボクが苦手な萌え企画で、ボクが自由にキャラ設定をすると絶対萌えにならないということで、メイン ヒロイン連中はあまりボク好みのキャラにはなってない。
でもそれだとボクがゲームを作ってるときにストレスが貯まるので、自分が好きなキャラを一人サブに置こうと思って出来たのが「草薙 一葉」というキャラである。

コイツは兄に惚れてるというありきたりな設定ではあるものの、兄にレイプされたいと思っていて、毎日兄に犯される日記をつけており、そこにはいろんな過激なプレイを強要される様子が描かれているというド変態マゾ妹という設定だった。

が、この設定がちょっとだけ公開されると他のキャラを押しのけて妹に人気が集中しそうな勢いだったため、上のような設定は以後記さないようにしていた。何せボクがテキトーに作ったキャラな上に攻略キャラではない。そんなキャラに人気が出てしまったら、ユーザから「なんで攻略できないんだ」ということになってしまうからだ。

まぁ、案の定、そうなってしまったんだけどね。
なんでこんなテキトーに作ったキャラが人気になってしまうのやら。キャラデした人の腕がよいからであろうが。

そんなわけで、コイツは今の今まで H シーンが存在していない。
抱き枕カバーは人気だと言うことで作ったけど。

でね、Timepiece Ensemble っていう作品があるんだけど、こっちにはぜったいユーザにウケない妹を作ってやるっていう意志のもと作ったキャラである。名前を『鳥越 抄』という。案の定、ユーザにまったく受けはよくなかった(笑)。
でもこっちの妹には H シーンがある。

なんだか一葉が不憫に思えて、1/2 summer と Timepiece Ensemble の『妹ディスク』ってのを作ったらいいのかなぁと思った。

イベント CG: 10 カット(差分含まず。差分含むと 60 ~ 70 枚くらい?)
H シーン数: 3
シナリオ容量: 300KB
ボイス数: 2000 ~ 3000 ボイス

内容は一葉と抄が出会って、抄に兄を振り向かせる最強魔法を開発してもらうというもので、オチはその魔法を完成させるには「勇気ある愛」ってのが必要で、それは結局兄に告白してエッチしてもらうことだったって言う。
つまり抄は魔法なんか頼らずに、素直に兄にアタックしろと言いたかったようだ。

というわけで、ボクも一葉と H したいです(何

ちなみに鳥越抄は声優が神宮司雛子と同じで、どっちも魔法使いという。

妹ディスク

クマゼミを録りに行く II

今日は朝 4 時に起きて性懲りもなくクマゼミの音を録りに川崎大社に行った。
朝 5 時であれば人もそんなにいないだろうと。
実は声が入っていても問題ないということは頭の中で計算できていた。20 秒でも人の声など他の音が入っていない状態が複数あれば、それをうまくつなげて 1min ~ 3min ほどのデータが作れるだろうと踏んでいたからだ。30 分くらいレコーダを回しっぱなしにしておけば OK だろうと。
なので、少々人がいても問題ないとも思っていた。

いやー、お年寄りってほんっと早起きだね!
しかもベンチに座ってずーっと長話してやんの。

とりあえず面倒くさくなったので、今夏は諦めました。
来年の夏まで、西日本の夏の音の仕事が来ませんように!(ヲイ
やっぱ四国かどっか田舎に行ってとってくるしかないかなー。

写真はすげー久しぶりに行った『酔壱や』さんの讃岐うどん。
最近 13 時台に酔壱やに行っても Close になっていて、全然食べれなかったのね。で、今日もダメ元で行ったら、開いてた!
ご主人に聞いたら、夜の分も考えると昼間の分はけっこうすぐになくなってしまうんだとか。「何度か諦めてる姿見ましたよ」って言われてしまったwww
まぁなので行くとしたら 13 時の前半には来た方がいいみたい。

最後の写真は晩御飯で食べた富士そばのカツ丼セット。富士そばなんてすげー久しぶり。
まぁ別に味はレビューするほどではないんだけど、10 年前に較べたらちゃんとよくなってるんだなぁと実感。蕎麦のコシがだいぶしっかりしたし、カツ丼の肉も軟らかくなった。だし汁も出汁の味が出てたし、外食産業はほんとがんばってるなぁ。

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おまけ。こちらの記事駐車場②が値上げしたときのツイート

クマゼミを録りに行く

昨日録音機を借りられたのでさっそくセミの声を録りに行くことにする。
目指すは神奈川県のどこかである。
まず川崎で鳴いているという。しかし川崎で人気のないところをボクは知らない。
そこでもう一つ目撃情報のある秦野へ行くことにした。あそこなら人気のないところなんて、いくらでもある。そこから神奈川県を横断する形で川崎へと入ればいいだろうと。
まずは朝 6 時に秦野着を目指す。道程は中央道→圏央道→東名である。
途中圏央道を走っているとき、変なパトカーに遭遇。
何だアレ?

とか思いつつ、秦野に着いたのは 1 時間も早い午前 5 時。セミはわんさか鳴いていた。が、どれもアブラミンミン……orz

このあとヤビツ峠を通りつつずっとセミの声を聞いていたが、アブラゼミとミンミンゼミしか聞こえてこない。通ったコースはだいたい以下の通り(山の方は気温が低いせいか、セミは鳴いてなかった)。

秦野 I.C.ヤビツ峠宮ヶ瀬湖県道 54 号上溝県道 57 号鶴川柿生で南下して川崎市麻生区へ→横浜市青葉区をかすめ、宮前区多摩区を通り溝の口高津区)→府中街道中原区幸区川崎駅川崎大師

川崎大師にて、ようやくクマゼミ確認することが出来た
だが時間は既に朝 8:30 。グランドでは少年野球やってやがる……orz

シャワシャワシャワシャワシャワ…<クマゼミの鳴き声
バッチコーイ!
カキーン!
シャワシャワシャワシャワ……

ダメだ、もうダメだ……orz
まぁでも川崎大社なら確実に鳴いていると解ったのでとりあえず川崎大社に朝 5 時に来よう!!

それにしても神奈川県って田舎でもオシャレな所多いよなぁ~。ほんと何でなんだろ。
川崎市もけっこうオシャレな所いっぱいあった。

ソシャゲの音問題と大トロ味のポテチ

近くのスーパー行ったら見たことない味のポテチが売ってたので、買ってみた。
すわ、ゲテモノか!?
と思ったのだけれど、食べてみると、別に不味くなかった。ちぇ。
でも、何味か解らないwww
言われれば、なんとなく「あー」って感じ。
醤油と何となくマグロっぽい? そして後味がぬるっとしている<なんだそれ

オヌヌメ!(うそ

そして会社行く途中、外気温がついに 40 ℃に!
この表示を見たのはこの車買って以来、初めてかも(汗)。
40 ℃なんてイスラエル行ったときしか体験したことないかも。しかもイスラエルの 40 ℃って全然平気なのよ。乾燥してるから(その代わり、どんどん皮膚から水分が奪われるので、知らないうちに熱中症になるらしい)。

さて、この間まで録ってた音声を切り出したりしてるんだけど、最初モノラルの 256Kbps な MP3 で納品したのね。でもそれだとデータでかすぎると言われてしまった。ぇー。
ってまぁ、解るんだけどさ(汗
ちなみにソーシャル ゲームなどのネットワーク対応型のアプリには Amazon のクラウドを使っているケースがけっこうある。サーバの増減が楽だし、様々な便利な API が用意されている上に、回線がパンクすることがまずない。
が、その代わりデータ転送量に応じてしっかりお金を取る仕組みだ。なので Amazon のクラウドを使う場合、極力データを小さくする必要がある。1KBytes でも 100 万人がアクセスすれば 1GB 近くになってしまう。たとえば一つの画面に 32 個の画像が使われていたとして、それらが 1KBytes ずつ小さく出来ただけでも、ものすごい転送量が減るのだ。
幸い音声はモノラルなので、64Kbps まで落としてもそんなに問題ない。64Kbps でステレオ 128Kbps 程度のクオリティが出せる。
問題は BGM。今回 BGM も担当したんだけど、コイツはステレオだ。クライアントには 96Kbps で渡したんだけど、やっぱり高音の劣化が激しいなぁ……。64Kbps にして欲しいって言われたらどうしようかなぁ……。EQ で高音声分の性質を変えてあげるといいのかなぁとか思いつつ、とりあえず 96Kbps のままでリテイクは来ていない。

まぁ、いっそのこと BGM もモノラルにしちゃうってのも手かなと思う。
高音のブロック ノイズが出るよりは、ボクはモノラルの方がイイと思った。